発酵料理教室の「発酵と薬膳よとや」です
20年専業主婦だった私が
まるで何かに突き動かされるように、高松の「ふんわり糀家」インストラクター養成講座を受講し
コロナ禍に知人のゲストハウスで、レッスンをスタートするまでの話はこちら
「インストラクターになって、食を介したコミュニティを創る」強い気持ちはあったものの
収入のない私にとって、高い受講費を支払うのは…正直ハードルが高かったです
OL時代の虎の子でも「娘の留学の足しにしよう」と、そのまま大切に手をつけずにいた貯金
何度も自問自答しながら…意を決して送金したのは
「半年後、1年後の自分…どっちがワクワクしている?」
結婚してから、何かと自分のことは後回しで
ましてや、自分の学びにお金をかけて投資するなんて
清水の舞台から飛び降りる思いでした
それからと言うのも
「どっちがワクワクする?」を
選択・判断の基準にするようになりました
半年後、1年後確実に…いや、予想以上に見える景色が変わりました
それと、もうひとつ
40代に、両親を看取り
幼子を遺して、闘病の末逝ってしまった仲良しの従兄弟
大切な人たちを見送るたびに
「私は最期をどう迎えたいのか」を、真剣に考えるようになりました
私は、娘や…もちろん障害のある息子にも
「お母さん、いろいろあったけど…なかなか楽しい人生だったから!あなたたちも、自分の人生を楽しんでね〜」と
笑顔でピースして棺桶に入りたい(これを言ったら…娘は、やばっマジか!と)笑
毎日家族の為に、ご飯を作っていた時には得られなかった達成感で満たされます
そして今秋…私は、もうひとつの叶えたい夢の為に、二度目の清水の舞台を飛び降りることにしました
福祉施設で、絵画制作をする息子の作品を…ご縁のある方々へ届けたい
他者とのコミュニケーションが取りづらい自閉症の息子は
描くことで自らを表現しています
私は、彼の通訳者でありたいし
願わくば、通訳者に成りうる人たちを増やしたい
料理教室を入口に
誰もが心安らげる世界を、発信していきたい
その為にも、もっといろんな方たちから学びを得たいし
私が今、必要とする学びが…ここにあると感じました
60歳からの、あらたなチャレンジです
息子を見た方は「息子さんに選ばれたんだね」と、温かな言葉をかけてくれます
でも、それは逆で
「私が彼を選んだ」のだと
私の成長のために…人生のミッションを成すには、彼が必要だったのだと
今現在も、一筋縄とはいかない子育てではあるけれど
長くて暗いトンネルの中から、ひとすじの光を信じて歩いてきて
やっと今、そんな思いに到達しました
何者かになりたくて、成れない自分にもがいていた20代
子育てに悪戦苦闘だった怒涛の30代
大切な人との別れの中で「生と死」を真剣に考えた40代
封印していた自分の思いを、開ける勇気を得た50代
そして、人生ひと回りの60代へ
今が一番楽しくて幸せです
長々と綴ったマイストーリー、今回もお読み頂きありがとうございました
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