ガンの発症原因は真菌 “カンジタ菌” の真実性? | lolopapa 81歳のブログ フィリピン移住で健康余生の願い

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がんは、さまざまな要因によって発症していると考えられており、その中には予防できるものも多く含まれています。日本人では、男性のがんの53.3%、女性のがんの27.8%は、生活習慣や感染が原因でがんとなったと考えられています。細胞分裂のミスコピーがガンの発症原因とされています。
今回の健康塾は、「ガンの発症原因は真菌 “カンジタ菌” の真実性?」の謎解きです。

今回も多くの文献や論文からの知識をまとめました。
今、日本人の2人に1人が、一生のうち一度はがんになるというデータがあります。がんは日本人にとって身近な病気で、その予防は多くの人の関心を集めるテーマです。ガン予防には、生活習慣が有効、自分の身は自分で守ることが必要ということでしょうか。
がんは、細胞のコピーミスから生まれます。私たちのカラダの細胞は、約60兆個の細胞からなっています。
 そのうち毎日1%くらいの細胞が死にますので、細胞分裂をして、減った細胞を補う必要があります。細胞分裂では、細胞の設計図であるDNAを毎日数千億回、コピーしています。しかし、人間のすることですから、コピーミスを起こすことがあります。これが遺伝子の突然変異です。
 コピーミスを起こす原因として、最大のものはタバコといわれています。この他、化学物質や、自然に存在する放射線などによって、長い時間をかけてDNAにキズが蓄積されていきます。
 多数の突然変異を起こした細胞は、多くの場合生きてはいけませんが、ある遺伝子に突然変異が起こると、細胞は死ぬことができなくなり、止めどもなく分裂を繰り返すことになります。この「死なない細胞」が、がん細胞です。
最近では、がん細胞は、健康な人のカラダでも多数(学説によっては1日に5000個)できることがわかっています。
 がん細胞ができると、そのつど退治しているのが免疫細胞(リンパ球)です。免疫細胞は、ある細胞を見つけると、まず自分の細胞かを見極めます。そして、自分の細胞でないと判断すると、殺します。
 がん細胞は、もともと正常な細胞から発生しますので、免疫細胞にとっては「異物」と認識しにくいのです。
 それでも免疫細胞は、できたばかりのがん細胞を攻撃して死滅させます。私たちのカラダの中では、毎日毎日、たとえば「5000勝0敗」の闘いが繰り返されるのです。しかし、免疫による監視も、人間のことですから、やはりミスが起こります。生き残ったがん細胞がやがて、塊としての「がん」になっていくのです。

ひっそりと生き残った、たった1つのがん細胞は、1個が2個、2個が4個、4個が8個、8個が16個と、時とともに、倍々ゲームのように増えていきます。死なない細胞ですから、時間が経った分だけ、細胞の数は増えていきます。
 たった1つのがん細胞が検査でわかるほど大きくなるには、10年から20年の時間が必要です。つまり、長く生きなければがんができる「いとま」がないと言えます。
 がんは、老化の一種です。長生きするとがんは増えるのは、突然変異が蓄積されるのと、免疫細胞の働きが衰えるからなのです。日本は世界一の長寿国になった結果、「世界一のがん大国」になりました。
 しかし、子宮頸がん、大腸がん、乳がんなどは、働き盛り世代に増えていることを忘れてはなりません。

 がん細胞は、コントロールを失った暴走機関車のようなもので、猛烈な速さで分裂・増殖を繰り返します。また、生まれた臓器から勝手に離れて、他の場所に転移します。
 がんは正常な細胞の何倍も栄養が必要で、患者さんのカラダから栄養を奪い取ってしまうのです。進行したがん患者さんが痩せていくのはこのためです。
 がんが進行すると、栄養不足を起こすだけでなく、塊となったがんによって臓器が圧迫受けたり、がんが原因の炎症が起こったりします。
 たとえば、背骨に転移したがんは骨を溶かし、自分が住むスペースを作りながら大きくなっていくので、激しい痛みをもたらします。さらに、がんが大きくなって背骨の中を走る脊髄(神経の束)を圧迫すると麻痺の原因にもなります。

そのうち、大きな原因は、喫煙(男:約29.7%、女:約5.0%)と感染(男:約22.8%、女:約17.5%)で、その他のものは比較的小さいと報告されています。
喫煙、飲酒、食物・栄養、身体活動、体格、感染、化学物質、生殖要因とホルモンについて、日本や海外の研究結果から科学的に明らかにされているがんの要因を述べます。

図1は、日本人のがんの中で、原因が生活習慣や感染であると思われる割合をまとめたものです。
「全体」の項目に示されている、男性のがんの53.3%、女性のがんの27.8%は、ここにあげた生活習慣や感染が原因でがんとなったと考えられています。

    日本人におけるがんの要因



※1 棒グラフ中の項目「全体」は、他の項目の合計の数値ではなく、2つ以上の生活習慣が複合して原因となる「がんの罹患」も含めた数値です。

国立がん研究センターをはじめとする研究グループでは、日本人を対象としたこれまでの研究を調べました。その結果、日本人のがんの予防にとって重要な、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」「感染」の6つの要因を取りあげ、「日本人のためのがん予防法」を定めました。

5つの健康習慣を実践することでがんリスクはほぼ半減します。
実際に、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」の5つの生活習慣に気を付けて生活している人とそうでない人では、将来がんになる確率はどれくらい違うのでしょうか。

国立がん研究センターでは、日本全国の11の保健所の協力を得て、調査開始時点で年齢40歳から69歳の男女、総計140,420 人を対象に、生活習慣とがんやほかの病気の罹患りかんについての追跡調査を実施してきました。その結果、この5つの健康習慣を実践する人は、0または1つ実践する人に比べ、男性で43%、女性で37%がんになるリスクが低くなるという推計が示されました。

 

しかし私たちの身体には、ガン予防の “しくみ” が備わっています。
臓器の中をのぞくと、上皮組織でぎっしり詰まっている様子がみてとれます。我々は今回、となり合う上皮組織の間にコミュニケーション(上皮間相互作用)が存在することを発見した。このコミュニケーションがうまく働かないと、上皮組織が壊れやすくなり、ちょっとした刺激やストレスでがん化(特に転移)が起こりやすくなる。また、上皮間相互作用の実体として、フィブロネクチンが鍵を握ることがわかった。と研究所見が述べられています。

健康的な生活習慣とは、「動く」「食べる」「休む」「笑う」「繋がる」のバランスが大切です。
上手く循環することで…「健康で豊かな人生」をおくることができます。健康は一日してならずです。なにより継続することが大切です。
健康習慣とは、ここにどれも極めて当たり前な次の8項目です。
  1)たばこを吸わない
  2)酒を飲まない、又は深酒をしない
  3)規則的に運動をする
  4)規則的に7~8時間寝る
  5)適切な体重を維持する
  6)朝食を食べる
  7)間食をしない
  8)8020 歯をよく磨く 

*8020運動とは、1989年から厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進してきた「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という呼びかけと啓蒙活動。 2017年発表の厚生労働省の実態調査では、達成者が51.2%と成果をおさめています。

まず、実行したいのが、朝日浴です。太陽ビタミンのビタミンDの生成を考えなくてはなりません。そして良質な睡眠を得るメラトニンの分泌に繋がります。私たちの睡眠中に成長ホルモン達が、細胞の修復やメンテナンスを行ってくれます。私たち、人間に与えられた生命の三分の一を睡眠に人生を掛けているのです。
規則正しい生活が大切です。生活習慣とは、「睡眠8時間」「行動8時間」「休息8時間」のリズムで生きているのです。この中で注目したいのが休息の時間の使い方が大切ということになります。 ストレス解除タイムだと私は考えています。
健康的に暮らすには規則正しい生活を送ることが必要ですが、その中でも質のよい『睡眠』を確保することが重要です。今日からあなたも朝型生活を始めてみませんか?
私たちの体には体内活動をほぼ1日の周期で繰り返すリズムが備わっています。
この体内活動リズムを『概日リズム』といって、生まれつき脳内に組み込まれている体内時計で管理されています。
しかし人間の体内時計は25時間周期ですので、私たちは、その1時間のずれを修正して地球の自転周期である24時間に合わせています。
体内時計を24時間周期に合わせるためには朝の明るい光が欠かせません。朝、光を浴びないままでいると体内時計はまだ1時間ほど夜が続くはずだと予測し、起床時刻、そして就床時刻が次第に遅れていくことになります。
そのため昼間に眠くなったり、夜間の不眠が生じたりして、疲労の蓄積や食欲、意欲の低下を招きます。

