昨日の日記で、17日に中高の同級生とあってきた話を書きました。
振り返ってみると、彼とは50年以上の付き合いになります。
そんな彼だから会うと話が尽きないのは当然です。
大概がどうでもいい話で終始します。
お互い昔はいかにアホなことをやっていたかで盛り上がります。
先日もそんな夜だったのですが、一つ真面目な話を聞いてきました。
それが今回のタイトルの「共同親権」です。
共同親権をWikipediaで引いてみました。
じゃあ親権とは何でしょう。
親権(しんけん)とは、成年に達しない子の父母のもつその子に対する身分上および財産上の権利・義務の総称
何となく分かりますよね。
当然婚姻関係にある間は両親がそれぞれ親権を持ちます。
ところが婚姻関係を解消した場合、親権をどちらが持つかが問題になります。
それは日本では離婚後の共同親権が認められていないからです。
彼は弁護士なので、離婚調停に携わることもよくあります。
するとこの親権問題で話が拗れることが多々あると語っていました。
どちらも自分が親権を持つと主張し話が平行線を辿った時、彼は仕方なく事情を説明し子どもに聞くそうです。
「あなたはお父さんとお母さんとどちらと一緒に過ごしたい?」
そうすると、子どもの答えはほぼ同じだそうです。
「どっちに付いていくのもイヤ。前と同じくお父さんとお母さんと一緒に同じお家で暮らしたい」
特に年齢が小さい子どもだと100%こう答えると言ってました。
ここで私が言いたいのは「だから離婚するな」ではありません。
「婚姻関係を継続させることで不幸が継続する」、あるいは「不幸が発生するのが明らか」なら離婚した方が絶対にいいと思います。
ただその時に共同親権との選択肢があればいいのではないでしょうか。
単独親権は「子どもは親の所有物」との考え方に基づいていまれている気がします。
そうじゃないです。
子どもは自分自身の権利を持っています。
それは幸せに過ごす権利です。
それを行使するためには社会制度を変えることも必要です。
実際離婚後の共同親権が認められている国はたくさんあります。
単独親権と共同親権、どちらが子ども中心の視線なのかは誰が考えても明らかですよね。
当日の夜に4時間近くも何を喋っていたのか定かではありませんが、共同親権の話をしている時の彼の真剣な表情だけは明確に覚えています。