とりあえず、こんばんわ。局長です。

最近、会社の同僚にミリシタを勧めておきました。

そういうわけで、局長がミリシタ指南をしております(`・ω・´)ゞ

 

というわけで、前回の続きでも。

原爆被害を表したイラストを色々と見て行った局長。

イラストのどれもが、痛々しさを表すためかグロいのもあり

さらには野崎コンビーフか!っていう感じのもありましたね。

それよりも、大やけどの写真とかもあったりしたので

あらためて原爆の恐ろしさを知ったりしたわけですね。

てなわけで局長、次なる展示を引き続き見て行く事に。

 

続いての展示は『黒い雨』、黒色の雨なんてあるんかいな・・・

そう思った人もいるんじゃないかと思いますが、

実際に黒い雨が降ったって言うんだから驚きですよね。

ちなみに、赤い雨はウルトラマンエースのネタですね。

 

志保「黒い雨・・・そんなのがあの時の広島で降ったんですね」

環「ねぇおやぶん、その『くろいあめ』ってどんな雨だったの?」

局長「文字通りの意味だよ。詳しいことは、展示品などを見ながら説明などしていくぞ」

星梨花「どういったものなのか気になりますね・・・」

局長「そいじゃー、黒い雨と言うのを見て行くぞ」

 

『黒い雨の跡が残るスリップ』をパチリと1枚。

スリップってそもそも何ぞや・・・と思って調べたんですが

女性用下着の1つだったというのは初めて知りました。

 

このスリップを着用していた女性は、赤ちゃんに授乳中していた時に

被爆しており、ガラス片が左腕に刺さって傷を負ったり

別の部屋に逃げた際にタンスが倒れて下敷きになったりしましたが

それでも長男と長女の助けがあって避難する事が出来ました。

そして、避難して外に出た際に黒い雨を浴びたのです。

 

志保「それで、黒い雨がスリップにたくさんついたんですね。すごく黒ずんでいますね・・・」

局長「元の色については不明だが、これだけ黒ずんだりすると白か薄いピンクだったのかもなぁ」

星梨花「そんな感じがしますね。白か薄いピンクみたいな・・・」

局長「詳細までは原爆資料館側のサイトを見ても分からなかった。なので、局長的に白か薄いピンクだと思うんよ」

 

左側のイラストをパチリと、降って来た黒い雨に対して

大きく口を開けてそれを飲もうとしている姿ですね。

衣服も顔も黒ずんでおり、熱くてたまらなかったとの事ですが・・・

 

環「おっきく口を開けて、黒い雨を飲もうとしてるぞ!よっぽど喉が渇いていたのかなぁ」

局長「そらそうだろうな。でも、黒い雨は飲んじゃいけないぞ」

環「ええっ!?そうなの!?」

局長「黒い雨は原子爆弾投下後に降る、原子爆弾炸裂時に巻き上げられた泥やホコリ、煤や放射性物質を含んだ重油のような物なんだ。これを受けると身体が悪くなっていくんだ」

志保「雨とはいえ、身体に悪い物だったんですね」

局長「具体的には二次的な被爆による『急性放射線障害』が起こっている。頭の毛が抜けたり、歯ぐきから大量に出血したり、血便が出たり、急性白血病による吐血があったそうだ」

星梨花「そんな事が起きていたんですね・・・」

環「頭の毛が抜けたりするのは嫌だぞ~・・・」

局長「喉が渇いていた者は、黒い雨が降ってくるとこのイラストのように口から飲もうとしたんだが、それが有害なモノとは知らなかったそうだ。また、救護に来た人など広島へ来るまでは元気だった人が、数日でバッタバッタと亡くなったケースもあったんだ」

星梨花「元気だった人まで亡くなっちゃうなんて、黒い雨って本当に怖いですね・・・」

局長「水が汚染される事で川にいた魚はことごとく死んでしまい、井戸水にも影響した事でその水を飲んだ人は下痢になったそうだ」

志保「そうだったんですね・・・」

 

郊外から見た黒い雨のイラストもパチリと。

爆心地から8km、当時の佐伯郡観音村で見られたものとの事。

こうして見ると、夕立のような激しい雨の降り方だなぁと・・・。

 