最近の研究では、肝臓や腸管内にも体内時計が組み込まれていることが、明らかになってきました。
脳の体内時計が朝の光を必要とするように、内臓の体内時計は朝食を食べることによって24時間周期にあわせます。
朝食といっても飲み物だけでは効果がありません。脳にエネルギーを送れるように、しっかり食べることが大切です。
人間の体は朝から夕方までの体温の上昇期には眠りにくく、夜から朝の下降期には眠りやすいという性質があります。 それは私たちの体には「深部体温」という温度調整機能が備わっているからです。
深部体温は環境温度に左右されにくく、夕方に最も高く、夜の就寝時間から下降し始め、早朝に最も高くなります。
そして、食べすぎを避け、 脂肪摂取は控えめに。長生きの秘訣は腹八分目です。
そして、良質な睡眠効果を得るために、夕食後の過ごし方があります。テレビやスマホなどの明るい光を観ないことが大切です。メラトニンの分泌の妨げになります。

心筋梗塞、脳卒中、がん、糖尿病をはじめとする生活習慣病は、共通のリスクファクターをもち、互いに影響をおよぼす関係にあります。病名は違っても同じ根っこ(生活習慣)から派生した病気だからです。「体質」や「遺伝」といった潜在的な要素をのぞけば、習慣から生まれる病気は、習慣によって改善されるもの。意識的に生活を改善するだけで、生活習慣病のいくつかは同時に予防することができるのです。


野菜と果物の摂取が少ないグループでは、がんのリスクが高いことが示されています。しかし、野菜や果物を多くとればリスクが低下するかどうかという点に関しては明らかではありません。
特に、食道がん・胃がん・肺がんについては、野菜と果物をとることで、がんのリスクが低くなることが期待されますが、いずれのがんも喫煙との関連がとても強いため、明確な結論は出ていません。また、食道がんは飲酒との関連が強いことがわかっています。これらのことから、禁煙と節酒を心がけることがまず重要となりますが、野菜と果物をとることは、脳卒中や心筋梗塞をはじめとする生活習慣病の予防にもつながるので、できるだけ毎日意識的にとるようにしましょう。

野菜・果物にはカロテン、葉酸、ビタミン、イソチオシアネートなどさまざまな物質が含まれており、これらの成分が発がん物質を解毒する酵素の活性を高める、あるいは生体内で発生した活性酸素などを消去すると考えられています。しかし、野菜・果物は、確実にがんのリスクを下げるという報告はされておらず、じゃがいもなどを除いた非でんぷん野菜が、口腔・咽頭・喉頭で、果物が口腔・咽頭・喉頭・肺で、がんのリスクを下げる「可能性が大きい(Probable)」と報告されています。
国際がん研究機関のワーキンググループでは、「野菜・果物によるがん予防効果は、必ずしも確立した関連ではない。しかし、がんを含むあらゆる病気の予防の観点から、野菜・果物を多くと摂ることは推奨される。」と報告されています。 

塩蔵食品は胃がんのリスクを上げる「可能性が大きい」と報告されています。高濃度の塩分は胃粘膜を保護する粘液を破壊し、胃酸による胃粘膜の炎症や、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の持続感染を引き起こしたりすることにより、胃がんのリスクを高めると考えられています。 また、塩蔵食品は塩分だけでなく、亜硝酸やニトロソ化合物などの発がん物質を含むため、胃がんのリスクを高めると考えられています。

食物や栄養について、さまざまな研究が行われていますが、確実にがんのリスクになるとされている食品は少ないです。確実なものとしては、牛・豚・羊などの赤肉や加工肉は大腸がんのリスクを上げるとされています。また、食物繊維を含む食品が大腸がんのリスクを下げ、中~高強度の身体活動が結腸がんのリスクを下げるとされています。

がん(悪性新生物)は日本人の死因の一番大きなものです。多くのがんは高齢になるにつれて発がんのリスクがあがります。これは主に、細胞に遺伝子の異常が蓄積することや、様々な発がん因子に長期間さらされうること、体の免疫の機能が低下することによると考えられています。
 一部のがんについては先天的なものなどの遺伝子の変異などでも起こることがあり、そういったがんは若い人にも起こりえます。しかし多くのがんは多数の因子が原因となって起こる ものであり、発症までには時間がかかるものが多いのです。 一方、比較的若い人でもがんとなるリスクがあり、さらに一部は明確に防ぐことができるものがあります。それが、今回学び「感染症による発がん」です。

感染症とは、「病原体」が感染することによって起こる病気のことで、風邪やインフルエンザ、今流行している新型コロナウイルス感染症 COVID-19 などを思い浮かべる方が多いと思います。ヒトからヒトへとうつる病気です。感染症を引き起こす病原体としては、ウイルス、細菌、真菌(カビの仲間)、寄生虫、プリオン(感染するタンパク質)などがあります。 感染症は、急性のもの(熱などがでて一週間程度でおさまるものが代表)だけでなく、慢性化して潜伏感染するもの(ヘルペスウイルス、水ぼうそう・帯状疱疹など)、慢性炎症を起こすもの(肝炎ウイルスによるウイルス性肝炎)などがありますが、実はこれらの感染症の中に、明確に発がんのリスクとなるものも含まれているのです。

日本では、カンジダ菌は、カンジダ症として知られています。カンジダ症は、「カンジダ」という真菌の感染によって成立する、真菌感染症の一種で、性行為や免疫力の低下によって、症状が現れることが知られています。カンジダ症では、様々な症状が見られます。
カンジダは、皮膚や腸管だけでなく、女性の生殖器周辺に存在していますが、通常はカンジダ症の症状が現れることはありません。しかし、糖尿病で血糖のコントロールが悪い場合や抗癌剤で治療中の癌患者、エイズ患者といったように免疫力が低下している人や妊婦さんは、カンジダ症の症状が現れやすくなります。カンジダ症は、免疫力が低下している人に発症する性行為感染症(一般的に「性病」と言いいます)の一つされています。
性病以外のカンジダ症の症状は、『カンジダ症で口内炎?喉や舌に影響? アレルギーも悪化?皮膚炎にも?性病以外の症状で解説されています。

カンジダ症は、カンジダ・アルビカンスをはじめとする数種類のカンジダ属 Candida真菌によって引き起こされる感染症です。
最もよくみられる病型は、口、腟、皮膚の表面に感染が起きるもので、白や赤の斑点が生じ、かゆみや刺激感、またはその両方を引き起こします。
免疫機能が低下している人では、食道やほかの内臓に重篤な感染症が起こることがあります。
感染物質のサンプルを採取し、顕微鏡で観察して培養します。
抗真菌薬を感染部位に塗ったり内服したりしますが、重篤な場合は、静脈内投与を行う必要があります。
カンジダ Candidaは、正常な場合でも皮膚、腸管、女性の陰部に存在しています。通常は、カンジダ Candidaがこのような部位で症状を引き起こすことはありません。しかし、この真菌がときに皮膚、口(粘膜が侵されます)、腟に感染症を起こす場合があります。このような感染症は免疫機能が正常な人にも起こりますが、糖尿病、がん、エイズの人や妊婦に多くみられ、長引く傾向があります。口と食道のカンジダ症は、エイズ患者によくみられます。またカンジダ症は、抗菌薬を使用している人にもよくみられます。抗菌薬により、正常な状態で体内に生息しカンジダ Candidaと競合している細菌が死んでしまうことで、カンジダ Candidaの増殖に歯止めがきかなくなるためです。

