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シューフィッター フットケア・スペシャリスト 巻き爪ケア オーダーメイド・インソール作製技術者
兵庫県 姫路 足楽(あしらく) 原 勇一郎です。
いきなりですが、
これは何か分かりますでしょうか??
正解は靴です(^ ^)
(洗った後なので靴ヒモは抜いてあります)
一般的に良い靴とされる条件は、
足の長さと幅に合うのは当然として、
【ヒールカウンター】【シャンク】
があるのが良いとされています。
【ヒールカウンター】
足の踵の骨を支える為に、
靴のカカトの部位に固い芯材が入っています。
これがあると踵を真っ直ぐに保てて、
歩くときに安定させくれます。
ヒールカウンターがないと外反、内反などが起こって、
O脚や扁平足になるリスクが高くなるので、
一般的にはヒールカウンターのない靴はNGとされています。
ヒールカウンターがあると、
指でおさえてもしっかりしている。
ヒールカウンターがないと、
指でおさえるだけでグニャリと潰れる。
【シャンク】
靴底の土踏まずの部位に入っている強化板の事なのですが、
靴によっては金属が入っています。
シャンクが入っていると靴底の曲がる位置と指(趾)の付け根が一致して、
足のアーチを支えて、体重がかかっても靴底に歪みやねじれを防ぐ役割があるので、
一般的にはシャンクのない靴はNGとされています。
(運動靴系は軽量化を図る為に硬いプラスティック製のプレートなどが入っています)
シャンクがあるので、
靴の真ん中などで曲がらず、
指(趾)の曲がる位置と、
靴の曲がる位置が一致している。
シャンクがないので、
靴底がどこの位置でも曲がる。
で、これら2足ともニューバランスなのですが、
私は両方ともランニングやジョギング、ウォーキングなどで愛用しています(^ ^)
『柔らかい靴はダメなんでしょう?』と
思う方が多いと思うのですが、
靴としての特徴を理解すると、
柔らかい靴も良い靴になるのです(^ ^)
※日常履きのシューズ、ウォーキングシューズ、ランニングシューズを同じように考えるのが良いのかどうか分かりませんが
靴には足を守ってサポートしてくれる役割がありますが、
これが『過保護』という考えもあるのですよね。
サポートし過ぎると、
それに頼ってしまって、
正しい筋肉と関節の動きが出来なくなって衰える。という…
そのような考えもあって、
ランニングやマラソンの世界では「靴の機能だけに頼るのは良くない」という考えで、
裸足やサンダルで走っているランナーさんが存在しています。
(ホントにごく一部ですが…)
写真で紹介したニューバランスの柔らかい靴は、
裸足感覚の靴というコンセプトで作られ、
靴に付いているタグにはこんな注意事項があります。
この製品のご使用によって、足、ふくらはぎ、アキレス腱など下肢の各部位に緊張が発生するおそれがあります。
この製品の過度のご使用は、ケガ・故障につながるおそれがあるので、ご注意ください。
この製品をご使用開始の際は、かならず徐々に使い慣れることをこころがけ、段階的にご自身のトレーニングに取り入れるようにご注意ください。
ニューバランスでは、最初は全体のトレーニングの10%程度の頻度・強度から取り入れて、距離・時間・強度とも徐々に増やしていくことをお勧めしています。
一般的に良いとされる「ヒールカウンター」「シャンク」がある靴とは異なり、
足の支える機能が省かれているので、
筋肉や関節に過度のストレスがかかり、
故障のリスクもあるシューズなんです…。
私の場合はこのコンセプトの靴を、
10年近く履いたりしてそれなりに慣れているので、
今では15㎞位までのランニングなら大丈夫です。
それ以上の距離は試した事がないので分かりませんが、
一日中歩いて出かける分には使用しても特に問題はありません。
しかし過去5回のフルマラソンを含めて、
長距離のランニングや少しスピードを上げて走りたい時などには、
一般的に良いとされるしっかりした靴にインソールを入れて使用しています。
理由は、
柔らかい靴だとタイムが遅くなるのは分かっているし、
それなりに足に負担の掛かる時には、
靴に頼って安全にラクに走りたいから。
柔らかい靴が良いか悪いかとか、
しっかりした靴が良いとか悪いとかは、
履く人の足の状態や使い方次第で変わると思うんです。
靴に何を求めるか?を含めて。
私の場合、
トレーニングとして足への負荷を求めたい時は、
柔らかい靴で歩いたり走ったりしています。
ただし負荷が高いと
翌日の疲労度合いも高くなってしまいます。
そこで無理するとオーバーワークとなり
故障などにも繋がってしまうので、
その時は一般的に良いとされるしっかりした靴を履いて、
足を休ませつつもランニングをしたりして、
靴を履き分けながら使用して足を育てるようにしています。
柔らかい靴も、しっかりした靴も、
それぞれにメリット、デメリットがあるので、
重要なのは靴の機能や特徴を理解して
”履き分け”をする事なのではないでしょうか?(^ ^)
理想は裸足感覚の靴などで歩いたり走ったりしても、
耐えれるような丈夫な足と身体になる事です。
しかしお年寄りや事故や病気などで足に障がいがある方、
足の変形具合が進みすぎている人、
普段あまり歩くなどの習慣がないような人は、
歩く筋力そのものがない可能性が高く、
この類の柔らかい靴を履きこなすのは難しいと思うので、
そう考えると「ヒールカウンター」と「シャンク」が備わった靴の方が良いのかもしれません(^ ^)
ニューバランスの『ミニマス』シリーズ
ナイキの『フリー』シリーズ
ビブラムの『ファイブフィンガー』
『ルナサンダル』などは、
足を鍛えるのを目的とした裸足感覚のシューズ(サンダル)で、
殆どの人が「足が痛くなった」と言われると思いますが、
もしご興味のある方は一度試してみるのもよいでしょう(^ ^)
ただし上記の履物はそれなりの価格になるので、
よく似た感じで安価な履き物は地下足袋です。
見た目を気にしなければ良いかもしれませんね(^ ^)
(私は地元の秋祭り以外では履きませんが…笑)
良い靴も悪い靴も表裏一体??という内容のブログでした!!
お読み頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m
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