明日から先発医薬品について選定療養の制度が始まります。
この事について準備を進めていて意外なことがわかりました。
それは先発品の方が後発品より安い医薬品があることです。
例えば、気管支拡張剤の貼付剤として広く使われているツロブテロールテープです。
このツロブテロールテープの先発品はホクナリンテープです。
ホクナリンテープ0.5mgの薬価は1枚21.6円です。
ところが後発品メーカーで最大手の沢井薬品のツロブテロールテープ0.5mgの薬価は1枚22.9円します。
このように後発品が高い薬品が存在するのです。
その上さらにややこしい話があります。
このテープには1mgと2mgがあります。
ホクナリンテープ1mgの薬価は1枚29.1円、2mgは1枚43.1円、これに対して同じ沢井薬品のツロブテロールテープ1mgは22.8円、2mgは31.9円と、こちらは後発品の方が安く設定されています。
ややこしい!
確かに国の財政は厳しいのは理解しています。
でも、こんな方法で医療費削減をしていくことが正しいやり方なのでしょうか。
それよりは裏金議員からきちんと税金を徴収する方が真っ当な方法だと思います。
と、ここで末端の私がぐちぐち愚痴を言っていても、明日から選定療養制度が始まるのを止めることはできません。
患者さんにどのように説明したらいいのか、だいぶ憂鬱になっています。