2019年(令和元年)7月13日の人吉・球磨地方の大雨 | アシモモ~のブログ

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2019年(令和元年)7月13日(土)の夜、人吉・球磨地方は大雨に見舞われました。

 

雨雲レーダーの画像からも鮮明に分かるように、線状降水帯が出水~人吉・球磨~水上~西米良あたりに発生していました。アシモモ~は、このとき偶然にも多良木町付近に滞在していましたから、まさに豪雨の真っただ中を経験することになりました。

「滝のような雨」という表現がぴったりな、傘がまったく役に立たないと思われる豪雨に加え、雷が発生し、「バリバリ」という音を通り越して「ドカン」という音が響き渡りました。おそらく、近傍に落雷したのだと思われます。
 
雨が強まったり弱まったりを繰り返しながら時間が過ぎていくと、避難勧告を告げるエリアメールが届きました。あさぎり町でも多良木町でも避難勧告が発令されました。
  
他方で、地元の人に言わせると、梅雨の終わりの時期においては集中豪雨と雷はよくあることであり、むしろこの地方で警戒しなければならないのは地震であるということでした。
 
多良木町の各家庭には防災無線が配布されていて、避難勧告を告げる放送が流れていました。しかし、その口調は切迫感がなく、また、避難する人は飲み物、食べ物、毛布等を持参するように呼びかけられていました。また、よく考えてみると、避難所として指定された施設においては収容力の限界がありますから、避難が勧告された地域の人々が仮に全員避難したとすれば、おそらく収容しきれないのだと思われます。町の側もアリバイ作りとして避難勧告を呼びかけ、住民の側はそれを見透かしているのではないかと思われました。いっそのこと、避難所で酒やご馳走でも振る舞えばみんなが大挙して避難するのではないでしょうか。
 
 
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翌日の7月14日(日)、球磨川の様子を見にいったところ、増水はしているものの、水位は「避難」の目盛り(=黄色の部分)を相当程度下回っていて、何ら問題はありませんでした。
 
 
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肥薩線の第三球磨川橋梁(人吉~大畑間)付近の様子です。手前の雑草がなぎ倒されていることから、前夜はこの付近まで水位が増したことがわかります。翌日の昼にはだいぶ水位が下がったということです。
 
 
国道219号線を人吉から八代方面に向けてドライブし、道の駅・坂本で小休止しました。道の駅の物産館の裏手では球磨川の雄大な流れを見ることができます。安全なレベルに水位が下がっているとはいえ、なかなかの迫力のある流れです。画面を何度か横切るのはエサ取りに勤しむツバメです。

かつて、この近傍の瀬戸石付近では、山崩れによって川がせき止められ土砂ダムとなったところに濁流が押し寄せて発生した山津波が下流域に甚大な被害をもたらした記録も残っているということです。