中野通りの桜並木から連なる哲学堂公園は、ムズカシイ哲学世界だけでなく、都内でも有数の花の名所で
四季折々の風情を楽しめる憩いの場として、多くの人々に親しまれているそう。
公園北側の敷地には、体を使って楽しめる野球場・庭球場・弓道場もあります。
難しいことばかり考えていると結局体を動かしたくなるからネ。
1904年にこの公園を開園したのは、哲学館（現東洋大学）創立者で、妖怪学博士としても有名な哲学者の井上円了博士。
博士にとって哲学は、日本の近代化を精神面から支える不可欠の学であり、人生を向上させる学問だったそう。
またムズカシクナッテキタ…
今回は主な古建築物を見渡すことのできる時空岡からスタート。哲学堂公園の歴史は最初に建設された四聖堂からはじまります。
四聖堂は専門学校であった哲学館が、東洋大学の前身である私立哲学館大学として認可された記念として建てられたもので
孔子・釈迦・ソクラテス・カントという世界の哲学者４人が祀られており、哲学堂とも呼ばれたのだそう。これが公園名称の起源なんですって。
今はこちらが正面のようになっていますが、四面すべてが正面とされているそうです。
堂内に安置されている釈迦涅槃像は、円了のご子息が戦争で亡くなった友人を供養するために作ったのですがお堂ができなかったためここに置かれているのだそう。
今回は哲学堂公園をまったく理解しないで行ってしまったので、すでに？？？な感じになってます。
三層六角形で朱塗りの六賢台は哲学堂公園のシンボル的建築物。
東洋の六賢人として、中国から荘子・朱子、印度から龍樹・迦比羅仙、日本から聖徳太子・菅原道真が祀られています。
円了が３回の世界旅行と30万人に全国巡講したおりに蒐集した各地の品々を展示している無尽蔵。
１階は万象庫、２階は向上摟と名づけられ博物館の機能を担っていますが、現在は六賢人の肖像画や蒐集品の一部のみで
大部分が中野区歴史民俗資料館や東洋大学井上円了記念博物館に所蔵・展示されています。
哲学の世界への正門にあたる哲理門。本来はここから回るのネ。
哲理とは人生や世界の本質など奥深い道理ということ。それらを探究することが哲学なのだそう。
門の両脇には心の世界の不思議を表す幽霊と物の世界の不思議を表す天狗の木像が置かれ、別名妖怪門といわれています。
円了は、哲学は宇宙の真理を研究する学問であるとも考えていたそうで、哲学上の講話や講習会を行うために講義室として建てた宇宙館。
中央の聖徳太子立像は釈迦涅槃像と同様ご子息により設置されたものなんですって。
絶対城は、円了の蔵書を中心とした書籍を公開する図書館で１階右側の書棚に国書・漢書、左側に仏書を収蔵していました。
公開されていませんが、読書後の休憩場所として屋上に観察境が置かれています。かつては富士山が望めたんですって。
観念脚と呼ばれる２階閲覧室は畳が敷かれた落ち着いた雰囲気。婦人専用の閲覧室も設けられています。
四聖堂・六賢台・無尽蔵・宇宙館・絶対城の古建築物は、春期と秋期および月例に公開されており
自分は６日の第１日曜日に来園したので、月例公開日だったようです。付いていましたネ。時間は月によって異なるそうです。
かなり難しい概念を聴いた直後に具現化したモノを目の当たりにする不思議さ？オモシロイというかモヤッとするというか…
哲学堂公園にはホントはきちんとした歩き方があるみたい。次はちゃんと巡ってみようカナ。考え方も変わるかも？
Googleマイマップで作成したオリジナルマップです。
地図から記事を引くことができます。（一部未対応）
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