遊びでも”粋”を忘れたらアカン | 明日通信

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 最近、野球やサッカーやゴルフなどの名のある男子選手が不同意性交罪だとかワイセツ罪で訴えられ、折角築いてきたキャリアを潰す事件が相次いでいる。

 その多くは後から訴えられ、「それは事実と違う」と虚偽告訴だとして逆告訴し争いが大きくなっているのだが、いずれにしても不名誉な話だ。

 

 こんな言い方をすると誤解を招くおそれがあるが、スポーツに取り組んだ後の解放された時間、存分に遊ぶのは悪くない。“大人”であれば周りに迷惑をかけない範囲で友人たちと呑んで騒ぐのを頭から否定もしない。また、その中に男性ばかりでなく女性がいたとしてもちっとも不思議ではない。楽しく遊びたいのは男も女もではなく人であれば同じだろう。

 

 ただ、異性が混じると飲んだ勢いで(飲まなくても)無礼講な雰囲気になった時、理性を失ってワイセツな行動に出ることもないとはいえない。長い人生の中にはそういう場に直面し、自ら部外者たりえなかったこともある。だから分かったような口をたたけない。

 

 しかし問題が起こるのはそこからだ。「合意」とか「納得ずく」というけれど、これほど曖昧なものはない。

 自ら“遊び人”を広言する著名人で、存分遊びながら相手から愛されこそすれ憎まれるのを見たことがないのを、なぜか聞いたことがあった。返ってきたのは“力”や“立場”にうぬぼれず、節度を守ること。しかも節度を越えない遊びだったとしても相手に対する誠意ある対応、フォローを忘れないこと。”粋”な人間であること。

 

 「相手が期待してなくても贈り物を忘れない。気前の悪さは必ず恨みを買う」とのことだった。

 贈り物などはともかく、何事に対しても誠意を欠き、「あとは知らない」とばかりのフォローを忘れれば人間性を疑われ、厳しい仕打ちが返って来るということだろう。

 

 むかしから言われている「“粋”できれいな遊び」とはどんなことか、遊ぶ前に考えて見る必要があるね。