6ヶ月たった頃 あの人からの連絡で久しぶりに会う

彼女とはもう終わったからと


彼女とどう過ごして

なぜ終わらせたかを話し出すあの人


聞きたい話ではなかった

それを言えずに黙って聞く自分

なぜ浮気相手との日々を話すことが出来るのか

理解不可能なまま 受け入れている自分


気づきながら 戻ってきたことで自分を納得させていた

けれどここで許したのがいけなかった


戻ってきたあの人は 以前のあの人ではなかった


可哀想 健気 この女には俺が必要だと思い

付き合い始めたはずの彼女が

実際は他の男と出かける

無神経な言葉を口にする

深夜に自宅へ電話してくる


心遣いを利用されたことに疲れ果てて帰ってきたのだ


そのとばっちりが私に向けられた


俺の思うようにして何が悪い

そんな態度を露骨に見せるようになった


自分のしたいことが優先

私の誘いは忙しいからと断っても 他の人とは飲みには行く

行きたいところに誘うと お前が運転していくなら行ってもいいと言う

優しい心遣い、思いやりへの感謝

そんな気持ちなどかけらも持たない人になっていたのだ


けれど もう二度とこの人を失いたくない

あの苦しい 切ない日々を過ごすのはまっぴら

もう他の女の所へ行かせたくない

言いなりになっていく どんどん言いなりになって


自分らしさが消えはじめていた

自信をなくし 様子を伺い ビクビクしながら話す

嫌われまいとすることが反対にあの人をいら付かせ

横柄な態度に拍車をかけていった

































ずっと忙しくて会えない

そういい続けていたのが突然会いたいと言ってきた


喫茶店に入り コーヒーが運ばれると あちらから口を開いた


同時に二人の人を好きになったことある?


(はぁ~ 何それ? えっ?あっ…) 好きな人ができたの?


うん

そして 名前など 説明を始めた

以前の勤務先で知り合い 転勤後 食事に誘われ 

身の上話を聞くうちに…らしい (忙しくて会う暇もなかったんじゃ…???)


もう深い関係なの?


うん

あの子は昼も夜も働いている 健気な子なんだ

今はそっとしておいてくれないか


だから 別れよう ではなく

その子と付き合うことを黙認してくれ! ということらしい


あきれてしまったからか 攻める言葉は出てこなかった

黙っていると


ずるいよ 怒らないなんて

(え~っ ずるいのはそっち 怒ったら別れようと言うつもりだったのか)

ごめん ずるいのは 俺だね (そのとおり)


家に帰ってからも まだ実感がなかった 納得がいかなかった

何度か連絡すると 会おうといってきた


もういい加減にしてほしいよ

こんどは居直った相手から 罵声 ののしり が始まる

あなたはわがままだ

俺の気持ちが分かってない

あなた 俺に何かしてくれたか


今なら違った対応をしただろうが

そのときは 去っていこうとする相手を阻止したい 

その思いが 自分を萎縮させていった

気がつけば 謝り続けていた

ごめんなさい ご免なさい ゴメンナサイ こうなったのは私のせいね と…


許されないまま 帰る

悲しみが 憎しみへと変貌していくのが分かった

心変わりした相手に なんで謝らなきゃいけなかったのか


会ってすぐ身の上話しをして男の気を引く女のどこがいいのか

悔しさ 惨めさ で狂いそうになる

気持ちを抑えるためにノートに二人の名前を書き  

二人を絶対許さない  そう心で叫びながら

ボールペンでその上をぐちゃぐちゃに真っ黒になるまで書き殴った


それでも 

やっぱり失いたくない あきらめたくない

きっと自分の所へ戻ってくる

ノートに書かれた文字が 帰ってくる! 帰ってくる!に変わった


ただそこには計算があった

好きな人を取り戻すにはどう待てばいいのかという…

あの人は 自分のしたことを責めることなく 許してくれる女が好きなのだ

どんなに辛くとも 泣いて叫べば 完全にあの人を失うだけ

黙認!ひたすら 黙認!それしかない


本当は殴ってやりたい位の怒りと悲しみ 切なさ 嫉妬 不信で

パンパンに膨らんでいるはずの心を封印して…


案の定 6ヶ月たった頃 戻ってきた


だが 自分の気持ちを封印したこと

ここで断ち切れなかったことで さらに 自分を追い詰めることに…




 






























歳の差が互いにもたらした高いテンション


相手

うんと年上の大人の女性が

彼女になったことに有頂天になった


こちら

うんと年下なのに男気があって

仕事の出来る人に夢中になった


経験したことのない付き合いは新鮮で

互いに一生懸命気を使い 楽しませようとし

互いにその気持ちを喜んで受け止めた


何をしても二人なら楽しい

二人でいるだけで充分 


仕事より 家族より 友人より 相手を優先

二人の世界にどっぷりとつかって

周りが目なくなっていた


しばらくして相手の方に問題が…

あえない日々が続く

責めることもせず我慢 


本音は 問題を起こしたのは相手で

こちらは 相手の為に会えないことを我慢した と思っていた

嫌われないための無理な我慢だった と今は思う



そして 相手の転勤


さらに会えなくなっていく

電話もメールも激減

新天地でのなれない仕事に

忙しい の一点張り

これ以上我慢しろというのか

隠していた本音が流れ出す

相手の忙しい時間にも関わらずTEL

メール攻撃 歯止めの利かない自分がいた


そして 相手は 他の人に走った