■「浜田市の課題を考える~過疎・高齢化~」をお届けします。高齢化率(65歳以上)については、以前のブログ(7月19日付け市民力に地域力)で紹介していますが、日本の高齢化率は22%、島根県は28%、浜田市は30%、紹介した上今明地区は37%です。
■そのほか中山間地域町内の高齢化率を調べてみると次のようになります。長見町51%、宇津井町50%、三階町36%、佐野町31%となります。浜田市の30%を細かくみると町内によって大きな差があることが分かります。それぞれの町内ごとに分析してきめ細やかな対策の検討も必要でしょう。
■ところで過疎高齢化に対するある職員の意見を紹介します。未婚率が高く配偶者や子どもがいない、横のつながりが薄かったり地元との付き合いがわずらわしく若者が町へ転居する、地理的条件・教育環境・家庭環境・地域の魅力不足などから核家族化が進んでいる、幼少期からの地元に残る教育の不足や郷土愛の不足している、また校区の関係から住所だけ町に移している、などの実情があるようです。
■また学校、郵便局や農協の支所などの地域の拠点も人口流出の歯止めとなります。その対策は、高齢者でも担えるような元気が出るような農林水産業への脱皮、新交通システムなど日常生活を支える定住条件の向上、地域の維持保全・地域資源の保全管理の体制づくり、循環型で持続可能な地域社会の仕組みづくりなどが急がれる課題です。