只今19時前、本来であればまだ診療に勤しんでいる時間です。
でも今日はこうして「日々雑感」を書いています。
そして、実は18時以降誰一人として患者さんが来られませんでした。
もしかして、うちの診療所は社会から隔離されているのではないかと思う状態です。
これだけヒマだと、とても不安になります。
今夜の晩御飯のおかずが1品減りそうです。
さて以前この「日々雑感」に「かぜが5類感染症になるかも」と書いたと思います。
それが本当のことになりました。
国が4月から急性呼吸器感染症を5類感染症と位置付けてサーベイランスの対象にすることが、下々の私のところまで下りてきました。
「急性呼吸器感染症」の定義は次のように書いてあります。
「咳嗽、咽頭痛、呼吸困難、鼻汁、鼻閉のどれか1つの症状を呈し、発症から10日以内の急性的な症状であり、かつ医師が感染症を疑う外来症例」
もうこれってまさしく風邪です。
これを全部報告しなくてはならないとなると、多い週は200人以上の報告数になるかもしれません。
大変なことです。
そしてもう一つ気になることがありました。
それは5類感染症になることで、インフルエンザのような就業制限や登校制限の対象になるかです。
これについては次のように書かれています。
「急性呼吸器感染症が5類感染症に位置付けられることで、就業制限や登校制限のたいしょうとななりません」
この点については良かったと思います。
ただ、国はこう言っていても、独自のルールを作る組織が出てくる可能性があります。
だって、いまだに家族がコロナにかかった時に就業制限をかけている会社があるのですから。
今回5類感染症に位置付けた理由も書いてありました。
「急性呼吸器感染症は、飛沫感染等により周囲の方にうつしやすいことが特徴です。新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえ、①こうした流行しやすい急性呼吸器感染症の流行の動向を把握すること、また、②仮に未知の呼吸器感染症が発生し増加し始めた場合に迅速に探知することが可能となるよう、平時からサーベイランスの対象とするために、感染症法の5類に位置付けることとしました」
なんかもっともらしい理由が述べてありますけれど、果たしてどれくらいの効果があるのでしょう。
そのあたりをしっかり検証してもらわないと、どんどん報告すべき病気が増えていく可能性があります。
どちらにしても、4月から「かぜは5類感染症」なのです。