カビについて
アレルギーを持っている方やお肌の弱い方にとってカビはダニよりも手ごわい相手、生息する温度範囲は非常に広く、氷点下でも沸点に近い90度でも生息できる種類もあり、約7万種が地球上で生息しています。室内には青カビや黒カビ、ほこりカビなどおよそ360種ほどが生息し、その胞子が室内に浮遊しています。アルミサッシなどで住宅全体が密封状態となり空気のよどみができやすく高温多湿がいっそう促されカビの繁殖には好都合となります。さらにエアコンを使ったり炊事をしたりするため壁面などに「結露」ができやすくまさにカビ天国。屋内のあらゆる場所に「コロニー(カビ=真菌株の集合体)」を作ります。見つけ次第、拭き取るようにしてください。

カビ
カビが生息する温度範囲は非常に大きく、氷点下でも沸点に近い90度でも生息できる種類もあり、約7万種が地球上で生息しています。
細菌は加熱で死滅しますがカビは加熱にも耐え、また乾燥時には胞子の状態で休眠することができます。このあたりはウイルスによく似ていますが、なかなか手ごわい相手です。

とても大きなカビの恩恵
細菌は加熱で死滅しますがカビは加熱にも強く、また乾燥時には胞子の状態で休眠することもできます。カビは私たちに豊な食生活も提供してくれています。パンもお味噌も清酒やワインやビールにチーズ、納豆・・・数え切れないほど。さらに抗生物質の殆どはカビが関与し私たちは微小なカビからとても大きな恩恵も受けています。そんなカビを正しく理解して家の中でカビと共存する方法を学んでください。

カビのここが悪い影響を与えます
呼吸によってカビの胞子が体内に入ってアレルゲンになったり、あるいは肺胞内で繁殖し病気を引き起こします。とくに肺アスペルギルス症は重い病気で、いったん肺の中でカビ(真菌類)が繁殖しますと執拗でなかなか排除できません。
カビ(真菌類)が引き起こす病気でもっとも一般的なのは足白癬症(水虫)、爪白癬症でなかなか厄介です。また口内で繁殖したり女性の場合はいやなところにカビ類(カンジタ菌)が取り付き悩まされます。体内環境はカビ類にとっては快適な場所ですので真菌症としていろんな臓器内で病気を引き起こします。
……等が、紹介されています。が、真菌とガン発症の文献は見当たりませんでした。


真菌成分が炎症を悪化させるメカニズムを解明
カンジタ症など真菌によって引き起こされる感染症や炎症性疾患は、ステロイドや抗がん剤などの使用により免疫が低下している患者さんにとって生命に関わる重要な問題です。真菌感染により好中球が集積する早期の炎症は真菌の排除に役立ちますが、真菌感染が持続して炎症が悪化すると肺・皮膚・関節などの組織が障害されます。現状、抗真菌薬が治療の中心に用いられていますが、真菌感染による炎症悪化のメカニズムが不明であるため有効な治療法は確立されていません。
研究グループは、これまでの研究でCD300が脂質を認識する免疫受容体ファミリーであることを明らかにするとともに、免疫受容体CD300bを欠損させたマウスに真菌の細胞壁成分であるザイモサンを投与すると局所の炎症が弱まることを見出しました。これらの知見を踏まえて、免疫受容体CD300bはザイモサンに含まれる何らかの脂質を認識して真菌感染による慢性炎症を促進するのではないかと考え、その働きについて詳しく調べました。

真菌感染症においては真菌の脂質成分が持続的に過剰な好中球集積を誘導すると、様々な炎症細胞の浸潤と活性化がおこり組織障害をもたらすことで炎症が悪化すると考えられます。

がん、高治癒率の民間療法から見えてきた「真菌」との深い関係性
がんは真菌による日和見感染?
 がんは真菌とよく似ている。近年、これは代替医療の分野において特に注目されていることである。真菌とは、カビやキノコを含む菌類で、バクテリア(細菌)やウィルスとは異なって、体は糸状の菌糸からなり、胞子で増える存在である。

 真菌は、比較的温暖で湿度の高い環境を好み、アルカリ性の環境下では繁殖しにくい。イタリアの医師トゥーリオ・シモンチーニ博士は、ほとんどのがん患者から、増殖した真菌が発見されるだけでなく、腫瘍は概してカビのように白いことにも注目し、がんの正体は真菌感染にあると直感した。そして、水溶性で弱アルカリ性を示す安全な薬剤として、炭酸水素ナトリウム(重そう)を利用したがん治療法を生み出した。

 腫瘍はアルカリに直接触れるとすぐに崩壊を始める。そこで、消化管には経口投与、直腸には浣腸、膣や子宮には圧注、肺や脳には静脈注射(点滴)、上気道には吸引、乳房やリンパ節、皮下腫瘍には局所灌流で対処した。また、治療が困難であった箇所においても、カテーテルを挿入して、直接炭酸水素ナトリウムをピンポイントで投与する方法を編み出し、脊椎や肋骨内部等を除いて、ほぼすべてのがんを治療できる方法を確立した。
 だが、シモンチーニ博士は、正統医学とはかけ離れた治療方法によって、末期患者を含めた多くのがん患者を救ってきたことから、世界的に注目されるとともに、医療関係者からは批判の矢面に立たされ、物議をかもした。

 その一つが、がんの正体に対する認識である。シモンチーニ博士いわく、がんとは、カンジダ・アルビカンス(カンジダ菌)による日和見感染である。カンジダ菌とは、ヒトの体表や消化管、女性の膣粘膜等に常在し、ほとんどの場合はなんの影響も与えない。だが、ヒトが体力・免疫力を低下させた際、異常増殖して有害な存在に変貌しうるという。日和見感染とは、そんな状況で感染することを指す。
 もちろん、現時点でがんは真菌とよく似ているが、その正体がカンジダ・アルビカンスであるとは医学界では証明されておらず、真菌感染を伴う別物の可能性もある。そこで、整理しておこう。

類似点と相違点
 真菌は共通して枝分かれした菌糸をもっている。そんな菌糸が互いに結びついてコロニーや菌糸体を形成する。それらは栄養素を吸収しようと枝分かれして成長していく。このような構造はカンジダ菌のように自由に動ける真菌にも当てはまり、体組織への侵入を助けることになる。

 真菌はそのコロニーが異常増殖するか、栄養素の供給が制限されるストレスを受けると、拡大してさらに適した環境を探そうとする。これはたくさんの真菌細胞を浸潤性の菌糸をもった存在へと変容させる。そして、新たなコロニーを形成するだけでなく、離れた場所にも菌糸体を形成する。

 興味深いことに、がん細胞もまったく同じように振る舞う。腫瘍が密集するか、ホルモンや栄養素が欠乏するか、外科手術・化学療法・放射線療法、あるいはほかの炎症を起こす状況に直面してストレスを受けると、比較的無害の真菌様腫瘍細胞が自らを浸潤性を持った移動性のがん細胞へと変容させ、最終的に離れた場所にさらに危険な転移性の腫瘍を形成する。このがん細胞は真菌のごとく、ストレス下で同様に振る舞い、見た目においても浸潤性のがん細胞は菌糸を持った真菌細胞と酷似する。
 だが、正常な体細胞と真菌細胞との間には違いがあり、それはエネルギー代謝に認められる。酸素呼吸を行う我々の体細胞は、二酸化炭素と水を生み出すクエン酸回路において栄養素を酸化してエネルギーを生み出すが、真菌は酸素を必要としない嫌気的な方法でエネルギーを生み出す。真菌は主に糖や炭水化物を利用して、乳酸に変化させてエネルギーを得る。このプロセスが人体で起こると、大量の乳酸が生み出されることで酸性過多となり、ミネラル欠乏、炎症、痛みなどを導く。

 がん細胞は真菌と同じような嫌気的エネルギー代謝を行い、腫瘍においてエネルギーが嫌気的に生成されるほど、それはより悪性となる。
 だが、真菌とは違って、がん細胞においては、酸化的代謝を阻害する病原菌や毒素が取り除かれると、正常の体細胞に戻ることができる(可逆的)。通常の真菌は従前の遺伝子的な特質を持っているのに対して、がん細胞は真菌細胞へと退化していく過程にある体細胞とでもとらえることができるのかもしれない。

