皆さま、おはようございます!

 

今から2年前に、廃貨車を転用した待合室を持つ

宗谷本線・下沼駅を訪れました。

宗谷本線・下沼駅

(その時のブログもぜひチェックくださいね)

【まったり駅探訪】宗谷本線・下沼駅に行ってきました。(平成28年4月6日)

訪れた時は、待合室は錆だらけでボロッボロな状態の下沼駅でしたが、

その後、ここに妖怪が住み着き、

駅の様子が変わってしまったそうなのですよ。

 

その様子を見るために一昨日の晩はゲストハウス日進さんに宿泊。

ゲストハウス日進さん

下沼駅は1日に上下合わせて7本の普通列車しか停車しない駅なので、

普通列車に揺られながら目指したのです。

 

それにしても、日進駅から下沼駅までの所要時間は3時間。

ホントに長かったですよ。

絶景も3時間続くとさすがに退屈になってきますな。

 

途中の豊清水駅では特急列車と行き違い。

あっ、特急サロベツにノースレインボーエクスプレスが代走で入ってる!

あれに乗りたい!!

 

そして数多くの秘境駅にも停車しました。

糠南駅では乗客が下車、

この様相は秘境駅マニアさんで間違いないでしょう。

 

こうして揺られること3時間、

ようやく目的地の下沼駅が見えてきたのですが…

えっ、なにあれ!?

 

ちょっと、下沼駅どうしちゃったのよ!

 

説明書きによれば、

下沼駅には妖怪「ぬまひきょん」が住み着いてるらしい。

普段は駅に留まってますけど、

人が居なくなるとこっそり動き回ってるらしいですぜ。

 

それにしてもぬまひきょんの人相の悪さときたら。

 

駅の正面側から見るとごくごく普通の印象でしたよ。

五能線に、土偶の「しゃこちゃん」がデザインされた

木造駅があるのですが、夜間に光る眼が怖くて

子供たちが駅に近寄らなくなったエピソードがありました。

下沼駅も正面にぬまひきょんの顔が無かったのは

正解かもしれませんね。

 

それではなぜ下沼駅にぬまひきょんが住み着いたのか?

下沼駅は1日の乗車客数が1人未満の駅で、

JRから地元の幌延町に対して廃止の意向が伝えられた駅なのです。

駅の維持費用の一部を町が負担する合意によって

すぐの廃止は見送られたものの、

このままではと地元の皆さんが一丸となって駅を改装。

駅のイメージキャラクターを公募して、

「ぬまひきょん」仕様の待合室に生まれ変わったのです。

待合室の中には作業の様子が克明に記されてましたよ。

 

外側はキレイになりましたけど中は昔のままです。

でもこれが正解。

誰が描いたかわからない馬の絵とか、

これを見るためだけに訪れる駅ファンも大勢いましたからね。

 

それと数年前から存在が確認されてるクリスマスリースも。

地元の皆さん、マニア心ってやつをよく理解されてますな。

 

利用者が僅少な下沼駅でしたが、それではどんな場所にあるのか?

駅前風景を見る限り民家は数軒があるだけ。

この光景を見ると、よく今日まで維持出来てたと感心しちゃいましたわ。

 

それでは何も見どころが無い駅かと言えばそうではなく、

駅からちょっと進んだ先には有名なコレがあるのです。

湧水サロベツ権左衛門!

昭和29年頃から自噴している地下水だそう。

お水は自由に汲んでいいそうで、

下沼駅に来たらこれは絶対に外すことはできませんね。

ちなみに名称の権左衛門は湧水の所有者さんのお名前だそうです。

 

このお水、マジで美味しいんだから!

持参したペットボトルにいっぱい戴いちゃいましたよ。

 

下沼駅、最高!

なんかキリン生茶のCMっぽくなってますけど

中味は権左衛門ですのでお間違いなく。

あ~ ペットボトルをもう1本持ってくるべきだった、失敗。

 

…以上、ぬまひきょんの登場によって、

秘境駅ファン以外の方も楽しめるようになった下沼駅でした。

キレイに生まれ変わった下沼駅ですけど、

決して廃止の危機から免れたわけではありません。

ぬまひきょんがいつまでも元気であることを願ってますね。

 

 

宗谷本線(名寄駅-稚内駅)

 

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