交野市の学校の万博参加見送り | 明日通信

明日通信

あすへ...

 大阪府が来年の大阪万博へ子ども達を無料招待をするため学校単位の意向を調査、その途中経過を今朝の新聞で発表していた。

 

 それによると府内の小中高、支援学校およそ1900校(児童・生徒数約88万人)のうち約1280校が回答を寄せ、そのうち約75%の学校が招待を受けて万博へ行くと返答をしたとのことだ。

 

 僕はかつての70年大阪万博を追いかけ取材しシリーズで紹介したり、終幕後の取り壊す万博まで書き続けたが、未来を見据えた色々なモノや知恵を得ることができ有意義だったと考えており、子ども達の見学はムダではないと思っている。

 

 が、府の子ども達の無料招待を学校単位で、に対し、我が交野市は対象となる13校すべてが「参加見送り」を表明、それ自体がニュースになっているが、すべての対象となる学校が「見送り」にした気持ちが理解でき、もし府として学校単位まとめて万博見学を進めるのであればもう少しきめ細かなフォローが必要ではないかなと、そんな気がしてならない。

 

 交野市は大阪府の東側一番遠いまちで高速を使って大阪へ出るのに一時間はゆうにかかる。万博会場までとなると渋滞などで倍以上の時間がかかるだろう。電車では乗り継ぎ、万博会場へ2時間以上。万博開催時数千万の人の移動で乗物も道路も高速もパンクするほど渋滞するだろう。予測不能、それに猛暑予想。

 

 こんな中で子ども達を電車でまとめて引率は危険きわまりない。ではバスで――渋滞の中、子供たちのトイレ希望などどう対応するのか。交野の市長はバスを仕立てれば数千万円の費用が必要になり、“貧乏”市では厳しい。

 

 無料招待だけで、勝手においで下さいでは首を傾げてしまう。かといって当初計画に倍する建設費用で新たな予算を絞り出す余力がない府でバス代も出しましょうとは言いにくい。

 

 であれば父兄同伴で招待はどうだろう。子ども達が親に連れられ安心安全を確保しながら未来の夢をみせるのも一策と思うのだがね。

 親はがっちり入場料いただきます。無料は子ども達だけですでは行けない子ども達が出てしまいますからね。

 どうですかね。