1999年、ドイツの医学博士マイノルフ・カルトハウス教授は、白血病の3人の子供たちが二次的な真菌感染に対して3倍の抗真菌薬を摂取した後、予期せず完全寛解に至ったのを観察した。2006年、彼の研究チームは抗真菌薬治療のあとに白血病が消失した事例をさらに6件出版報告した。 
 ちなみに、報告された6件において、慢性播種性カンジダ症(CDC)に対して抗真菌薬治療が始まると、患者たちは白血病薬に対してひどく反応したため、白血病治療は止められた。

 急性白血病の5年後生存率が大人で25-26%、子供で90%であったのに対して、驚くべきことに、カンジダ治療での生存率(治癒率)は100%だった。彼の報告では2人の子供と4人の大人を取り上げていたため、その数字は極めて高かったことになる(シンプルな真菌感染を白血病と誤診されるケースもあるが、抗真菌薬の効果は無視できない)。

 偶然、抗真菌薬ががんに効くことが発見された事例もある。たとえば、大きな腫瘍を抱えた胃がん患者が、安息香酸を大量に摂取したところ、数カ月で腫瘍が消えたケースがある。安息香酸は、食品の保存料として使われ、諸説あるものの、バクテリアには効かないが、防カビ剤には利用できるといわれている。

 また、海外ではその危険性ゆえに法的に規制されているケースもあるが、二酸化塩素の殺菌力を利用したMMSという民間療法がある。当初、マラリア患者が、亜塩素酸ナトリウムを含んだ、高山病や疲労回復用の液化酸素を吸ったところ、奇跡的に回復したことでその抗マラリア性が発見されたものである。だが、のちに研究が進められると、塩素系でも二酸化塩素がより優れており、マラリアだけでなく、がんにも効くとして注目されるようになった。もちろん、その背景には二酸化塩素のもつ殺菌力がある。

 実は、対がん民間療法においては、過去数十年に及んで、真菌に対して有効な殺菌剤が治療効果を上げてきた。たとえば、殺菌力の高いヨウ素を利用したヨウ素療法、同じくホウ砂やホウ酸を利用したホウ素療法、そして、真菌の大敵であるアルカリ環境を導くためのセシウム療法なども海外では普及してきた。
 がんは真菌の増殖と深くかかわっている。現段階では、カンジダ・アルビカンスを単独の病原菌とみなすのではなく、ほかの要素も複合的にかかわっているとみなしたほうが良さそうである。
 がんと真菌との関係性を研究して注目されてきたミルトン・ホワイト医師は、自身が調査したどのがん組織の中にも真菌の胞子を発見し、がんとは「慢性的な細胞内伝染性の生物学的に誘発された胞子(真菌)変容病」であり、具体的には、「真菌の子嚢菌門に由来する分生子(無性胞子)」であるとしている。

以下は、代替医療を含め、代替科学を研究してきた筆者の個人的な見解にすぎないが、がんとは、体細胞がカンジダ菌を候補とした真菌と同調した結果であると思われる。
 バクテリア(細菌)、真菌、時にウィルスなど、有害にも変貌しうるさまざまな微生物と触れ合っている。にもかかわらず、我々が健康を維持できるのは、主に我々自身の免疫力や代謝能力にある。細胞呼吸が正常に行われ、酸素を十分に取り込むことができていれば、血液は酸性に傾くこともなく、真菌が異常増殖するような条件を生み出すことはない。さまざまな体内微生物(常在菌)がいわばミクロレベルで生態系のバランスを維持しているからである。
 だが、疲労やストレス等で免疫力を落とした状態においては、体は酸性化し、体内生態系が崩れて真菌が蔓延りやすくなる。つまり、日和見感染が起こりやすくなるのだ。細胞呼吸が阻害されるとほぼ自動的にがんが発生するが、その理由は、我々の体内に極微の真菌(胞子)が100%常在し、活動を始められるような環境への変化に備えているからだと思われる。

では、がん細胞と真菌細胞との違いはどのように説明されるのだろうか? ここで、注目すべきは真菌の特性である。
 寄生性を有した真菌は、冬虫夏草(蛾の幼虫に寄生する)のように、宿主を乗っ取ったり、時にはマインドコントロールすらして、支配下に置いてしまう力を発揮する。真菌は勢力を高めると周囲の存在(宿主)を変容させることが得意である。人体を例にいい換えれば、真菌の発する波動が優勢になると、特定成分が脳に作用することも考えられるが、周囲の体細胞はその真菌の波動に強く影響を受け、共鳴・同調してしまうようになるのだと思われる。
 環境が改善することで、カビを生やしたパンが元の状態に戻ることはないが、がん細胞は退縮していく。この違いは体細胞が真菌との同調を失うかどうかにありそうだ。これは、自己免疫疾患や他の難病にもかかわっている可能性がある。

 実は、真菌の生態には未解明の部分も多く、現代医学はあまり注目してこなかった領域といえる。だが、周囲の自然界同様、人体内というスケールの小さな生態系も客観視してみれば、上記の視点は自ずと導かれると考えられる。さらなる研究によって新たな飛躍が得られるようになる領域だと筆者には思えてならない。


 

朝日新聞社は2019年11月14日、批判が集まっていた紙面広告をめぐり、「媒体として十分な検討を行うべきでした」とするコメントを発表した。
   同社は、11月12日付(東京、大阪、名古屋各本社版)、13日付(西部本社、北海道支社版)の朝刊で、「重曹でガンが消えた!」などと謳う書籍の広告を掲載していた。

  タイトルは『イタリア人医師が発見したガンの新しい治療法』(現代書林)。医学博士を名乗るトゥリオ・シモンチーニ氏監修のもと、ホメオスタシス総合臨床家との肩書きの世古口裕司氏が執筆した新書。
   広告では「ガンは真菌だ!」「重曹でガンが消えた!」「ネットの闇(デマと中傷)と闘い、訴え続けた真実!」などと宣伝されている。
   しかし広告の訴求内容をめぐっては、複数の医療従事者からSNSで疑問視する声が上がり、掲載を認めた朝日新聞社への批判も少なくなかった。
   同社は14日、公式サイトで広報部名義の声明を発表し、「この治療法の発見者とされる人物が、がん治療をめぐってイタリアで医療行為ができなくなったなどとする現地報道が確認できました」と報告。
   続けて、「これらの報道内容がすべて事実かどうかや、治療法の医学的な有効性、司法手続きの最新状況といった事柄まではすぐには判断できませんが、少なくとも、この書籍の広告がシモンチーニ氏を『医師』と表示して治療法を紹介していることには疑念があります。広告表現は広告主の責任においてなされるものですが、『ガンは真菌(カビの一種)だ』などとする表現は媒体として十分な検討を行うべきでした」「出版物の広告は、できる限りその表現を尊重していますが、掲載判断にあたっては、内容に応じて慎重なチェックに努めてまいります」と同社に過失があったと認めた。

広告掲載基準は?
   朝日新聞が加入する日本新聞協会では、新聞広告の掲載基準を定めており、
  「内容が不明確なもの」
  「虚偽または誤認されるおそれがあるもの」
  「非科学的または迷信に類するもので、読者を迷わせたり、不安を与えるおそれがあるもの」
 などを挙げている。
   朝日新聞社広報部に14日、同社の広告掲載基準を聞くと、「原則として外部公開しておりません」との回答だった。

――東洋医学は試されましたか。
東洋医学系のある治療師には「これはカビだからお酢のなかに入れておけば治る」と言われて驚きました。まさかこんな致命的といわれる病気がお酢につけてなおるなんてそんなはずがないと思ってネットで調べたところ、実際に「がん真菌説」というのもあるんですよ。
ドクター・シモンチーニと言う人が一番有名なんですが、この人の医師免許は剥奪されていて、彼が書いた本もいまはほとんど出回っていません。僕はなんとか彼の連絡を突き止め、メールを出しました。そうしたら「爪の下まで行っているようなので、治らないだろう」と言われましたが、そのあとまたメールがきて、そこには難しい名前の薬と治療法が書いあったんです。「これを試してみろ」と。用語がわからなかったのであとで調べようと思って調べたのですが、シモンチーニ氏に関する情報はなぜかウェブ上からことごとく消されていてわかりませんでした。

