この週末にとうとう、
土鍋が使えなくなりました。
随分前に入ったヒビも
お粥などで自然と目止めされて
だましだまし使えてた。
それがとうとう水漏れし出して
流石にもうサヨウナラに
なりました。
「かける」事は無く２０年だから
天然の物にしては、土鍋も私も
よく頑張ったと言えるでしょう。
それからこちらも天然素材。
１８cmの蒸篭も杉の木製。
少し前から内側と
外側の輪っかの間に隙間が
出来ています。
何でも詰めて、
全部まとめて蒸して
朝ごはん。
水濡れはなるべく避け、
（汚さないようにして洗いません。）
よく乾燥させるべく仕舞い込まず、
風通しの良い場所に置いても・・・
そうやって使う回数が多ければ
湯気で濡れる。仕方がない。
こちらももう何年使ったかな。
（１８cm、次は竹製奮発しましょう。）
大きな人がまだ薄着。
昨年の11月11日（日）は、
蒸篭の様子にヒヤヒヤしながら
上の朝ごはんを食べて
清澄白河に行ったのだった。
町の建物のガラスに映る
風景のようだけど
これはプリント（写真）が
貼ってあるんですよ。
あたかもお向かいの建物の様子が
自然に写り込んでいるかのように。
これもそう。
でも、こちらはもっと具体的な
ある日の記憶・・・
お祭りの際の人々の活気ある様子を
提示していました。
この街で工場などとして使われていた
建物の屋内での展示も巡りました。
私はこちらであった、
落語と
戦時中に少年だった老齢の男性の話と
現在のこの地域の小学生の
その人たちの語りの（映像の）間を
自分の視線が行き来する
インスタレーションが
一番切なくて印象に残りました。
２０年前、
「東京都現代美術館」は
”新しい事”の魅力で溢れていたなあ。
（千葉市から展示を見に来た
春の日の事よく覚えてる。）
それが今は建物を直す段階に
入っています。
でも、その何年にも及ぶ
長い休館期間には、
それを逆手にとって
あの頃とは違う魅力を持つようになった
清澄白河の街中で楽しませてくれる。
確か休館する前からやっていた
試みの延長線上のものではないかと
思うけれど
変化の中で生まれた新しい魅力ですね。
この日は結婚記念日で、
更には折角のお出かけだけど、
その後の疲れを心配して
早々に帰りました。
私たちも天然素材。
自然に則しているのだから
ある面ではとっても丈夫。
大らかに使って楽しめるけれど
他を傷つけない柔らかさを
持つという事は、
時にヒヤヒヤ
壊れやすい部分も当然あります。
長持ちさせるために
気を使う事も必要。
補い合ったり
メンテナンスも必要です。