タナ・キク・マルを慌てさせる選手が早く出てきてほしいナ | 明日通信

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明日2月1日、プロ野球のキャンプがスタートする。昨年は、リーグ優勝はしたものの念願の日本一どころか日本シリーズ進出を逃し幕が下りた。

ドラフトで中村選手を獲得、でもカープのストーブリーグはホント静か。好きだった梵選手がカープを去ったのが心残りだが、とにかく寝ても覚めても「カープ、カープ」はしばし棚上げしできるだけ忘れることにした。

あれからおよそ3カ月、胸がザワつきはじめた。居間にカープのカレンダー。1月は新井選手と鈴木選手。新井は年々、力は落ちるのは仕方がないが精神的支柱として欠かせないし、ここぞというときはやる力はまだまだ、安心しておられる。鈴木はもう足大丈夫かな。若いだけに守備はよしとしても打つ方はまだ波があり、大事な時期にゲームから遠ざかった分、長子を取り戻すのに時間がかかる。大丈夫かな。

それとカープの強みは田中、菊池、丸の三選手がいるから。打線は1番田中(左)、2番菊池(右)、3番丸(左)、いわゆる“タナ・キク・マル”。昨年の打率は菊池が少し疲れからか調子落ちで、3割越えは丸だけだった。しかし田中はデッドボールも恐れず出塁率はずば抜けている。菊池は巧みな犠打で得点チャンスをつくり丸につなぐ。3割越えでホームランも23本、打点92、この3人で点を稼げるわけだ。それがダメになっても4番鈴木、新井、調子落ちなら右、左どちらの投手でも行けるようになってきた左の松山がいる。5番もこなせる。いや、4、5、6番、どこでも行けるエルドレッド、バチスタもいるし器用な安部が後ろの打線を引っ張られる、その力も実績もついてきた。

控え、イヤイヤイヤ、代打で巧打の西川がいるし、代走要員だった野間が打てるようになってきた。赤松も帰ってくる。

捕手は石原が新井と同様の立場をこなせるかな。こなせれば近い将来指導者として活躍が保証される。なにせ会沢が目を見張る成長を見せた。それに磯村が、坂倉は体が小さいが俊敏、そこそこ計算できる。ルーキー中村が出てきてほしいが、慌てることない。清宮選手のように話題先行で、もし期待どうり働けなかったら本人が負うキズが大きいのでは。その意味で中村は慌てず、力をつけてほしい。カープにはそれだけ選手に余裕があるんだから。

問題は控えていて、いつでも行ける選手がどれだけいるか。ペーニャ、岩本、天谷、期待しているのは堂林。目覚めれば打線の軸になれるんだから。あとは守備で頭角を現してきた上本、タイガースのおにいちゃんに負けるな、だ。あと2、3人おれば盤石なんだけど。

投手陣、あまり心配していない。若くて伸び盛りが多いのが強みだから。先発でジョンソン、野村、昨シーズンは二人とも期待外れだ合ったが、普通に働けば二人で25勝、そこに若手の薮田、岡田、大瀬良、九里で40勝、左の中村、塹江で10勝でも行ければ、左でもう二人、戸田と高橋が出てきてくれないかな。それに右の福井、弱気の虫が出なければ少なくても10勝近く行けるんだから。

なにせ中継ぎで中田、市岡、今村、ジャクソン、抑えで中崎がいるのだから先発陣が7回と言わず6回まで頑張ってくれたら80勝、昨年並みの楽な優勝、3連覇ができるんだから。そういえばヘーゲンズ、ブレイシアに代わる外人さんが入った。うれしい計算違いになれば万々歳だ。

それにしてもソワソワの時期がやってきた。今年こそは日本シリーズへ行って日本一になってほしいネ。といってもタイガース、DeNA、一段力をつけてきているから警戒だ。ジャイアンツがかつての強さを発揮するにはもうしばらく時間がかかる気がする。大枚をはたいて“完成品”を揃えるより若手を育てる姿勢転換をやり遂げなければ、怖くない。それより実力があるのに故障者が多く不運だったヤクルト、中日が本領を発揮すればカープ、ウカウカしておれない。タイガース、DeNA、ジャイアンツ、ドラゴンズ、スワローズの5球団さん、お手柔らかに!