午後になったら雨が上がるなんてほんとかな。
柿の実色になりつつある桜の葉に、川に、
冷たい雨が降り続いています。
寒さにまだ慣れない体が懸命に生み出す熱は、ただまっすぐに上に向かうばかり。
それを冷やすための「菊まくら」かしら。
重陽の節句(菊の節句)はもともとは今の時期(旧暦の9月9日)。
気温の急な下がり方に風邪をひいている人も多いのではないですか?
先週末のこと。
雨が続くというので、その間にもすこし家仕事がすすめられるようにと、
日暮里に布を買いに行ってきました。
そして、その前に日暮里に行ったのはたしか9月。
久しぶりに麻100%でない生地(綿麻や綿)をいくつか買ってきました。
そのうちのひとつがこれ。
しばらく布は無地のものばかり意識して買ってきたので
彩りをそえるためにもそろそろ柄の入ったものの必要性を
感じた時でもありました。
実もの(みもの)の植物の柄。
だけど秋でもそれ以外の時期でも使えそうなこの色。
テーブルクロスを1枚と、
大きな手提げを1枚縫いました。
綿麻のこれは麻と比べてすごく軽いです。
そして10月。
昨日は午後からなんだか疲れと焦りがいろいろと。
そして今朝は置きられなくてパンと豆乳入りのコーヒーだけで
大あわてのご飯です。
でも、よくよく考えれば昨日は、
2日に1度の洗濯もやはり2日に1度の掃除もしっかりやった日でした。
そのうえ前回つないだバラの酵母でこうしてパンも焼いたでしょ?
干しぶどうとひまわりの種をたっぷり入れて噛みごたえたっぷり。
粉もいつもより多めだったように感じたので、
230℃予熱あり、もうひとつの天板に水あり、35分で焼きました。
朝仕込んで、室温に置いて、夜焼いて。
ボールから出した後の2度目の発酵はさすがに1時間ではすこし短かったかな。
「菊の花びらで枕を作って、頭をすこし冷やしなさい。」
恋しい人に夢で会うためのおまじないの菊枕も、
「 頭にのぼった熱を冷まして、ゆっくりと眠りなさい。
そうして夢を見られれば、冷静になれるから。」
・・・そんな意味だったのではないかと思ったり。
本当に長く雨が続いたので、
先週買った布の水通しはできないままです。
今日は西洋白菊(カモミール)ティーをのんでいます。
今回はまた麻。濡れたらとくに重くなる。
熱を下にさげて落ち着いて、そしてすこしどっしりとして、
雨が上がるのを待っています。