それで、がんは細胞内感染によるミトコンドリアの栄養障害で起きると言っている西原克成さんという日本の医師がこの本のなかに出てきたのでちょっとびっくりしました。彼の説が証明されているわけではありませんが、僕は本当かもしれないと思います。インターネットであらゆる情報を調べているうちに、ジョン・ホプキンス大学の医学論文で、水虫の薬を服用するとがんが縮小すると書いてあるものを見つけました。びっくりするような話でしょう。僕はビジネス的なアプローチもできるので自分の病気を使って、ととにかくありとあらゆることを調べたんです。

――西原医師の説を含め、この本にはさまざまな仮説が出てきますが、どれもまだ実証されたものではありません。
そうですね。どれもまだ仮説じゃないか、という意見もあるでしょう。でもこの本は出さないリスクのほうが高いと思います。実際にがんになった人にとってみればこの本は福音です。がんと言われてどうしていいかわからない人は、お医者さんに言われた治療をすぐに始めてしまう。代替医療に手を出そうものなら「お願いだからお医者さんの言うことを聞いて」と家族に言われ、なんか違うなと思って自分で治療法を決めて治った人も、お医者さんから「間違った希望を与えることになるからあなたが治ったことは人に話さないように」と言われるわけですよ。

――なぜご自身ががんになられたと思いますか。
それはわかりません。メラノーマは何が原因かは医学的にもわかっていないんです。でも、根本的には体の循環が悪くなり、栄養が行き届かなくなった結果、身体のいちばん弱いところががん化するという説を僕は信じています。以前指を挟んでそのあとがずっと治らなかったところがどんどん黒くなっていって、加齢のせいかなと思って放っておいたらがんになっていた。だからがんを切っても、その根本原因がなおらなければまたできます。
僕の場合はがんになる10年以上前から肩に慢性的な痛みがあったので、まずその原因を突き止めました。問題は噛み合わせでした。それを治して骨格矯正をしたら、肩こりがなくなりました。身体の循環をよくするために、体温を上げたり姿勢を整えたりすることに努めました。それが根本的に免疫力を上げてくれる。食生活も変えました。実は今年も少し体調を崩して医者にいったところ、6つの病名を言われて100%手術と言われたのですが、食事療法で治しました。

*メラノーマとは、悪性黒色腫という非常に悪性な皮膚がんの1つの病名です。 一般的には「ほくろのがん」「ほくろのような皮膚がん」などと理解されています。 医学的には皮膚の色に関係するメラニンという色素を作る色素細胞(メラノサイト)ががん化した腫瘍と考えられています。


――9つの実践項目のひとつに「治療法は自分で決める」というものがあります。
神田さんはご自身で治療計画を立てられたわけですが、この部分は相当ハードルが高いのではないかと思います。
僕の場合はたまたまトレーニングを積んできているので、仕事でやっているのと同じようにストーリーをつくり、目標設定をし、それに向かって行動することができました。「病気のある現実」から「ない現実」にシフトするストーリーをつくって行動に移すのです。

「治った」人の1000件以上の医学論文
寛解症例の研究に着手してまず驚いたのは、1000件超の医学論文において、2種類の人々がほぼ黙殺されていたことでした。
一つは、劇的に寛解した患者本人の一群です。大多数の論文では、患者自身が劇的な寛解の原因をどう考えているかについて一切言及していませんでした。劇的な寛解を遂げた患者の身体の生化学的変化については、何本もの医学論文が詳細に記していました。しかし、患者に「あなたは自分がなぜ治癒したと思うか」と聞き、その答えを記したものは皆無だったのです。患者たちは、意識的だったかどうかはともかく、がんを治すため何かに取り組んでいたはずです。医師はなぜそれに興味を持たなかったのでしょうか。
そこでわたしは劇的な寛解を遂げた20人にインタビューし、「あなたはなぜ自分が治癒したと思うか」を聞くことにしました。
医学論文で黙殺されていたもう一群は、代替療法の治療者たちです。がんからの劇的な寛解は、当然のことながらほとんどの場合、現代医療では打つ手がなくなった患者に起きています。それなのに、西洋医学外の治療者や代替療法の治療者たちががん治療にどう取り組んできたのかを誰も調べてきませんでした。この事実にわたしは驚きました。

わたしが会った劇的寛解の経験者は、世界の隅々まで、それこそ血眼になって治療者を探し出していました。そこでわたしも世界中を旅して回り、非西洋医学の治療者、代替療法の治療者50人にインタビューをしました。10カ月かけて10カ国(アメリカ“ハワイ”、中国、日本、ニュージーランド、タイ、インド、英国、ザンビア、ジンバブエ、ブラジル)を回りました。ジャングルや山の中、そして都市を旅し、治療者と話をしました。各地のすばらしい治療者がわたしに話してくれた経験を、読者のみなさんにご紹介します。

がん治癒を目指して実行していた9項目
劇的な寛解について記した医学論文は1000本以上分析しました。博士論文の研究を終えてからもさらにインタビューを続け、その対象者は100人を超えました。
わたしは、質的分析の手法で、これらの症例を何度も詳細に分析しました。その結果、劇的な寛解において重要な役割を果たしたと推測される要素(身体、感情、内面的な事柄)が75項目、浮かび上がりました。
しかし、全項目を表にして出現頻度を調べると、75のうちの上位9項目は、ほぼすべてのインタビューに登場していることに気づきました。たとえば登場回数が73番目に多かった「サメ軟骨のサプリを摂取する」。これは調査対象中の、ごくわずかな人が話してくれただけでした。かたや語られる頻度のもっとも高かった9つの要素については、ほぼ全員が、「がん治癒を目指して実行した」と言及していたのです。

  その9項目とは次のとおりです。
    ① 抜本的に食事を変える
    ② 治療法は自分で決める
    ③ 直感に従う
    ④ ハーブとサプリメントの力を借りる
    ⑤ 抑圧された感情を解き放つ
    ⑥ より前向きに生きる
    ⑦ 周囲の人の支えを受け入れる
    ⑧ 自分の魂と深くつながる
    ⑨「どうしても生きたい理由」を持つ

この9項目に順位はありません。人によって重点の置き方が異なるものの、インタビューで言及される頻度は、どれも同じ程度でした。私が話を聞いた劇的寛解の経験者はほぼ全員が、程度の差はあれ9項目ほぼすべてを実践していたのです。そこで本書は9章に章立てし、1章で1項目ずつ説明していきます。
各章では、まずその章のテーマについての解説と、それを裏付ける最新の研究報告を紹介します。次に、劇的な寛解を遂げた人の実話を記します。章末には「実践のステップ」と題して、その章のテーマを実践しやすいかたちにして、いくつかの方法をご紹介します。
9項目の詳細に入る前に、はっきりさせておきたいことがあります。
まず、私は手術、抗がん剤、放射線の「三大療法」を否定する者ではないということです。
たとえ話をしましょう。ふつう、フルマラソンを走るとき、人は靴を履いて走ります。けれどもごく稀に、自分なりのこだわりがあって裸足で走る人がいます。なかには裸足のまま元気に完走してしまう人もいます。
同じように、がんにかかった人は、普通は現代医療に頼るものです。けれどもときおり、ほかの方法を試そうとする人が存在します。私は後者に関心を持ちました。何を実践して、彼らは医師の予想を覆す偉業を達成したのか。それを突き止めることが私の仕事です。

二つ目に、私は本書によって、患者の方々に偽りの希望を与えるつもりは一切ありません。
劇的な寛解をした患者のほとんどが、医師から「ほかの患者には黙っていてほしい」と言われたと告白しています。ひどい話ではありますが、その医師の立場になって考えれば、わからなくもありません。来る日も来る日も、生存の見込みの乏しい患者を診察するのは、想像するだにつらい仕事です。
けれども劇的に寛解する人が現にいるという事実を黙殺するのは、偽りの希望を患者に抱かせるよりも、ずっと罪深いことではないでしょうか。

