年頭挨拶 2020 | 浅倉卓弥オフィシャルブログ「それさえもおそらくは平穏な日々」Powered by Ameba

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あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、令和で最初の新年です。

おかげさまで今年は現段階で、
前回御紹介の
『ANOTHER PLANET』を含め

とりあえず三冊正式に動いていて
うち二つはまあたぶん

今年のうちに
世に出るのではなかろうかと

まあ、そんな感じでして、

精神的にはかなりどころではなく
楽といえば楽であります。



今昔ここに書いていた
記事なんぞを眺めていたら、

2014年の六月に、
できたと騒いでいた本が

まだ日の目を見ていない。

この記事ですね(→こちら)。

いや、自分でも
十分わかってはいたのですが、
改めてつくづく、

お、もう六年目か、などと
つい思ってしまったものでして。



決して諦めている訳では
まったくないのですけれど、

何せこの出版不況。

書店さんの数は最早
最盛期の三分の一を
今にも割ろうかという勢いで

何よりたぶん売り場面積で
比較してしまえば、

この数字はきっともっと
すごいことになるのでしょう。

変革期にいるなあとは思います。


電子書籍なる習慣が
いよいよ浸透してきたのだなと
思わないでもないですし。

ちょっといろんな意味で重たい
テキストであることは
自分でもわかっておりますし。

まあだからこそ
世に問いたいのでありますが。



そんな中、おかげさまで
やはりいろいろと重たいこの本の
評判がそこそこいいもので、

少なからずどころでなく
胸をなで下ろしております。


以前にも同じことを
ここで書いてはおるのですが、

本書、絶対に彼女にしか
書くことのできない一冊で、

それをまあ、御縁があって
いい形で出せたこと、

そして自分と同じ
EBTGの音楽のファンの方たちに、

満足して戴けているらしい手応えを
随時感じられていることは、
本当、望外の喜びであります。

実際面白かったですし。

というか、
語りの上手さに恐れ入りました。

それに、本人が日本版の出版を
かなり喜んでくれているらしいとの情報も
先頃伝わってきまして、

『ANOTHER PLANET』も
しっかり仕上げようと
兜の緒を締めなおしているところです。



クラウドの中にあるだけでは
どうにも飽き足りない本。

どうすればそういうものを
作れるのかということを

真剣に考えなければ
いけない時期なのだろうなとは
そこはかとなく思っています。

まあ今年も
マイペースで頑張ります。

翻訳の合間という形に
どうしても
なってきてはおりますが、

フィクションを一切
書いていない訳ではありません。

――あとは御縁とタイミングかなあ。

そんな感じではありますが
今年もまたどうぞ
引き続きよろしくお願いいたします。



あ、こちらも面白いですよ。
なんか付け足しみたいですが。


シニカルな笑いに
浸りたい気分の時には
たぶんうってつけです。

次回からはまた、本書の紹介の
続きに戻るつもりです。

上のクラウド云々も、
本書やほかのある本を読んで
つくづく考えさせられたことも
本当だったりします。

そのもう一つというのがまあ、
冒頭で触れた三冊のうちの
一冊だったりもするのですけれど。

2020年元旦
浅倉卓弥