高校を卒業するとき、私はセットデコレーターになりたかったんですね。
映画製作の道に入りたかった。
インテリアを勉強していたので、セットを作るのを夢みてました。
でも、その道は確立されていなかったので、舞台美術へ・・・と思ったんですが、先生が一言。
【男の世界だからやめておけ】
その後、インテリアの専門学校へ行き、最終的には花屋に就職しました。
花屋を選んだ理由はTVで見た、とある映画監督の映画では
【一人のフラワーコーディネーターのアレンジが使われる】
と聞いたのと、
【ものつくり】
がしたかったから。
技術を身に着けておけばいつか何かの形で映画に携われるんじゃないかと。。。
現状としては、携われてはいませんが、50歳とか60歳になったころ、
何らかの形で参加できていればいいなぁというのが最終的な夢とも言えますねぇ。
埼玉に【ものつくり大学】なるものができたとき、
何でそんな大学をつくるかな。。
そんな大学をつくるより、全国にある特殊高校を全部4年制にし、
日本の伝統工芸の道に入る(入りたい)人のためにスカラシップを設けるべきなのに。。。。
と一人憤慨していました。(今もしてる)
まず、高校を4年生にというのは、、、特殊高校の問題点をカバーするため。
・3年間で確実に学力が下がる(逆に技術は伸びる)
・技術を基本からやりすぎる
・卒業しても技術的に通用しない(社会的にはもっと簡単なパースで通用する)
・基礎はできているが、社会的に年齢的に信用されない
これを少しでも解決するため。
2年の時点で進路を考えて、進学なら学力を、就職ならそれなりの準備を、
そのためには3年ではダメなんです。。
まず、3年間で確実に学力が下がるんですよ。(逆に技術は伸びますが)
これは、1学年上がるごとに、実習が1日4~5時間増え基礎学習の時間が激減するから。
(数少ない教科も講師などで休みになることが多い。) 私は、入学時が一番勉強ができたという事実。。。
だから、2年のときに進路をしっかり見極める必要があるのです。
技術はしっかりあるのに、年齢的・社会経験がないがゆえ信用されない20歳の特殊高校卒業生
技術は専門学校レベルで社会経験のある20代後半(約10歳ちがう)女性。
(専門学校のレベルは高い、高校は家具図面も書きますんでね。家具も作るし)
簡単に言えば・・・
家具も作れる、きちんとしたパースを書けるインテリア歴4年で社会経験なしの20歳そこそこの女子と、
簡単なパースと、コーディネートを勉強したインテリア歴1年の社会経験ありの30歳前の女性。
クライアントであるあなたは、どっちにインテリアデコレート(コーディネート)を任せるか?
・・・。
世間的には後者を選びますね。(社会では総合的なもので見られるので・・・)
私の経験ですが、まったく信用されなかった。。(悔しかったですねぇ。)
特殊高校で学んだことは何だったんだろうって本当に思ったもんです。
(あっちでもこっちでも。会社でも。。)
卒業生で学んだことを仕事にいかしている人はほんの一握り。
あれだけ実習やってきたのに、、、もったっいない。
それともう一つの策。
スカラシップ(奨学金)制度です。
職人の道に入るのに何が怖いって、狭い環境と、収入や保障です。
いったい収入はいくらなのか?健康保険は?年金は?雇用保険は??
自分の時間はあるのか?
収入や生活が保障されない世界に進んで入る人が少ないのが事実です。
もし、それがある程度、保障されたら?
選択肢が増えますよね。
そして、師弟関係は狭い世界。
だけど、息抜きができれば続くと私は思うんです。
ただね~、その息抜きにはどうしてもお金が必要になっっちゃうんですよね。
高校から、職人の道へ進む決断。
社会人から職人の道へ進む決断。
スカラシップ制度はこの2つをカバーできると思うんです。
一人前になった時点で奨学金を返却していけばいい。
特に、社会人へのスカラシップはあってもいいです。
(社会経験があるとつきあいも、家庭もあったりするんで)
だけど、どうしてもその道に入りたいんなら、社会人のほうが多くて続くかなぁ。。
今も、貯蓄して入るか、収入激減のどちらかしか選択できなかったと思うんで。
(社会人も早いほうが技術の覚えはいいですし)
私もこの制度があれば、何か考えますね。
大学の奨学金と異なり、行き着く道が見えてるし、、
もちろん、最後までやり遂げなかった場合のリスクはありますが・・・。
志すことだし、伝統工芸は日本文化の宝だし。。
これは確実に次世代が担わなきゃいけないことなんですよ。
(それをわすれちゃぁいけねぃっての。。)
普通校を出た学生が、ものつくり大学で専攻を何にするか?卒業してどこに就職するのか?
私はものつくり大学に入る学生は、そこまでは考えて入学はしてはいないと思うんです。
(普通の大学より楽しそうだから。という逃げ的な感覚で選ぶ人もいるはずだし)
美術、工芸の世界は、そうは甘くはないから。。
何も社会を知らずに入るほうがいい場合もあるけど、壁にぶつかったとき逃げ場がないのもね。
社会人からの転職組はある程度の忍耐があるし、
自分で選んだしと自分に納得させる技術もあるんじゃないかと。。
「やっぱり自分は創作活動したい」とか「夢を実現させたい」
という人には【スカラシップ】があれば・・・利用すると思うんです。
広い世界を狭い世界の視点の差を学ぶことで、創作力や技術に反映していける点。
それとなんといっても人脈です。
だから、奨学金制度、考えてほしいなぁと思うしだい。。
人間国宝、いなくなってしまうょ。職人も同じく。
好きな道で貧乏を選ぶにしても、伝統工芸ですから!
海外に誇る日本の文化です!
それなら、担おうとしている人に投資をするのが一番だと思うんです。。。
特殊高校を卒業し、専門学校に行き、インテリアデコレートの現場で信用してもらえず撃沈し、
ものつくり大学創立に憤慨し、できれば伝統工芸の道には投資をして欲しい
と
願ってやまない足タレです。