一山終了 | 浅香椎茸園のブログ なばやまさんのなば作り

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原木を用いた椎茸栽培の作業状況などを紹介しています。

一昨日から駒打ち始めた現場は駒打ち、本伏せが終わりました。
駒打ちした原木を組んで、直射が当たらないように木の枝(笠木;かさぎ)を掛けて伏せ込みます(本伏せ)。
写真のように伐採地に笠木を掛けて本伏せするのを野伏せと言います。
林内に伏せ込んだものに比べ温度が摂れやすく、ほだ化(木材腐朽)の進んだほだ木になりやすいです。
 
シイタケ菌は木材組織を分解して糖に変え、栄養源として取り込みます。この木材を分解する酵素(セルラーゼ)は28℃付近で最も活発になると言われています。だから、木材分解には夏の暑さも必要で、日向で温度が摂れやすい野伏せにこだわってほだ木作りに取り組んでいます。
 
この現場には中低温性品種「にく丸」を駒打ちしたので、来年の秋の彼岸頃までこのままの状態でほだ木を育成します。
 
 
大きな山に入る前にもう一か所民家に囲まれた畑のクヌギを伐採していましたね。
ここに伏せ込むには風通しが良くないので、椎茸栽培場に持ち帰ります。
運搬車の荷台にワイヤーを敷いて、原木を積み込みます。
 
 
ワイヤーはクリップで固定してトラックに積み込みます。
 
 
運搬車10台分の原木を運び出し、この現場も終了しました。
さあっ、予行演習終了です。
いよいよ大きな山に取り組みます。
下から駒打ちを始めて、最上部まで上り詰めるのは何時になるやら?
 
 
ほだ場の仕事もいろいろありますが、春子が始まるまで少しでも玉切りを進めておきたいです。
 
(^-^)ノ~~