局長「ちなみに、黒い雨そのものはずっと降り続けるものではなく、時間が経つと次第に色が薄れて、最終的には普通の雨になるのが特徴でもあるんだ」

静香「そうなんですね。ところで、その黒い雨ってどれくらいの時間降っていたんですか?」

局長「広島大学平和科学研究センターの資料によると、黒い雨が降った時間は地域によってバラバラで、言及があったとしても降り始めから止むまでの時間もバラバラだった。というよりかは、この時の広島市民はそんなこと気にしてる余裕なんて無かったというのが実情みたいだな」

静香「それもそうですよね・・・。あれだけの被害があったから、気にしている余裕なんて無いですよね」

奈緒「しかし、こんなけったいな雨が降るなんて、ホンマに1発の原子爆弾でそこまで出来るんか不思議やなぁ」

局長「よくよく考えてみると、そう言う事だよな」

 

黒い雨の中を逃げる人、というイラストをパチリと1枚。

右側のイラストに比べて、かなり怖い感じもしますが

黒い雨が降っている状況がダイレクトに伝わりますね。

しかし、説明にあるように『不安をもたらした』というのは

やはり原子爆弾投下後に生き延びた人々にとって

黒い雨がいかに恐ろしいものかというのかが伺えますね。

 

黒い雨の降雨範囲というのをパチリと1枚。

現在の広島市の殆どのみならず、市外にも降ったようです。

かなり広範囲に降っていたというのが分かりますね。

この雨は放射性物質を含んでいた有害なモノでもあったので

爆心地からそこそこ離れた場所ぐらいであれば

放射能汚染するリスクがあったわけです。

 

局長が呉市や福山市、三原市は距離がありすぎるので

それらの都市には黒い雨のリスクは及びませんでしたが・・・。

 

局長「黒い雨が降った範囲は地図の通りとなっている。当時の気象技師の調査などに基づき、爆心地の北西部で南北19km・東西11kmに1時間以上降った『大雨地域』と、1時間未満で南北29km・東西15kmの『小雨地域』が黒い雨が降った範囲だとされたんだ」

奈緒「こうして見ると、結構広い範囲で降ったんですね・・・」

局長「国はそれに基づき、被害が深刻な『大雨地域』在住の被爆者に飲み、がんなどの特定疾病発病時の『被爆者健康手帳』の交付を行ったんだ」

奈緒「被爆者健康手帳?」

局長「1995年に施工された『原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律』によって1945年に広島及び長崎で原爆で被爆した人に公布される手帳だ。所定の条件を満たせば、医療費の支援を受けられるぞ」

静香「その、被爆者健康手帳は大雨地域の人に発給されたんですね。でも、小雨地域の人には発給しなかったのって不思議ですね」

奈緒「言われてみれば、小雨地域の人も被爆したんやな。なんで発給されへんかったんやろ」

局長「詳細は不明だな。ちなみに、実際には小雨地域を含むはるかに遠い地域でも黒い雨の報告があったことで、当時は基準の判定に批判があったと言われている」

奈緒「そら黒い雨が降っていたのに、あっちは手帳が当たってこっちは手帳が当たりませんって言ったら不平等やもんなぁ」

局長「その後、黒い雨の降雨範囲が従来よりはるかに広いことが広島市による被爆者への聞き取り調査で判明した。多分、赤く示してある場所がこれに該当するだろう」

静香「結構広範囲に広がってますね・・・」

局長「さらに、広島大学原爆放射線医科学研究所の星正治教授らによる研究チームが、2008年~2009年にかけて調査を行い、爆心地から8km離れた地点の小雨地域の土から放射性物質である『セシウム137』が検出されたんだ」

奈緒「8km離れた場所でも、有害物質が出たんですね・・・」

局長「そう言う事になる」

 

黒い雨のあとが残った壁をパチリと1枚。

この壁、爆心地から3.7km離れた住宅の物となっており

原爆の爆風でズレた屋根と壁の隙間から黒い雨が入り込み

白いしっくいに黒い雨のスジが残ったのです・・・。

分析の結果、放射性降下物が僅かに検出されています。

この壁の黒いシミが、放射性物質によるものとは・・・( ゚Д゚)

