入口の垂れ幕を見ると、タイトルに「おかしな名前の生き物たち」。妙な名前の魚や蛙などがイラスト付き。
なぜそんな名前がついたのか、それは神秘のベールに包まれています。ホンモノが見たくなってきた。
お魚たちは妙な名前をつけられて、迷惑だろうな。
「きゃー、ヒゲダイよ!」
カイザルヒゲのついたタイというだけです。もっとひねりなさい。
アンテナダイとかね!
突っ込み入れつつおカネを払って館内に入ります。小さな水族館でした。妙な名前の生き物たちは、後で見られるようです。
水族館を回覧。
若いカワハギ。美味しそう。
裏返ってるサカサクラゲ。笠が海底に敷かれ、足が上に向かってジタバタ。
テッポウウオの一種が、口を尖らしています。
一ミリ以下の幼いクラゲもいました。
いっしょう懸命ふくらんだりしぼんだり、痛々しい。
なぜかヘラクレスオオカブトもいました。
青いクジラのカケラもない。そもそも水槽が狭すぎる。
さらに進んで縦3m以上の巨大水槽前。
銀の服を着た男が、マイクを持ってなにかしゃべってる。
広い観客席には、親子連れがぎっしり。みんなスマホを持って水槽をうつしている。
水槽のすぐ前では、銀の宇宙服を着た青年が、「ぼくは宇宙探査局の局員です」と自己紹介しました。
背中に書かれた「MASA」の文字。
NASAみたいな青い丸のロゴマークがついている。
あんたは日本人だろっ! JAXAにしろっ! バラエティ番組のMCみたいな顔して、アメリカの回し者になるな!
青年は、水槽を眺めつつ、惑星マリーナに着いたから、調査しなければと言う。
どうやら、水槽=惑星マリーナという設定らしい。
恐怖のどん底に陥りました。
ここは宇宙空間だったのか。
鼻汁が出て息が苦しいのは、そのせいか?!
ところが、青年もギャラリーも窒息していません。
わたしの方は、クシャミが出ました。
風邪だったのかー?
宇宙空間なのに。どうやってうつったの。
わたしがオタオタしている間に、水槽の中、真っ赤なカニの衣裳を着た潜水夫が現れます。
ぎょろりとした水中眼鏡姿の彼は、「MASA」と書かれた箱を水底にセット。
MASAって名前、日本人みたい。
カニ服の潜水夫は、ベルとホイッスルを箱の中から取りだします。青年の指導のもと、ベルを水の中で鳴らしたり、ホイッスルを鳴らしたりで音の実験をはじめました。
驚いた。
水の中では、ベルの音は聞こえる。
パコンパコンという鈍い音で、水でくぐもっているため、かろうじて聞こえる。
でも。
あら不思議、ホイッスルは聞こえない。
息を吹きかけているのはブクブク噴き出す泡でわかるけど、なにも聞こえない。
ええっ、なんで? ワザと?
ちゃんとホイッスル、吹いてないんでしょう。
何度見ても、同じ現象。
これは、ホイッスルの穴が
空気と触れていないからなのだそうです。
びっくり!
(明日に続く)