残暑
―かなしいの?
―泣くの?
―飛び込むの?
―その先はプールなの?
―重力とはだれが所有するものなの?
肯定
肯定
否定
肯定
否定
応えのやうなものは無く ただ蝉の雨
影、
遠くの汗や体温
遠くの、
おそらく存在しているはずの、質量
遠くの、
抜け殻の虫は階段のところで
解体されて ちりぢりになって そこからさらに細かくなって
おそらく足、であったところの黒い細い線が
点々と
転がって (灰色の)
地面に
それは降り始めの雨粒の跡にも似た
非・生物の模様をつくる
階段のところで
否定
否定
肯定
否定
否定
わたしを生かしている重力 とやら
「あなたはアイテムに過ぎない」
揺らして、
消えました
だって、こわかったのだもの。
きっと何も変わっていなくて
気が付いたら朝で
記憶みたいな執着的なものへは最大の嫌悪を
前進するには自らの身体さえあれば良い
クワズイモの葉のわさわさよ
夏が、
通り過ぎようとしている
だって、こわかったのだもの。
きっと何も変わっていなくて
気が付いたら朝で
記憶みたいな執着的なものへは最大の嫌悪を
前進するには自らの身体さえあれば良い
クワズイモの葉のわさわさよ
夏が、
通り過ぎようとしている
4分33秒
これをどう解釈するか。ジョン・ケージの無音の音楽。
音、音?
腕の動 きのダイナミズム、広がった瞬間に凍える空間、線のような質量のものは確かにある。
それを音楽と呼ぶかどうかはまた別問題だけれど、
音楽空間であることに間違いはないな、と思った。第3楽章にしてようやっと。
私も心底拍手をすることができたであろう、と。