カリフォルニア大学で、研究方法についての授業の初回に、教授はこう言いました。
仮説から逸脱した事例に遭遇したとき、研究者にはそれを吟味する科学的責務がある。そしてその逸脱事例を吟味してから、研究者がとるべき道は2つ。
 一つ目は、なぜ仮説に合わない事例が生じたのかを公に説明すること。
 二つ目は、その事例を説明できる新しい仮説を考え出すこと。

要するに、仮説に合わない事例は無視してよい、という選択肢は存在しないのです。
がんの克服は人類共通の目標です。現代医療なしで治癒した症例を黙殺することは、科学的に無責任な態度なのです。
次に、「偽りの希望」について検討します。「偽りの希望を人に与える」とは、事実かどうかわからないことや、明らかな虚偽を人に伝えて、希望を抱かせるということです。がんからの劇的な寛解が起きる理由は、いまのところ説明不能ですが、それを体験した人が存在するのは事実です。現代の医学では説明のつかない方法で、彼らは自分のがんを治したのです。


症例を見ていて不思議に思うことがあります。なぜ、ある人に効く方法がほかの人には効かないことがあるのか。いまの私たちには、その理由はわかりません。けれども説明不能を理由に劇的寛解の現象から目を背けるのではなく、真摯に研究していけば、少なくとも人間の自然治癒力について何らかの知見を得ることができるでしょう。うまくいけば、がん根治の治療法の発見につながるかもしれません。いずれにせよ、黙殺からはどんな知見も得ることはできません。
もしアレクサンダー・フレミングがカビの生えた培養皿を捨ててしまっていたら、社会はいま、どうなっていたでしょう。彼の逸脱事例の研究が時間の無駄ではなかったことは、歴史が証明しています。
あまたの歴史的発見は、逸脱事例の研究からはじまりました。逸脱した事例には、真の希望が宿っている可能性があるのです。

*アレクサンダー・フレミング、イギリス・スコットランドの細菌学者である。抗菌物質リゾチームと、アオカビから見出した世界初の抗生物質、ペニシリンの発見者として知られている。

今回の健康塾のテーマーは、ガンの発症原因は真菌 “カンジタ菌”  の謎ときです。
信じるか、信じられるか? その文献を求めてみました。
簡単に説明すれば、ガンの発症の原因は真菌、カンジタ菌によるものである。真菌コロニーがガン? そこで重曹殺菌法が有効であるという理論です。重曹(炭酸水素ナトリウム)を重曹を水で薄めた5%水溶液500mlを一日一回静脈から点滴注入する点滴を行えない場合は、ぬるま湯で薄めた重曹水溶液を飲む、カラダの内から治す 真の杭酸化物質とサルベストロールで予防効果と改善効果が望めるという理論です。
つまり、カンジタ菌は酸性体質が大好き、アルカリに弱いことで説明がつくという。
  重曹―― アルカリ化―― 活性酸素によって酸化―― 杭酸化物質

コーヒーに含まれるポリフェノール、ニンジンカロテノイド、ニンジンカロテノイド、ビタミンCの杭酸化作用などはガン予防効果があるとしています。確かにこれらの成分は、ビタミンCの杭酸化作用などはガン予防効果がある、細胞の老化を食い止める、生活習慣病を予防するなどの効果が日本でも示されています。
杭酸化作用があり、真菌の増殖を抑える、副作用のないその物資がサルベストロールであるといいいます。日本で紹介されている、ガン予防に効果があるとされているファイトケミカル成分には、サルベストロール成分は一覧からは見当たりませんでした。
作物が進化の過程で外的と対抗する有効な成分を獲得得したのがサルベストロール、農薬で育った作物は、サルベストロールが存在しません。 サルベストロール+重曹殺菌法でガンが消えるとした理論です。
つまり、ガンの発症原因は(真菌)カビだった、ガン真菌説、カンジタ菌に感染している、心臓や脾臓はガンにならない、
結核症はガンにならない、つまり真菌コロニーがガンの正体であるという、理論で説明がつくと……。

まとめ
①ポリフェノールやカロテノイドといった杭酸化物質はガン予防に効果があるが、がん治療には不十分
②ブルベリーなどのベリー系やリンゴ、なし、無農薬の野菜に多くのサルベストロールには杭酸化作用のほか抗真菌作用もあり、ガンの予防と治療として理想的です。
③サルベストロール農薬や化学防腐剤によって、無力化されてしまうため、無農薬のオーガニックな植物から摂る必要がある。

■サルベストロールとは
 サルベストロールは、無農薬栽培(オーガニック)の野菜、果物、ハーブ等に含まれる植物由来成分です。
植物は真菌(カビ)に攻撃されると、抗菌作用のある成分を生成し、真菌を殺します。
その成分がサルベストロールです。
現代のサルベストロール摂取量は100年前と比べ1/10程度まで減少していると言われています。
健康維持に重要な成分でありながら、不足してしまっているサルベストロール。

サルベストロール生成の “しくみ” 
  ①植物に真菌(カビ菌)が付着
  ②真菌や細菌から自分を守るための物質を作り出す
  ③サルベストロールの多い植物になる

サルベストロールはポリフェノールなどの一種で植物にカビや細菌が付着した際に、植物が防御反応を起こす際に生成されます。

 

高い選択性をもつサルベストロールは正常細胞においてはCYP1B1がないために何も起きません。しかしがん細胞に取り込まれるとサルベストロールはCYP1B1と反応して活性化し、抗がん物質となってアポトーシスを引き起こし、腫瘍増殖を抑制します。

*がん細胞と正常細胞に対するサルベストロールの作用


また、サルベストロールは濃度が高くなっても、CYP1B1が存在しない正常細胞には影響を与えず、CYP1B1を有するがん細胞のみを高い選択性で死滅させます。培養細胞による実験でサルベストロールの濃度を高くすると、死滅するがん細胞の割合は増加していくという結果が出ました。


*サルベストロールによるがん細胞死
 

サルベストロールは体内で生成することはできません。自然界の動物はサルベストロールを豊富に含む果物や野菜を食べることにより、体内のがん細胞をアポトーシスに導いているのです。CYP1B1とサルベストロールによる抗がんメカニズムは「自然界のがん予防システム」と認識できます。

サルベストロールの働き
オーガニック野菜や果物、ハーブ等に含まれる植物由来成分「サルベストロール」にガン細胞に効果が期待できることがわかりました。
ベリー類、ブドウ、リンゴ、アボカド、キャベツ、オリーブ、ブロッコリー、バジル、パセリ、その他ハーブ等、多様な植物に含まれます。
植物は真菌(カビ)に攻撃されると、抗菌作用のある成分を生成し、真菌を殺します。その成分がサルベストロールです。
このサルベストロールは真菌を殺す役割があるのですが、人でいうガン細胞にも真菌と同じように効果が期待できることがわかりました。
現代の私たちが食べている農作物は、時代の流れで優秀な農薬・殺菌剤などが使われています。こういった農作物はは真菌(ガン細胞)に攻撃されることが少なく、サルベストロールの生成量も少なくなります。
昔は無農薬での農産物が当たり前だったのでサルベストロール摂取量は十分な値を保っておりました。しかし、現代人のサルベストロール摂取量は、100年前の1~2割まで減少していると言われています。
無農薬農作物を含む健康的な食事に、サプリメントでサルベストロールをプラスすることでガンの予防や治療に効果が期待できることがわかっております。

サルベストロールは作物のどの部分に多く含まれているか
皮や種、中皮や根など、廃棄されやすい部位に多く含まれる成分 オーガニックな農産物の皮に現れる黒い斑点がサルベストロールです。皮や種、根にもたくさん含まれますので、まるごと食べるのが理想です。サルベストロールは水に溶けやすいので、ゆで汁も一緒に摂りましょう。
 食材を選ぶ際に、見た目がきれいなものを選ぶ消費行動がサルベストロール不足の原因ともなっています。 サルベストロールは皮や種、中皮や根などに含有されています。

