地獄の一員と化しているセルです
闇に染まる…
地獄と思っていた闇パート先も
慣れてしまえばもはや普通
行きたくないという感情すら
起きなくなってきた…
ん?これもう末期??
もしかしてもう真っ黒??
依然として新しい人も入ってこず
非日常も続けば日常になるという恐怖…
最近なんだかさよ婆が飛ばしている
さよ婆についてはこちらを
ヤル気がないのか年齢からくるものなのか
ミスを連発している
必然的に隣にいるセルがフォローしたり
対処したりしなければならないのだが…
最年長のさよ婆にはプライドがあるのだ
いちばん歴の浅いセルなんぞに
ミスを指摘されることなど
あってはならないのだ
さよ婆は頼りにされたり何かを聞いたりすると
とても親切に教えてくれる
それと引き換えに
イレギュラーな事が起きたときには
全くもって頼りにならないのである
明らかにさよ婆のミスでもしらばっくれる
え?もしかして本当に覚えてないとか!?
それはそれでこわい
そしてなんとなーく新人のセルのせいかもね、
ということにして
無理矢理その場をおさめようとするのだ
みんなもセルじゃないことは分かっていても
さよ婆が全力否定するのでスルーするしかない
さよ婆は誰かに言われるのが嫌なのだ
だからセルはさよ婆に自ら気付いてほしいので
明らかにミスってるのも、それとなく
確認するフリをして促し
さよ婆がミスに気付くきっかけを与えるという
スタイルでやっている
それか黙って修正できるものはもうササッとやっちゃう
そうするとさよ婆も
『あ、なにこれ違うじゃん』と
自分で気付き直してくれる
自分でも最近ミスが多発していることは
自覚しているのだ
長(おさ)にばれて注意されたりもしちゃってる
そんなさよ婆が昨日、
あり得ないミスを犯そうとしていた………
だが、
幸いにもさよ婆は、自らそのミスに気付き
未然に防いだのだ
『ねぇ、見てセルさん』
『わたしこれをここへ入れようとしてたの』
全くもって違う資料を全く違う所へ
入れようとしていたらしい
『なにやってんのかしらね』
『こんなのをここへやるなんて』
『もう終わりよ』
『こうなったら終わり』
そう言って資料をそっと置いて
さよ婆はその場を去っていった…
さ、さ、さ、さよ婆ーーー
帰ってきてーーー
さよ婆、やさぐれちまったよ