昨日からずっと、東京の空はどんよりとしていて、時々小雨がぱらついたりして少し寒いです。
次のOnline講座の発送の準備をしようと、東急ハンズの文具売場にリングノートの紙を買いに行き、新宿郵便局に寄って、レターパックライトのまとめ買いをしたりしました。
買い物から帰った午後のひと時、ふと、暖かいカフェオーレが飲みたくなりました。
このステンレスカップ、自然派四柱推命に参加してくれている、はなさんからいただいたものです。
厚みの薄い超軽量のカップですが、熱を完全に遮断して、熱湯を注いで作ったばかりのカフェオレが入っているのに、普通に手のひらでつかめます。
それにしても、このカップのミントグリーン、おしゃれな感じで好きですね。
僕はコーヒーも紅茶も、ミルクとお砂糖をたっぷり入れます(^^)
実は、はなさんからは、他にもいろいろ緑色のグッズをいただいているんです。
緑色といっても、はなさんが選ぶ緑色は、ティールとかミントグリーンに近い色味で、モダンで上品な感じがします。
このカシオの計算機の色は、まさにティールですね。
はなさんのホームページの色全体が、緑というよりはティールっぽい感じの色合いになっています。
(2024/1/17ブログ「与えるからこそ、与えられる」参照)
ケン・ウィルバーのグローイング・アップ(スパイラル・ダイナミクス)では、ティールの段階(ミーム)は、グリーンの段階が進化した段階です。
あらゆる段階を良さを的確に推し量ることができて、それらをつなぎ合わせることができる段階…… ゆえに「しなやかな流れ」などと呼ばれます。
このティールの段階というのは、のちにフレドリック・ラルーが提唱した「ティール組織」によって、一躍有名になりました。
(2023/11/10ブログ「ティール ~深さと全体性の段階~」参照)
「ティール組織」とは、理想の組織の完成形です。
フレドリック・ラルーの考え方では、組織には、レッド組織・アンバー組織・オレンジ組織・グリーン組織・ティール組織の5つがあって、この順番に進化していくんですね。
レッド組織というのは、経営者一人が絶対的な力を持っていて、周囲がそれにつき従い、目の前の利益が得られるかどうか…… ということばかり、いつも考えているような近視眼的な組織のことです。
これを「衝動型組織」と呼び、「オオカミの群れ」に例えられます。
アンバー組織は、とにかく規則や決め事が重視され、それに完全に従った形ではありますが、近視眼的な視野から解放され、組織も広がりを見せられる形になります。
これを「順応型組織」と呼び、よく「軍隊」に例えられています。
オレンジ組織とは、その組織にいる個人のパフォーマンスが優先され、個人の自由度が増して、その組織の中で成果を出した優秀な者が賞賛されます。
おそらく日本では、この形の組織が一番多いと思いますし、そもそも今の先進国の社会全体の考え方は、このオレンジの思考が軸になっています。
オレンジの組織のことを「達成型組織」と呼び、フレドリック・ラルーはこれを「機械」に例えています。
グリーン組織となると圧倒的に数は少ないのですが、成果ではなく、組織内の人間関係や、一人一人が幸せに働けているかどうかということに主眼を置くようになります。
これを「多元型組織」と呼び、よく「家族」に例えられます。
そして、この最終段階が「ティール組織」となる訳ですが、この形態の組織の特徴は、そこで働いている全員が運営権を持つというものです。
これをフレドリック・ラルーは「進化型組織」と名づけています。
一人一人が自分の判断で行動して、自分の得意なやり方で自由に成果を上げていくというもので、基本的に指示系統は存在しませんし、縛りもありません。
そんな夢みたいな組織があるのか…… と思われそうですが、今の時代というのは、こういったティール組織が次々にでき上がりつつあるんですよ。
僕には、髪のカットとカラーリングをいつもお願いする決めている、ゆりあさんという美容師さんがいるのですが、彼女が今、所属しているお店もまさにこのティール組織の典型です。
お店には特に指示系統もなく、それぞれの美容師さんが税務署に開業届を出して、個人事業主として活躍しながら、お店を盛り上げています。
ティールの段階の話をするつもりで、すっかり、ティール組織のことに話がそれてしまいました……
ティールという段階(ミーム)はまさに、それぞれの人の生き方を尊重して認める所にあります。
自己中心な枠から出て、人の気持ちをちゃんと考えられるという優れた点において、グリーンの段階とティールの段階というのは、非常によく似ていますが、決定的な違いは、ティールはグリーンと違い、他の全ての段階の考え方に対し、理解を示せるという点にあるでしょう。
グリーンの段階はその博愛主義ゆえに、オレンジ以前の段階が持っている自己中心的な性質を目にすると、心を閉ざしたり、嫌悪感を持ったり、時には怒りを感じたりすることもありますが、ティールの段階というのは、全ての性質を理解してその良さを見つけ、それを認めようとします。
固体・液体・気体で例えれば、グリーンより前の全ての段階は、その温度が融点から近いか遠いかの違いはあるものの、基本的には固体です。
それに対して、ティールの段階は液体、ターコイズの段階は気体に例えられるでしょう。
それくらい、グリーンの段階とティールの段階では、差があるように思います。
もちろん、第二層のティールの段階にたどり着けるのは、唯一グリーンの段階だけなのですが……
とはいえ、固体のままでは、全ての人の心を一つに結びつけることはできません。
早く液体にならなくてはですね(^^;;
ケン・ウィルバーから「意地悪なグリーンミーム」と言われてしまいます……
少し明るめのティール色のステンレスカップで、アフタヌーンティーを味わいながら……
自分の心の課題に向き合いつつ、ふと、そんな思いに至りました。