ルベストロールの力を最大限に引き出す3つのコツ
いろいろな研究から、サルベストロールの力を効果的に引き出すためには、3つのポイントがあることがわかってきました。私たちの体内時計はCYP1B1にも影響する。
私たちの体には生まれつき持っている生命リズムがあります。それは体内時計=サーカディアンリズムとも呼ばれていますが、サルベストロールの効果を高めるためにはこのリズムが重要であることが明らかになりました。
ポイントとなるのは、ガン細胞特有の酵素CYP1B1の活性リズムです。CYP1B1は早朝から15時までに活性のピークを迎えます。このタイミングでサルベストロールを摂取すれば、活発に働いてCYP1B1と結びつくので、消滅するガン細胞の数がより増えるのです。
サルベストロールを撮ってから血中濃度が上がるまでに3時間ほどかかりますので、朝食・昼食でオーガニックな食事を心がけることがオススメです。

単体で見ると体に良い影響がある食材や栄養素でも、サルベストロールと一緒に摂取すると阻害してしまうものがあります。下記はなるべく避けるようにするとよいでしょう。
◇ 人工甘味料  ――→  サルベストロールがガン細胞に侵入することを邪魔してしまいます。加工食品に多く含まれます。糖類似物質や人工甘味料はなるべく避けましょう。
◇ 多量のジュース  ――→  肝臓でのサルベストロールの代謝を妨げてしまいます。もし飲む場合は、CYP1B1の活性が落ち着く午後3時行こうの摂取がオススメです。
 ◇ グレープフルーツ ――→  含まれるナリンゲニンという成分がサルベストロール代謝を阻害するため、一緒の摂取は避けましょう。
◇  亜麻仁油 ――→  健康食品としても有名。阻害物質であるビタミンB17を含むので、えごま油などで代用しましょう。
イチョウ葉サプリメント、セントジョーンズワート  ――→  ヒベリシンがCYP1B1を直接阻害するので避けましょう。
◇   レスベラトロール――→  サルベストロールと構造が似ているため、1日50mg以上は避けましょう。

サルベストロールは、体内の細胞の自然なライフサイクルを助ける役割があります。損傷を負った特定の細胞には、特殊な酵素(CYP1B1)が出現します。サルベストロールは、この酵素によって活性化され、損傷した細胞を体内から自然に排除するために働きます。健康な細胞にはCYP1B1が存在しないため、影響はありません。
現代人は、100年前の1/10程度までサルベストロール摂取量が減少していると言われています。
殺虫剤・殺菌剤・除草剤を使用する現代農業で収穫した作物は、残念ながらサルベストロールがほとんど失われています。サルベストロールは病原体であるカビに対する植物の自然な防御成分で、カビによる刺激によって生成されます。
農薬によってカビを寄せ付けなくなると刺激が減り、植物はサルベストロールを生成しなくなります。
その結果、私たちが口にする多くの野菜などにおいてもサルベストロールが欠乏してしまっています。
オーガニック食材を含む健康的な食事に加えましょうか。

自然界の動物はサルベストロールに富む果物や野菜を食べることによって、体内に潜んでいるがん細胞をアポトーシスに導いています。
果物・野菜を摂取することでサルベストロールが吸収され細胞中に取り込まれますが、がん細胞に取り込まれたサルベストロールはCYP1B1という酵素によって代謝されて抗がん物質に変わりアポトーシス(細胞死)を誘導しますが、一方で正常細胞ではサルベストロールを取り込んでもCYP1B1が存在しないために何も起きません。

*CYP1B1 と乳がんの関係
私達が標的とする CYP1B1 は、女性ホルモンを発がん性物質に変換する働きをする酵素であり、乳がん発症要因の一つとされています。このため、CYP1B1 の働きを抑えること(阻害)のできる化合物は、効果的な乳がんの治療・予防薬として期待されます。さらに、これまでの予防薬とは異なる作用の仕方から、ホルモンバランスに影響を与えにくいと考えられており、次世代の乳がん予防薬として注目されています。しかし、一方で、CYP1B1 と形が似ている CYP1A という酵素は女性ホルモンの正常代謝経路として働くため、選択的に CYP1B1 のみを抑えることが予防薬として求められます。多くの研究がこの選択性の問題に困っているなか、独自な化合物の設計によって、この選択性の問題をクリアし、強力な CYP1B1 阻害剤を開発されています。

<サルベストロールの働きを助けるもの>
    マグネシウム: 400 mg/日
    ナイアシン又はナイアシンアミド: 100 mg1日2回
    ビオチン: 1 -5 mg/日
    セレニウム: 200 mcg /日 以上
    ビタミン C : 1~3 g/日を分割服用
    酸素(有酸素運動等)

<サルベストロールを多く含む食物>

果物
リンゴ、ブルーベリー、クランベリー、ラズベリー、イチゴ、イチジク、タンジェリンオレンジ、ブドウ、ヨウナシ、レモン、プラム
野菜
アボガド、きゃべつ、メキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ニンニク、オリーブ、タマネギ、アスパラガス、ゴボウ、エンドウ、ソラマメ、セロリ、マメ、キュウリ、クレソン、パセリ
ハーブ
バジル、ルイボス、ローズヒップ、パクチー、セイジ、カモミール、タイム、ミント

サルベストロールが浮き彫りにする近代農業の問題点
自然界の恵みであるサルベストロールですが、近代農業で生産されている農作物において、その含有量は大幅に低下しています。その理由は栽培方法をみるとおのずと理解できます。
まず農薬の使用です。防カビ剤を含む農薬の使用により、害虫や真菌感染、雑草侵入などから農作物を守ることができるようになり、市場の需要に即した安定した状態の農作物を一定量収穫することが可能になりました。
しかし、本来植物が備えているサルベストロールの量は農薬の使用により低下しました。真菌の刺激が少なくなると、サルベストロールはほとんど生成されなくなるのです。

一方、オーガニック農作物は農薬を使用した農作物よりも、3倍から30倍の量のサルベストロールが含まれています。

サルベストロールは植物の辛味や苦味成分に含まれているので現代の消費者の好みに合わせて甘味を増す「品種改良」によっても含有量が低下します。また、ジュースの辛味や苦味を特殊なフィルターで除去したり、オリーブオイルの皮を不純物としてろ過する「食品加工」もサルベストロール含有量を低下させる一因となっています。
さらに「流通」も影響しています。
収穫期の後期、天敵の攻撃に対して脆弱な状態のときにサルベストロールの生成量は増加します。しかし、現在の流通システムでは、農作物を生産地から離れた場所でも安定した量を供給することを見据えて、サルベストロールが十分に生成される前に早期収穫してしまうのです。
皮や種、中皮や根など、廃棄されやすい部位に多く含まれる成分
サルベストロールが多く含まれているのは、オーガニックのリンゴ、イチゴなどのベリー類、柑橘類、キャベツやブロッコリー、ハーブ類などの野菜・果物です。

 


オーガニックな農産物の皮に現れる黒い斑点がサルベストロールです。食材を選ぶ際に、見た目がきれいなものを選ぶ消費行動がサルベストロール不足の原因ともなっています。
サルベストロールは皮や種、中皮や根などに含有されています。これらの部位を取り除くことでサルベストロールの摂取量は低くなってしまいます。皮はむかずに調理するなど食べる際には気をつけ、果物ならば、皮や中皮も使用したジャムやジュースなどで摂取するのがおすすめです。
また、サルベストロールは熱に強いのが特徴で、加熱によって失われることはありません。水に溶けやすい性質を持つので茹でた場合は茹で汁も必ず摂取することをおすすめします。
日常生活の中にある阻害物質を知り有効性を最大化する
せっかくサルベストロールを摂取しても、阻害物質により効果が半減、もしくは消失する場合もあります。
通常では、サルベストロール濃度が一定に達した場合、がん細胞は死滅しますが、阻害物質によってがん細胞に変化が見られなくなることがあります。

果物にカビがついた場合、植物はそのカビを溶かすのに酵素を出して対応します。実はこの酵素ががん細胞のアポトーシス(細胞死)を引き起こすことが分かってきました。
これがサルベストロールであり、多くの果物と野菜の中に自然に見つかる「がんに効くサプリメント」です。サルベストールを使用した結果、腫瘍マーカー(がんの診断や治療後の経過観察、再発や転移の発見に有効な基準値)の値が一気に下がったという報告もされています。
自然界のがん予防システム
動物は、サルベストロールに富む自然の果物や野菜を食べることで、体内に潜むがん細胞をアポトーシス(細胞死)に導いています。
CYP1B1とは、サルベストロールの化学構造を変化させる酵素で、サルベストロールをガン細胞を殺す因子に変えますが、健康な細胞へは危害を加えません。つまり、サルベストロールとCYP1B1の作用は、「自然界のがん予防システム」とも呼ぶことができるものです。

