おはようございます。
あそびゴコロ鍼灸整骨院の洲鎌です。
今回は、脾の病についてお伝えしていきますね。
よく見られる脾の病証には、脾気虚・脾陽虚・虚湿盛などがあります。
(1)脾気虚
脾の機能が減退した病証であり、主に運化機能の失調として現れます。
基本的な病態は気虚であり、脾を中心とした気虚の症状が起こる。
多くの場合、胃の機能失調を伴うため、脾胃虚弱ともいわれます。
飲食の不摂生・情志の失調・過労などにより起こることが多く、経過が長くなると血虚・陽虚・痰湿などの病態が起こります。
①運化が失調する
運化の失調により、水穀を処理することができなくなるため食欲不振となり、水液をさばくことができないので大便溏薄となります。
また、昇清が低下するため、中焦の気機が滞り腹となります。
運化の失調による腹脹は食後に起こることが多く、食欲不振・大便溏薄を伴わず、慢性的な腹展は肝鬱気滞によるものが考えられます。
(大便溏薄:大便が希薄なこと。)
②気が不足する
気虚により、生理物質や臓を推動する力が減退すると倦怠感が起こります。
また、宗気が少なくなると息切れが生じ、衛気が不足すると自汗が起こります。
このように、脾にエラーが起きると、気虚症状も出てきやすくなります。
次回もよろしくお願いいたします。