きれはし1
書くことは、時間を空けようが必要がなかろうが、結局わたしの中で続いているのだと思いました。
それがわかったことで素晴らしくすっきりとする。
これはただの呼吸である。言わば。
何にもならなくていい。石のようにじっとしていてくれればいいです。
∞
1週間家を空けているうちに、となりの開きすぎたつつじは落ちていた。
その方がよっぽど色気があると思った。
1週間前は、あまりにもすべての花が120%で開いているものだから、騒々しいような、あけすけなような。
欧米の、バカンスの最中のリゾート地みたいな開け方であった。
∞
それから、書くことは大いなる時間つぶしになる。
何かを描写しようとするときの頭の使い方はすきだ。
時間があるときにしかできないとも言える。
∞
自分の身辺について、
考えるのに疲れたのかもしれません。
果報は寝て待てとは言いますが
寝ながら待つのって苦手!
それがわかったことで素晴らしくすっきりとする。
これはただの呼吸である。言わば。
何にもならなくていい。石のようにじっとしていてくれればいいです。
∞
1週間家を空けているうちに、となりの開きすぎたつつじは落ちていた。
その方がよっぽど色気があると思った。
1週間前は、あまりにもすべての花が120%で開いているものだから、騒々しいような、あけすけなような。
欧米の、バカンスの最中のリゾート地みたいな開け方であった。
∞
それから、書くことは大いなる時間つぶしになる。
何かを描写しようとするときの頭の使い方はすきだ。
時間があるときにしかできないとも言える。
∞
自分の身辺について、
考えるのに疲れたのかもしれません。
果報は寝て待てとは言いますが
寝ながら待つのって苦手!
目撃する・逃走する・再び閉じる
「収穫」 粟津慶子監督作品 を見ました。
http://www.cinematoday.jp/movie/T0007421
----------
複数の人間の視線が行き交う、
視線の交差する地点にキスが(物語が)生まれる
平凡な女子高生である主人公は、常に物語を目撃する(覗き見る)場所にいる
親友と憧れの先輩を 担任と同級生を 同級生の母親とその不倫相手を
視線の交差の先に生まれるキスはいつでも秘め事である
秘密が生まれるそのとき、当人たちは目を閉じてしまう
見つめる主人公の目を遮断するように。
体育倉庫のドアはいつでも閉じられる
少しの隙間を残して。
物語は、こじ開けられるのを待っている
金色は、この映画そのものである
血しぶきを隠すために一面に塗られたという黄金色の伝説
しかし一面の黄金が映像に現れることはない
画面に現れる唯一の金色、砲丸が割られるとき
(その作業は血液の流出を伴う)
それは同時に秘密が暴かれるときである
見る/見られるの関係が崩壊し
主人公は、親友と憧れの先輩とのキスを目撃しながら
体育倉庫から共に逃走した、覗き見る対象であった同級生とキスをする
物語の外にいた主人公はついに物語を獲得し、目を閉じる
今度は観客であるわたしたちが、物語を覗き見る立場になっている
夜の闇の中の(目を閉じた主人公の)キスのラストシーンは、それが黒である(盲目である)が故に
一面に広がる黄金の稲穂畑を彷彿とさせ、
思春期の主人公の、何か満たされないモヤモヤから来る匂い立つ色気のあるひとつの着地点として、「収穫」というタイトルが立ち上がってくるのである。
http://www.cinematoday.jp/movie/T0007421
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複数の人間の視線が行き交う、
視線の交差する地点にキスが(物語が)生まれる
平凡な女子高生である主人公は、常に物語を目撃する(覗き見る)場所にいる
親友と憧れの先輩を 担任と同級生を 同級生の母親とその不倫相手を
視線の交差の先に生まれるキスはいつでも秘め事である
秘密が生まれるそのとき、当人たちは目を閉じてしまう
見つめる主人公の目を遮断するように。
体育倉庫のドアはいつでも閉じられる
少しの隙間を残して。
物語は、こじ開けられるのを待っている
金色は、この映画そのものである
血しぶきを隠すために一面に塗られたという黄金色の伝説
しかし一面の黄金が映像に現れることはない
画面に現れる唯一の金色、砲丸が割られるとき
(その作業は血液の流出を伴う)
それは同時に秘密が暴かれるときである
見る/見られるの関係が崩壊し
主人公は、親友と憧れの先輩とのキスを目撃しながら
体育倉庫から共に逃走した、覗き見る対象であった同級生とキスをする
物語の外にいた主人公はついに物語を獲得し、目を閉じる
今度は観客であるわたしたちが、物語を覗き見る立場になっている
夜の闇の中の(目を閉じた主人公の)キスのラストシーンは、それが黒である(盲目である)が故に
一面に広がる黄金の稲穂畑を彷彿とさせ、
思春期の主人公の、何か満たされないモヤモヤから来る匂い立つ色気のあるひとつの着地点として、「収穫」というタイトルが立ち上がってくるのである。
傷める
熟れすぎた
桃の表面が
ふれると、崩れる その
手前で
かたちを 保っている
ベランダまで やってきている
夕方 が
裸足の できたての
傷に
夜を 到来させようとしている
輪郭を持った
あらゆる「そんざい」 は
すべて (遠く)
この部屋は
こぼれ落ちた ことば に
(満ちている)
誰のものなのか
音なのか
声なのか
そのもの が
そのもの を
疑っている
できたての傷は
表面をはがして
生々しい 桃色の内部を曝す
傷みなど知らぬ といった様相で
液体を湛えて
そこだけが
しずかに熱を 放出している
ああ、
ああ もうすぐ (ようやく)
夜がやってくる
ふるえは止まないけれど
線は消える
隠しているだけだと
誰かのものであったところの ことば が
告げた けれど
線は消える
内部は
闇に 隠される
黒く、
たゆたう
ベランダのところで
冷蔵庫の中の 桃の表面が
崩れる
おと をきく
そんなのはきっと ほんとうはそんざいしないおとだ
身体をくにゃりと折り曲げて
耳をふさぐ ふりをしている
夜が、甘く
匂っている