また、サルベストロールは天然植物由来の成分のため、正常細胞への影響(副作用)はありません。

近年、それを裏付ける研究もなされています。
これまでに約300人のがん患者に投与を行い、明らかな副作用は認められませんでした。
ステージ4(転移まで認められる状態)の肺がん、悪性リンパ腫、乳がんなどに著効例が出ています。
これらの結果から、サルベストロールは非常に期待が持てる物質である。

サルベストロールは手軽な癌予防
がん予防に最適なサプリメントです。サルベストロールは無農薬の野菜・果物に多く含まれている成分です。野生動物は自然のサルベストロールを多く摂取し、天然のがん予防システムに組み込まれているので、野生動物のがんは聞いた事も有りません。現代人の摂取量は100年前の1/10に減少しています。人間もペットもがんが当たり前の時代に突入しようとしています。サルベストロールは植物、果物が真菌や細菌から身を守るために作られた、ファイトレキシンといえます。CYP1B1とは、SytochromeP450のファミリー系酵素で全ての人の原発がんに発現するも、正常細胞(組織)には殆ど発現しません。ハーバード大学のダナ・ファーバー研究所では、がんのサンプル3300件でほとんど全てにCYP1B1の出現を認めています。がん細胞の中に存在するCYP1B1とサルベストロールが遭遇すると、CYP1B1がサルベストロールを代謝します。サルベストロールの代謝物質が、がん細胞のアポトーシスを誘導していきます。
つまり、抗がん剤的な働きを行なう様に成るのです。正常細胞にはCYP1B1が存在しないので影響を受けません。
サルベストロールが100年前の1/10しか取れないと言う事は、単純に計算すれば、がん患者が10倍増加したと言う事に成ります。私の周りを見てもがんに罹った人は多くいますし、芸能人もがんで亡くなる人が増えて来たと思います。超高濃度ビタミンCとサルベストロールの併用でがんに対する効果なども研究されています。サルベストロールをがん予防の目的で使用する場合は1~2Cap/1DayでOKだそうです。それか、無農薬野菜を沢山とり十分なサルベストロールをとる事です。

ガン細胞に存在する酵素「CYP1B1」がカギ
オーガニック野菜や果物を食べることで体内に摂り入れられたサルベストロールは、ガン細胞と出合うと、ガン細胞にのみ含まれる酵素「CYP1B1(シップワンビーワン)」と結びつきます。すると、サルベストロールは代謝物質へと変化し、ガン細胞を攻撃するのです。
このプロセスは、細胞がこのまま放っておくとガン煮なる可能性が高い状態=前ガン性であっても機能します。そのため、サルベストロールを体内に摂り入れることはガン予防にもつながると考えられています。

CYP1B1はあらゆるガンの種類に存在
世の中には様々な種類のガンが存在していますが、CYP1B1酵素はガンの種類に関係なく発生することがわかっています。ハーバード大学のガン研究所をはじめ、多くの研究機関が3,300件以上の様々な種類のガン細胞を調べたところ、ほぼすべてでCYP1B1の存在が確認されました。そのため、ガンの種類に関係なく、サルベストロールの働きが注目されているのです。

CYP1B1が発現したとされるガン
  ◇ 膀胱ガン
  ◇ 脳腫ガン
  ◇ 乳ガン
  ◇ 子宮頸ガン
  ◇ 大腸ガン
  ◇ 頭頸部ガン
  ◇ 腎臓ガン
  ◇ 白血病
  ◇ 肺ガン
  ◇ 悪性リンパ腫
  ◇ 悪性黒色腫
  ◇ 中皮腫
  ◇ 卵巣ガン
  ◇ 食道ガン
  ◇ 前立腺ガン
  ◇ 胃ガン
  ◇ 精巣腫ガン
  ◇ 多発性骨髄腫 ほか

ガン細胞を選択的に殺す
これまで行われてきたガンの化学療法では、ガン細胞だけでなく正常な細胞にもダメージを与えてしまい、副作用が出ることが多くありました。
サルベストロールが反応する酵素「CYP1B1」はガン細胞のみが持っており、正常な細胞には存在しません。そのため、サルベストロールの代謝反応はガン細胞だけに起こり、正常な細胞は無傷のままでいることができるのです。サルベストロールは副作用なくガンに働きかける成分として期待されています。
サルベストロールは2002年にイギリスの2人の薬学博士によって発見されました。ラテン語で救うという意味の言葉「サルビア」が名前の由来です。たくさんの現代人を大病から救う事ができる新成分という願いを込めて名付けられました。
サルベストロールの発見者はもともと抗がん剤のプロフェッショナルでした。CYP1B1とサルベストロールの発見は、ガン細胞のみをターゲットにできる抗ガン剤の研究に結びついています。治療目的とする場合、食べ物からの摂取だけでは量が限られるため、サプリメントも開発されました。今ではサルベストロールの研究は世界各地で進められています。


 晩柑の皮に現れたサルベストロール


■ツルツルできれいな果物は実は栄養価が低い?
晩柑、オレンジ、グレープフルーツなどの果物や野菜類。スーパーで市販されているものは表面がツルツルしてきれいですね。一方、オーガニックのものは表面がでこぼこしていて、きれいでないものが多いですよね?

オーガニックの果実や野菜(果物より薄め)に付いている黒い斑点は、泥の付着ではなく、サルベストロールという天然成分で、オーガニックでないとなかなか出てこないものなのです。

オーガニックでないと、サルベストロール成分が出ない?
その理由は……
そもそも自然に生えている、あるいは無農薬で育てられた野菜や果物は、虫や細菌、そしてカビにさらされています。カビにさらされていると、それに対して身を守ろうという防御反応が働きます。そうでないと腐ってしまいますからね。
野生の果物がカビや細菌が付着しても育ち続けられる理由は、カビや細菌が侵入してきたときに、表面のサルベストロールという成分が防御反応としてできるからです。これはファイトケミカルと呼ばれるもので、より強く栄養素の豊富な植物になります。

■サルベストロールを摂取すると、身体にどんなよいことが起きる?
まず、がんになりにくくなるといえるかもしれません。1997年にアバディーン大学(イギリス)で研究していたダン・バーク教授のチームは、がんの研究をしていたところ、CYP1B1(シップワンビーワン)という酵素を発見しました※2。これは、がん細胞には多量に発生する一方で、正常な細胞には基本的にほとんど出てきません。

米ハーバード大学ダナ・ファーバーがん研究所からも多数論文がでており、CYP1B1酵素が多くの癌に出現している事実を示しています。CYP1B1酵素は、すべてのヒトのがん細胞に発現し、正常の身体組織にはわずかしか発現しない。すなわち、ほとんどのがん細胞にはCYP1B1酵素があるということがいえるのです。

研究を続けるなかで、植物のなかに含まれるサルベストロールが、身体に入り、細胞に入って、そしてCYP1B1酵素に反応すると、がん細胞を死滅させる成分に変化することを発見したといいます。
これは、ヒトの身体は自然のなかで生きている限り、人体に作用するサルベストロールのサイクルが、天然のがんを防ぐサイクルだと考えられます。
したがって野生の動物は、サルベストロールがたくさん入っている植物や果物を食べているから、がんになりにくいといえるのです。

最近では、ヒトと同じ生活をする犬や猫などのペットのがんもものすごく増えています。これだけ医学・医療が発達しているにも関わらず、また、がん撲滅運動をうたっているにかかわらず、なぜかがんは決して減りません。むしろがんの種類によっては増えています。
それは、治療の問題ではなく「食の問題」が重要だったのです。
オーガニックの植物は、非オーガニックの3~30倍のサルベストロールが含まれます。食べる予防薬ともいえるかもしれません。
免疫力がアップすると、カラダのなかからきれいになるのはもとより、がんの予防にもなりますね。