
夏目友人帳ファンなら一度は訪問してみたい場所の一つは、頻出の天狗橋だと思います。が、こちらは次回に取っておくとして、人吉市街から天狗橋に向かう途中に、人吉市下戸越にある三日原(さんじがはる)観音に立ち寄りました。読み方が難しいです。こちらは相良三十三観音の第四番札所であります。
伝えによれば江戸時代の造営だとのことですが、定かではないようです。他方、お堂の香炉台に享保11(1726)年に奉納されたと刻まれていること、正面の鰐口は天保13(1842)年に寄進されたとの刻銘があることから、古くから信仰されていたことが分かります。綿や穀物などを入れて乳房をかたどったものを奉納すると母乳の出が良くなるといわれているそうです。
ここを夏目友人帳の聖地巡礼の一環で訪れたのは、三日原観音の前の道路が「七辻屋」のある道路だからです。実際には道路の右側に七辻屋の建物はありませんが、道路のカーブ、用水路、三日原観音の石垣など、雰囲気がそっくりです。アニメ画像を確認せずに撮影してしたので、やや左にレンズを向けてしまいました。第1期第1話の最後でニャンコ先生が吐いた名セリフ、「饅頭ください!」と呟きながら撮影しました。


さて、七辻屋も写真に収めてご満悦で天狗橋に向かいました。その道中、こんな場所を発見しました。第2期第9話「桜並木の彼」で登場したれんげ畑と桜並木です。人吉市中神町小柿付近に県道と並行して走る小道があり、そこから球磨川方面を撮影しました。小屋みたいな建物が無い、田んぼではなくてあぜ道にレンゲが咲いている等の違いはあるものの、水田と桜並木の配置が似ているのではないかと思いました。ロケハン部隊が三日原観音や天狗橋を取材した際にここも通ったのでしょうか。



←あぜ道はありませんが、水田にれんげが咲き誇るシーンも撮影できました。
この撮影中、アシモモ~の前をキジが横切っていきました。一瞬の出来事だったので写真は取れませんでしたが、本当の自然が残っているのに感動しました。

さらに天狗橋に向かっていくと、県道から天狗橋へ向かう道が分岐するところに毘沙門堂が現れました。こちらは、第2期第10話「仮家」で登場している五輪塔が並ぶ祠です。
この五輪塔が並んでいるシーンは印象深かったのですが、これが現れたときの感激は筆舌に尽くし難かったです。アニメ画像では遠方にアーチのかかった橋が見えますが、実際には紅取橋という橋と、さらに遠方には赤色の天狗橋が見えています。

