手を携えて | 芦田天文子〜千葉の健康運動指導士のブログ

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NEXT誌にインタビューしていただいてから、レッスンにプロっぽいビジターの方のご参加がちらほら有ります。




もしプライベートでトレーニングに来られているようでしたら、と、そっとしていますが(私が逆の立場だったらそうされたいので)もし何かお聞きになりたい事がありましたら、どうぞ何でも話しかけて下さいね。





記事では「フィットネスクラブにしがみつかない働き方」を選んだ仲間たちの話や


フィットネスクラブ外でも運動指導者として求められている働き方と、それを行うに当たっての資格や勉強についてお話をさせていただきました。




昔に比べてサークルや公共の仕事が増えたと言っても、収入の殆どをフィットネスクラブから得ているスタジオインストラクターは多く


このコロナ禍で、クラブの経営状況が危機的になった事で一気にインストラクターへの委託本数が減り、収入が激減しました


フリーインストラクターのレッスン数確保に頑張ってくれているクラブさんも多いのですが、コロナ前より進めていたスタジオレッスンの内製化(スタッフや社員がレッスンを担当する事)に一気に拍車がかかっただけで


コロナ感染状況が落ち着いてもこの流れは戻るものではないと、私は感じています。





インタビューの中でお話しした、クラブにしがみつかない働き方、とは、フィットネスに一見全く関係のない業種を副業に持つ事を決め


安定した収入をそちらに求め、スタジオレッスンも同時に行う事でスキルとモチベーションの維持を図るものです。





私の大切な関西の友人は、産直野菜の売り場に勤め、ヘルスケアを食生活からも提案できるようスキルアップに努めています。

彼女は副業を「複業」と呼んでいて、複数の仕事がお互いに良い影響を与えるようなハイブリッドな働き方をしています。

とても力強いし、賢いし、働き方としてはこんな世の中に対して強度があると思います。



フィットネスクラブのお客様を外に持ち出す形でサークルなどを運営するより、きっと安定しています。

もしフィットネスクラブと今まで無関係な方を集めて何らかの運動指導が出来るならもっと良い。しかしそれには指導技術や集客スキルも必要でしょう。

今まで取り組んでいなかった人には、なかなかしんどい事です。

それならば、元々得意だった接客スキルや健康知識などが活かせる、他業種も副業として考えたら良いのでは、という提案をさせていただきました。




先ほど述べたように、仕事としてフィットネスクラブのレッスンを前のように多く担当出来る日が来ることはもう、無いと私は思います。


それでも、外部委託のインストラクターならではの技術、サービスを評価して、良きパートナーとして委託したいと考えているクラブはたくさん有ります。

クラス数が少ないなら、その少ないクラスは多くの会員様にとって好ましいクラスであって欲しい。

それならば質の良いレッスンを提供できるインストラクターを厳選して、これからも良い関係を続けていきたいと思うでしょう。




そんな時、クラブとインストラクターの良好な関係ってどんな形なんでしょう、と考えてみます。





クラブはクラブとして経営を安定させる事が急務ですから、新しい会員様を定着させたり、前からの会員様に満足していただけるレッスンをして貰えるようにインストラクターにお願いしたいものです。


インストラクターもお客様が喜んでいる姿を見るのが好きだし、レッスンする事自体も好きなので、その場所であるクラブがなるべく永く存続して欲しいと思っています。


つまり、双方「クラブが存続する事」が目的で、その為にパートナーとして手を携え、時には業務に改善を求めたりなど意見交換しながら、良い方向に向かうようやっていく、それが良い関係なのではないでしょうか。


しかし、今はどうでしょう。

管理職は経営陣から数字を要求されて余裕がないのでしょうか。現場を省みてくれることは非常に稀です。

そんな時こそ自分の足で現場を見て、問題を洗い出し、対策を決め、現場にそれを行うことの意義を周知すべく丁寧に説明すべきではないでしょうか。




もちろん現場にも責任があります。

一生懸命レッスンしました、だけじゃダメです。

レッスンしてお客様が満足して、それで退会を防げていますか、新規の方が定着していますか、そこをちゃんと拾わないといけません。

分からないなら担当者に聞けば良いです。

今は感染対策で参加者のリストを取っていますから、その方々が退会していないか、継続して来館しているか、聞けるはずです。

文句を言うなら代案を出せ、は鉄則です。

何か現場ならではのアイデアがあるはずです。



お互いその過程をすっ飛ばして、どんな良い対策が練れるのでしょうか。


全社方針を打ち立てた取締役会は全員現場を見ましたか。


全社方針に納得のいかないインストラクターは自分のレッスンのKPIが何なのか知っていますか。


対話なくしてはこの状況の突破口は見えないし、会社も、インストラクターも生き残れないでしょう。





最近はインストラクターや現場の社員、スタッフが会社に失望した話や、この業界での仕事を諦めた話など、悲しい話をたくさん聞きます。



インストラクターは、ちゃんとやる事をやっているのなら、対話をしてくれない会社にはさっさと見切りをつけて、良い働き方ができる場を探したら良いのです。


今はその場に居続けることに拘り過ぎると、どうしても苦しくなってしまう時代だと思います。


自分の刃を研ぎましょう

そして求められる場に行きましょう


そんな話をインタビューでさせていただきました。




苦しくなったら1人で悩まないで、必ず誰かに相談して下さい。

話しただけでも絶対に楽になります。

私で良ければ話を聞きますよ!