自民党は国民の怒りを甘く見てるね | 明日通信

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 僕のブログでは日々のうれしいことや面白いこと、あるいは感動や不満などを採り上げ、本来の政治や経済やモノづくりにかかわる話はできるだけ担当する新聞などの紙面でと、分けているのだけれど、今回ちょっとブログで触れることにしました。

 

 自民党の派閥の裏金問題の“後始末”の話です。昨日、「政治資金規正法改正」案が自民、公明の与党としてまとまらず自民党単独案として近く野党との協議に出されることになりました。与党案として折り合えなかったのは政治資金パーティー券の公開基準額と政策活動費の公開範囲の違いや差だとか。いずれにせよそれぞれが国会での改正に向けて、前段階の野党との協議にかけられるわけですが、これはこれでよしとしても、われわれ国民の目からは、裏金事件の実態解明をあやふやにして、いやそこを飛ばして「規制法改正」で与野党ともども幕を引こうとしているように思えるのですけどね。

 

 実態解明なくして政治家の皆さん、逃げおおせると思っておられるのですかね。と、いうのも僕が10年前、退任するまでの20年余、書き続けた一面コラムの2007年8月某日の記事がデジャブと言わないまでも「明日の国の政治、明日の自民党」を語っているのではないかと我ながら驚いている次第です。

 

 07年7月29日の参院選挙で(第一次)安倍内閣は惨敗。これをマスコミは「年金や閣僚の失言、事務所費問題」等々に有権者が「いい加減にしろ」とお灸をすえた結果と書きたてました。

 

 しかし、僕は「お灸をすえる」程度の怒りと国民を軽く考えていたら次はもっと厳しい結果を味わうことになると書きました。事実、その2か月後、安倍内閣は総辞職し福田内閣に、しかし福田内閣も1年、次の麻生内閣も1年しか持たず09年民主党に政権交代が起こりました。ただその民主党政権も長くはもたなかったのですが、いずれにしろ政治家として傲り、過ちに対する真摯な反省と身を正す行動がなければ国民は本気で鉄槌を下すと言うことです。

 

 国民は“借金大国”の中であらゆるものが値上げされ窮乏生活を強いられているのです。そんな中で裏金を手にし、税金も払わず使いまくって、その実態を迫っても頬かむりして逃げ、「今後はこうします(規制法改正)」で赦すと思いますか。いい加減にしないといけませんねえ。