初冬に開催されるとある医療学会に展示発表で参加したい件の続き。
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前回、演題抄録を提出します…という所まで記事にしました。
演題抄録は1,300字ほどと短い制約の中で、研究の概要(私は取り組みの概要)を書くもので、その中に研究の意義や倫理的配慮、そして結果・考察、今後の研究の展開までを盛り込まなくてはいけません。
各演者からの抄録をあつめた抄録集を発行し、学会に参加する人はそれを見てどの研究発表を見るかなど決めるのです。
抄録は大学の先生に添削していただき、4往復ほどのやり取りで何とか仕上げました。
最初に自分が書いたものでは内容が全然足りなくて、特にフィットネス分野の人には馴染みのない倫理的配慮の項が、そもそも何が倫理的基準なのか分からず難しかったです。
(ここ、勉強しないといけません…)
とにかく、先生のご指導もあり何とか事務局に提出をして、いざ、査読です。
査読は論文でお馴染みの通り、2人以上の方で内容に目を通し、問題ないか、発表に十分な内容であるかをチェックします。
査読に通らなければ発表に至りません。
半月ほどして査読結果が帰ってきました。
結果は修正後発表可能。
2人の査読者からのコメントはざっくり書くと
・目標が壮大すぎるので絞って
・結果についての具体的な数値をもっと入れて下さい
こんな感じでした。
修正は可能そうでしたが、うっかり「壮大すぎる」の所で笑ってしまいました。
私たち「千葉県民を健康に導く!」とかやすやすと言いがちですが(笑)
・千葉県民ってほんとに全員?
・どんな方法で?それエビデンスあるの?
・どうやって効果測定するの?
・そもそも健康ってどんな状態?
とか、医療の人から見るとツッコミどころ満載な訳ですよ💦
私は↑こんな事は書いてないのですが、まだまだ壮大だったようで反省しました。
それで、8月中、修正の作業をしている間に、どんどんコロナ感染状況が厳しくなり、私の指導環境は変化しました。
まず、研究対象となっているある指導場所が一箇所閉鎖しました。
また、指導継続になっているところも、緊急事態宣言の中でみなさん外出に慎重になり、参加状況が厳しくなりました。
そんな中、研究を無理やり完成させるのは本末転倒、皆さんの安全と健康が一番大切と考えて
最終的には今回の学会発表を諦め、演題を取り下げました。
ご指導いただいた先生や、学会事務局の担当の方に、「テーマとして素晴らしくこちらとしても興味があるので、諸々整えて来年ぜひ発表して下さい」と仰っていただけたので、またタイミングを見てデータを取りながら準備をしていきたいと思います。
お世話になりながら今年ご期待に添えなかった申し訳なさと、どうにもならない世の中の状況への悔しさもありますが
感染状況は波のように上がったり下がったりなので、まさに潮目を見て、進められる時は一気に
そして自粛しなければいけない時は、安全を第一に
取り組んでいきたいと思います。
何か参考になれば幸いです。