目合わせ トレーニング(後編) | ZIHEIの壺〜 自閉症児の子育て と ABA (応用行動分析)療法 奮闘記〜

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カナー自閉症の息子。ABA(応用行動分析)と出会い 確かな効果を実感し実践中。小学1年生から母も毎日学校に付き添いながら息子と共に成長の日々を過ごしております。このブログを通し同じ境遇の方々と繋がれたら嬉しいです。

目合わせ トレーニングについてご紹介してまいりましたが 、今日は 3回目 、最終回です🍀

次回は、《共同注視》について考えてみたいなと思います🍀




DTTセラピーで

視線を合わせることに慣れてきたら

積み木を使わなくてもSDが、
『見て♪』や
『こっち見て♪』や
『○○ちゃん』
と名前を呼んでも

視線を合わせられるようにトレーニングします🍀


今までは、積み木を大人の目のあたりに持っていくことで、

積み木を見る⇒目合わせをする

でしたが、

積み木ではなく、

大人が自身の目を指差しても、それを合図に目合わせが出来るようにしていきます。


もし、指差しでは、なかなか目合わせができない場合は、
『○○ちゃん』や『こっち見て♪』の声かけ(SD)で、
強化子になるお菓子の欠片を目のあたりに持っていくことで目合わせをしてから、強化子をあげる方法でトレーニングして、
徐々に
お菓子の欠片から、指差しへとプロンプトを変えていけると良いと思います(*^^*)

そして、徐々に、指差しのプロンプトもなくして、声かけだけで目合わせ出来るようにしていけると良いですよね(^^)



⑤までの目合わせトレーニングが順調に進んできたら、次のステップに移ります。

机上でのセラピーで出来るようになったことを日常生活でも出来るようにすることを『般化』というのですが、

ZIHEIっ子は、この『般化』が、苦手なお子さんが多いのですね(^^)

なので、
日常生活の中でも、目合わせが出来るようにトレーニングしていきます(^^)
これは、お子さまが要求する(マンド)場面で、意識してなさると良いのですね(*^^*)

例えば、
『ボーロちょうだい』の時に
ボーロを大人の目のあたりに持っていき、目合わせをしてからあげる。

瓶の蓋を開けるときに、人差し指を大人の目のあたりに持っていき、目合わせをしてから開けてあげる。

黒ひげゲーム等の際に、ピースを手渡しするときにゲームの手順をノンバーバルコミュニケーションで目合わせ・意思伝達をしてから渡す。

等・・・

『とって』『ちょうだい』『貸して』等の要求(マンド)場面で、
目合わせをしてから要求をかなえてあげるようにします♪

その時に、飛びっきりの笑顔と飛びっきりの誉め言葉も添えてください(*^^*)

あと、トレーニングではないのですが、、、

向かい合って、お子さんの両手をとって、

こちらの両頬をお子さんの両手で包み込むようにふわっと触らせると(お子さんが、両手で大人の両頬を包むようにさわるときに斜め上に両手を挙げるように誘導するとお子さんの顔が上がるので視線があうのです

自然と視線が合うのですね🍀

時々、思い出した時にしてみてくださいね(*^^*)

目合わせの課題の注意点です。
この課題は、
『視線を合わせてみたら、とっっても嬉しいことがあった♪
そして、いっぱい誉めてもらっちゃって、
ママ(パパ)がにっこにこになって(*^^*)

なんだか良い気持ちだなぁ♪
良かったなぁ(*^^*)』

と経験してもらう事(感じてもらう事)が目的
なのですね!

なので、
お説教の場面では、目合わせを要求しないでください(*^^*)

通常の育児の場面では、
お説教の時に、

『○○ちゃん!聞いているの?ちゃんと目を見て話を聞きなさい!』

と言ってしまいますが、

ZIHEIっ子で、もともと目合わせが苦手なお子さまには、

叱るときには
『目を見て話を聞きなさい!』
のアプローチは、くれぐれもしないように心がける必要があります(^^)

ゆっくり、楽しく進めていき、

視線を合わせることを好きになってもらえたら嬉しいですね(*^^*)


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浅間ペンギン