日々雑感

日々雑感

西宮市の小児科医のブログです。

今日は午後から文楽の初春公演を見に行ってきました。








第二部と第三部を続けての芝居見物です。




この間の時間を利用して晩ごはんをいただきました。




やっぱり日本酒は付きものです。


今日の第二部の「仮名手本忠臣蔵」の九段目「山科閑居の段」では、何と3人の人間国宝(吉田和生さん、桐竹勘十郎さん、吉田玉男さん)が舞台の上で揃い踏みでした。

2人が絡む狂言はたくさんありますが、3人が揃う事はなかなかありません。

その意味でも、今日の文楽は貴重なお芝居でした。

次は4月、「義経千本桜」の通し狂言がかかります。

既に配役表も出ています。

いつ見に行こうか、今から思案しています。

今日は昼から担当保育所の月例健診でした。

この保育所には駐車場がないので、いつも近くのコインパーキングに車を止めていきます。

どこの駐車場と決めているわけではなく、空いている所を探して駐車します。

今日は幸運にも保育所から一番近い駐車場が空いていました。

「ラッキー」と思いながら車を止めると、隣に止まっている車の運転手さんと思しき男性が駐車場の精算機の前に立ちながら携帯電話で誰かとしゃべっています。

そしてその車の止め方が何とも奇妙です。

普通は駐車位置を示す表示に合わせて車を一番奥まで入れます。

ところが、隣の車はその表示の入り口に一部だけ車がかかるような止め方になっていました。

「どうしたんだろう」と思いながら車を降りて保育所に向かおうとした時、やおらその男性が私に話しかけてきたのです。

「この駐車場、釣銭切れやで!」

どうもその男性は駐車料金を払うのにお札を入れたものの釣銭が出てこないので、駐車場を運営している業者さんに連絡をしていたみたいです。

「あっ、ありがとうございます」と答えたものの、私はもう車を既に止めてしまっています。

仕方がないので、そのまま保育所の健診に行くことにしました。

 

帰ってきたらその男性の車はいなくなっていましたが、まだ釣銭切れの状態が続いています。

 

 

駐車料金は400円、わたしの小銭入れには500円玉が1枚と100円玉が3枚、それといくばくかの10円玉しかありません。

どうしようかと考える間もなく、こんなものがあるのに気づきました。

 

 

そうです、こういう場合に備えて自販機がすぐ横に置いてあったのです。

 

 

500円玉を入れて戻ってきたおつりが400円、それでちょうど支払することができました。

その100円で買ったのがこちらです。

 

 

普通の自販機で買うより安かったので、まあ良しとしましょう。

 

 

今日のお昼ごはんはこんな感じでした。

 

 

ちょっと少なめにしたのには理由があります。

最近少しおなかまわりが苦しくなってきました。

体重が増えていることは容易に想像できましたが、でも怖くて体重を測ることはできませんでした。

しかしいつまでも現実に目を背けるわけにはいきません。

今日の午前の診療が終わった後、清水の舞台から飛び降りる気持ちで体重計に乗りました。

ちょっとヤバい数字です。

でももしかしたら着衣での体重測定だから、この数字だったのかもしれません。

幸い今日の午後は市の乳幼児健診に出務予定だったのでスタッフは帰っていて誰も診療所には残っていません。

そこで思い切ってパンツ一丁で測ってみることにしました。

ブラインドの隙間から診療所の中をのぞいている人がいたら、とても怪しい格好です。

その結果がこちらでした。

まあ最悪の事態は回避できました。

でも危険水域に片足を突っ込んでいます。

ここで歯止めをかけないと、一気にレッドゾーンに入ってしまいます。

ちなみには2019年9月にはこんな数字でした。

 

と言うことで今日のお昼ごはんに至ったわけです。

明日からも頑張らなくては、、、

トランプさんがアメリカの大統領に返り咲きました。

そしていきなりたくさんの事を変えようとしています。

私はこれでも医者の端くれなので、やっぱり健康に関する事が気になります。

そうなると、やっぱり一番の関心事はこちらになります。

 

