2020年5月、新5年生になったばかりの長男が不登校になりました。
このブログでは長男が9ヶ月かけて学校に復帰するまでの記録を公開しています。
「はじめに」はこちら★
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持ち駒を増やす
「一人で家を出る練習」は順調に進み、少しずつ家から離れる距離も伸びていきました。
だけど家から300メートルほど離れたところまで行けるようになった頃、一つの課題が浮上しました。
小学生の登校時間とはずらして家を出ていたものの、ちょうど幼稚園の送迎をするママさんたちとすれ違ってしまうのです。
明らかに登校時間を過ぎているので、親切心で「どうしたの?」とか「大丈夫?」と声を掛けてくださる方もいらっしゃるかもしれません。
そうでなくても「あれ?こんな時間にどうしたのかな?」と、疑問に感じてチラッと見られることもあるのでしょう。
「すれ違う人の目が気になる」と長男が伝えてきたので、一緒に対策を考えることにしました。
↓
わたし:どうしたの?って聞かれたら、何て答えようか?
長男:…
わたし:お腹痛いから早引きしましたってのはどう?
長男:…ウソついてるみたい(で嫌だ)
わたし:ほな「ちょっと調子悪くて」ってのはどう?
それはウソじゃないし。
長男:うん。そうする。
長男はほんの些細な事に不安を感じて行動が止まってしまいます。
そこで、長男が少しでも不安に感じることに対して一つ一つ対応策を決めることにしました。
考え過ぎかな?と思うようなことでも、持ち駒が多ければ多いほど長男は安心できたのです。
最初の頃は私が対策を提案することが多かったのですが、次第に長男の方から「こうしてみようかな」というアイデアが出てくるようになりました。
カウンセラーのO先生によると、「何かが起きたときにどう対応するか?」の解決策を自分で考えられるようになることが、実はとても大切なのだそうです。
私が大好きで、いつもTwitterの投稿を追っている特別支援学校の先生(平熱先生)のツイートが最高にわかりやすく的を得ていたので紹介させてください。
https://twitter.com/365_teacher/status/1448042925380694020?s=20
ほんまそれ!ほんまそれ!ほんまそれ!
100回くらい「いいね」を押したくなりました。
大人になっても、私は漠然とした不安を感じることがよくあります。
なんか、不安。なんか、悪いことが起きたらどうしよう…。
そんな時は、ひとつひとつ不安の元を言葉にしてみるといいのかもしれません。
言葉にして形を与えてあげることで、「漠然とした不安」は解体できるのかもしれません。
つづきます。