またぞろまとめて | 浅倉卓弥オフィシャルブログ「それさえもおそらくは平穏な日々」Powered by Ameba

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昨日どうやら新装版『君の名残を』も

無事発売日を迎えることができまして

胸をなで下ろしているところです。

 

また同じ昨日

〈ローリングストーンジャパン〉さんで

『ミッドナイト・ライブラリー』の邦訳発売を

ニュースにしていただくことができまして

 

なんかちょっと同書が、刊行前の日付では

かつてみたこともないような順位まで

 

アマゾンなり楽天なりでも

一気に急上昇してまして

いささか目が回る思いでおります。

 

そういうわけで今日もまた、

いろいろ細かなご紹介だけ。

 

 

まずこちらの『デイジー・ジョーンズ・アンド

・ザ・シックスがマジで最高だった頃』ですが。

 

 

小学館様のサイト〈小説丸〉で

TSUTAYA中万々店の山中由貴さんが

かなり熱く紹介して下さってます。

 

週末は書店へ行こう! 目利き書店員のブックガイド vol.27 TSUTAYA中万々店 山中由貴さん | 小説丸 (shosetsu-maru.com)

 

“フィクションであることが憎らしい小説”って

ほかではなかなか目にしない形容ですよね。

 

光栄至極でございます。

 

『オーロラ』を聴きたい気持ちは

僕もまるっきり同じであります。

 

それから大阪のFM cocoloの

池田なみ子さんの番組で

北村浩子さんが本書を

取り上げて下さったそうです。

 

シスターフッドの物語として

読み取ることも可能と

紹介していただいている模様。

 

さらには紀伊国屋新宿本店さんでは

本書を機に70年代ロックの関連書を

少しまとめて扱って下さっているようで

こちらもありがたいお話です。

 

デビーも中に混じっているみたい。

 

この本ですね。

 

 

僕の方も近々、

著者テイラー・ジェンキンス・リードの

某誌でのインタビューを

 

翻訳・公開させていただけるような

予定で進めておりますので、

興味のある方、御期待ください。

 

 

そしてもう一冊の

『ミッドナイト・ライブラリー』の

方なのですが

 

 

 

まず冒頭で触れさせていただいた

〈RSJ〉さんの記事がこちら。

 

BTSも愛読、世界的ベストセラー小説『ミッドナイト・ライブラリー』が日本上陸 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

 

それからその少し前に

BOOKウォッチさんにて

先行レビューが出ております。

 

BTSも愛読する世界的ベストセラー。「もしもあの時......」と後悔している人へ。 『ミッドナイト・ライブラリー』 | BOOKウォッチ (j-cast.com)

 

さすが英米の両方で

圧倒的なベストセラーと

なっている作品だなあ、と

改めて思います。

 

“いくつもの、ずっと記憶に

とどめておきたい言葉に出会った”と

筆者の方も書いて下さってますが、

 

そのくらい強力に

生きることを

肯定しようとする言葉たちが

随所にたくさんでてきます。

 

たとえばですが、上の〈RS〉の記事に

ひっついている映像で

 

BTSのRMが書き写しているのが

大体この辺り。

 

「あまりに長く一箇所にいすぎると

 世界がどれほど果てしなく

 広がっているものか

 つい忘れがちになる」

 

邦訳版でp207になります。

 

そんな感じの手触りの本です。

 

ある意味では“走馬燈小説”的な分類が

可能といえば可能な作品なので、

 

むしろ『四日間~』と通じるものを

見つけていただけるかも知れません。

 

音楽を比喩に使おうとするところも

そういえば実は似てるかも。

 

ちなみに僕は、ラスト間際の

ヒロインの隣家の庭にある

アイリス(菖蒲)を描写したくだりが好きです。

 

『ミッドナイト・ライブラリー』

いよいよ来週の登場です。

 

こちらも是非御期待下さい。

 

 

そしてまあ、昨日発売日を迎えた

新装版『君の名残を』なのですが、

 

 

 

 

本ブログでもすでにいくつか

過分なコメントもいただいてまして

 

改めて、幸運な作品になったんだな、と

噛み締めております。

 

なんせ僕自身が最初に

核となる例の名前の

アイディアをこねくり回しつつ、

 

本書を書き始めたのは、

まだ前世紀のうちでしたから(笑)。

 

いよいよ発表できたのが、

デビューの翌年の2004年で、

文庫が2006年。

 

ですからそんな10年どころか

15年かあるいはもっと前の作品が

今になっても店頭にあるなんてのは

 

まあ、ほとんど

信じられないような話だよな、と

自分でもつくづく思います。

 

おかげさまで本作の話を

させていただける場面も

 

最近はまたちょいちょいと

あったりしまして、

 

先日はある方に“中学生の頃に

お父さんの本棚に見つけて

読んで以来の愛読書です”

 

みたいに教えていただきまして

ちょっと『ホーム・アローン』の

マコーレー・カルキンみたいになりました。

 

イーェス!ってやつですね。

 

親子の共通の話題になれる本って

やっぱりどこかで

目指したいなと思ってはいるもので。

 

『ミッドナイト・ライブラリー』にも

たぶんそんな要素があるはずだと思います。

 

もちろん書いたのは

マット・ヘイグさんなのですが。

 

いろいろと書きたいことが多くて、

またぞろやや散漫になって恐縮です。

 

今日のところはこの辺で。

 

 

僕自身ピークアウトをただ

待ち侘びているこの頃ですが、

 

医療のほか、このオミクロンでは

お子様と日常的に接する方々の

気苦労が並大抵ではないのだろうな、と

拝察しております。

 

皆様どうかお気をつけて

日々お過ごしくださいますように。