新型コロナウイルス感染症が発生した後の中国の対応については、日本でも批判する声があります。

でもウイルスの遺伝子情報をいち早く世界に発信したのは中国の関係者でした。

それがあったためにワクチンが早くに開発されたとの意見もあります。

だから今回のトランプさんの主張はどうなのかなと思うところがあります。

それに、もしWHOの態度が中国寄りだとしても、それでこの世界的な機構から脱退するというのはちょっと子どもじみている気がします。

今後もしアメリカ発の新興感染症が出た時、アメリカがWHOに加入していないことは大きな影響を及ぼすでしょう。

新興感染症だけではありません。

以前この日記でも書いたと思いますが、以前アメリカでは麻しんの患者さんが多く発生していました。

それは一定数ワクチン拒否派の人がいて、そこの集団で麻しんが広まったからです。

そして今回アメリカの保健福祉局の長官に反ワクチン派の人を任命するとの話があります。

 

これは昨年11月の記事なのでまだわかりませんが、もし本当にケネディさんが長官になったら、ワクチン接種率がさらに下がる可能性が高いです。

そうなると今まで以上に麻しんの流行が起こる事が予想されます。

そしてその地域の人が潜伏期間中に日本にやってきて、そこで発病するかもしれません。

ましてや今年や関西万博があります。

幸か不幸か今のところそれほどの入場者数は見込まれていませんけれど、でも実際にイベントが始まったら変わるかもしれません。

麻しんの予防接種を受けられるのは1歳からなので、0歳児は麻しんに対しての抵抗力がありません。

そうなると、いっぺんに感染してしまうでしょう。

経済や国防は当然のこと、感染症の観点からもトランプさんの大統領就任は「対岸の火事」ではないのです。

只今19時前、本来であればまだ診療に勤しんでいる時間です。

でも今日はこうして「日々雑感」を書いています。

そして、実は18時以降誰一人として患者さんが来られませんでした。

もしかして、うちの診療所は社会から隔離されているのではないかと思う状態です。

これだけヒマだと、とても不安になります。

今夜の晩御飯のおかずが1品減りそうです。

 

さて以前この「日々雑感」に「かぜが5類感染症になるかも」と書いたと思います。

それが本当のことになりました。

国が4月から急性呼吸器感染症を5類感染症と位置付けてサーベイランスの対象にすることが、下々の私のところまで下りてきました。

「急性呼吸器感染症」の定義は次のように書いてあります。

「咳嗽、咽頭痛、呼吸困難、鼻汁、鼻閉のどれか1つの症状を呈し、発症から10日以内の急性的な症状であり、かつ医師が感染症を疑う外来症例」

もうこれってまさしく風邪です。

これを全部報告しなくてはならないとなると、多い週は200人以上の報告数になるかもしれません。

大変なことです。

そしてもう一つ気になることがありました。

それは5類感染症になることで、インフルエンザのような就業制限や登校制限の対象になるかです。

これについては次のように書かれています。

「急性呼吸器感染症が5類感染症に位置付けられることで、就業制限や登校制限のたいしょうとななりません」

この点については良かったと思います。

ただ、国はこう言っていても、独自のルールを作る組織が出てくる可能性があります。

だって、いまだに家族がコロナにかかった時に就業制限をかけている会社があるのですから。

今回5類感染症に位置付けた理由も書いてありました。

「急性呼吸器感染症は、飛沫感染等により周囲の方にうつしやすいことが特徴です。新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえ、①こうした流行しやすい急性呼吸器感染症の流行の動向を把握すること、また、②仮に未知の呼吸器感染症が発生し増加し始めた場合に迅速に探知することが可能となるよう、平時からサーベイランスの対象とするために、感染症法の5類に位置付けることとしました」

なんかもっともらしい理由が述べてありますけれど、果たしてどれくらいの効果があるのでしょう。

そのあたりをしっかり検証してもらわないと、どんどん報告すべき病気が増えていく可能性があります。

 

どちらにしても、4月から「かぜは5類感染症」なのです。