「ゴールドマークから打たれますか?」 | 明日通信

明日通信

あすへ...

28日(日)と29日(月)、2日続いてのゴルフだった。28日は所属クラブであるぜんカントリークラブの運営委員会。会議とそれに先立っての視察プレー。29日は奈良の杜ゴルフクラブで仲間4組の恒例コンペ。

ただ、前週から近畿地方も寒波が居座り、ぜんカントリークラブは前日27日、雪。その雪が28日、インコースのところどころに残り、無理は禁物とアウトだけのハーフでプレーを切り上げた。昨日29日、奈良の杜ゴルフクラブは柳生の里に近い山の中、雪はわずか残る程度だったが冷え込みがきつく、プレーする人たちも限られ、いつもの賑わいはなかった。

しかしそれは一面、のんびり感があり悪くない。ただ、僕等のゴルフ、日曜の委員会プレーも月曜のコンペも仲間は60歳代中心で僕等70歳代は数人。気を使ってくれる。でもそれぞれ防寒対策ができていてさほど気にならない。ただ、われわれにもう一つ気配りし声をかけてくれるのがティーグランドの選択。60代までは通常のブルーやホワイトマーク。我々70代からゴールドマーク、ホールによっては40ヤード、50ヤードも前にあり、高年齢のためにショットのボールが飛ばなくなった人間には有利になる。とりわけ後期高齢者に幹事さんは気遣ってくれ、通常のホワイトマークのグランドに上がると「ゴールドで打ってもらってもいいのですが……」と声がかかる。

昨日も一昨日もそうだった。言われる前にゴールドを選択する仲間がいた。それはそれでいい。でも、僕等、みんなと同じブルーやホワイトマークのグランドに上がった理由は、「若い人にまだ負けないよ」なんて粋がっているつもりはぜんぜんない。長年、ゴルフをしてきてそのティーグランドに立つのが当たり前。確かにドライバーであれアイアンであれ、飛距離が微妙に落ちてきている。それが「歳のせい」なんて意識はなく「ちょっとばかり太ってからだのキレが悪くなった」とか、「久しぶりで当たりが悪い」とか「体重移動が遅すぎて芯を外したッ」とか、それくらいの事しか考えていない。と高齢のゴルフ猛者がつぶやいた。

まさに、その声を耳にして「気遣われる歳になっているんだ。でも、心底、歳のせいで落ちた、衰えた」なんて意識は、まだない。

マーク選択は自由なんだから、ゴールドへ行きたい人は行く、行きたくない人は行かないだけで「いいじゃん、スコアがそのためにいい悪いは本人の責任なんだから」「お気遣い無用」と仲間とともに申し出た。