 

局長「それと、さっきの黒い雨についてもう1つ話がある」

静香「どんな話ですか?」

局長「広島市による被爆者への聞き取り調査や広島大学原爆放射線医科学研究所による調査で黒い雨は広い場所で観測されていた、という結果が出たわけなんだが、これによって広島市は2010年から2年間にかけて改めて原爆投下当時の気象状況を基に、黒い雨の降雨範囲のシミュレーションを行う事を発表したんだ」

奈緒「いよいよ、黒い雨が本当はどこまで降っていたのかっていうのが分かるわけですね!」

局長「このシミュレーションに際し、広島市は降雨域の拡大を厚生労働省に求めたんだ。これにより、被爆者の援護対象の拡大が期待された。しかし・・・!」

奈緒「しかし・・・?」

局長「2012年1月20日、厚生労働省の有識者検討会は『降雨域を確定するのは困難』という結論を出したんだ」

奈緒「降雨域を確定できへんって・・・!データとかあるはずなのに、確定できんて何でそんななるねん」

静香「なんか、残念な結果になってしまったんですね・・・」

局長「全く、国の連中がいかに腐ってるか分かる瞬間だな」

 

原爆被害といえば、有害な放射線による被爆もありますが

街を焼き尽くすほどの高熱火災も忘れてはなりません。

倒れた建物の下敷きになった人々の多くが、

這い出る事も出来ずに生きたまま焼かれたと言います。

 

莉緒「これ、授業とかで見たことあるけど本当に怖いし悲しいわよね」

局長「そうだよなぁ。自分の大切な人がそこにいるのに、瓦礫とかが邪魔だし起こせずだし、そして下敷きになった人は諦めてもう行け!って言うた時の悲しさと絶望は・・・ヤバいな」

このみ「ヤバいなんてもんじゃないわよ。一生もののトラウマじゃない」

局長「そうだよな。そいじゃー、高熱火災もちょいと見て行こう」

 

このみ「さっきの解説でもチラっと見えてたけど、もうこの世の終わりみたいな景色ね・・・」

局長「もし、この時広島の街中を歩いていた百瀬莉緒(※)はどうなるんやろか・・・」

莉緒「変な事言わないでよ!まぁ・・・そうなったらパニックになるか・・・どうなるかなんて分かんないわね」

局長「そうだよな」

 

てなわけで、相生橋上で燃える路面電車のイラストをパチリと。

業火に包まれる広島、この世の終わりとも思える状況・・・

地獄、阿鼻叫喚、それらが脳内へ訴えてくるようなイラスト。

よく見ると、路面電車の中には人がいるんですが

多分焼かれて亡くなったんでしょう・・・。

 

※・・・ミリマスの百瀬莉緒は広島出身だぞ。

 

ぱっと見、置物やろな―って思って見ていたんですが

これは溶けた仏像、高熱火災で仏像も溶けたのです。

善応寺にあった仏像で、爆風によって台座から吹っ飛び

そして高熱火災によって全身が溶けています。

 

莉緒「善応寺って聞いた事ないお寺ねぇ・・・」

局長「広島県民なら知ってると思ったが」

莉緒「広島県出身でも知らないものはあるわよ。それで、善応寺ってどこにあるお寺なの?」

局長「えーと、広島電鉄本川町の電停のすぐ近くにある。原爆ドームより西側にある小さなお寺だな」

莉緒「そうなのね。でも、そんなお寺の仏像も巻き込まれるなんて・・・」

このみ「なんていうか、アメリカの原爆投下って罰当たりな感じもするわね。仏像まで巻き込むんだから」

局長「そうだよなぁ・・・」

 

他にも様々、高熱火災で溶けたり割れたりしたものが多数・・・

全てはパチリとしませんでしたが、どれも無残な姿でした。

これを常任理事国のトップに見せたら、

核開発をやめようという気になれへんやろかねぇ・・・。

 

というわけで、ここまで。ではでは