皆さま、こんにちは！
昨日、３月17日は恒例のJR春のダイヤ改正の日でしたね。
岩手県内では本日、ひっそりと無人化された駅が２駅ありまして、
東北本線・紫波中央駅の有人化と引き換えに無人化された日詰駅と、
もうひとつが北上線にあるこちらの駅でした。
北上線・藤根（ふじね）駅です！
藤根駅が無人化は利用者の減少が理由だったとか。
近年は簡易委託化されたりして、無人化の予兆はあったみたいですね。
自分は残念ながら、直近に藤根駅を訪れることは出来ず。
今回は１年前に訪れた時の訪問記をいかせていただきますよ。
まずは駅舎から。
古い木造駅舎が残る駅ですが、
北上駅寄りには真新しいトイレが設置されてました。
藤根駅は大正10年に開設された駅で
駅舎はその当時に建てられたモノらしいですよ。
ここで心配になるのが駅舎の今後の処遇です。
無人駅は簡易駅舎に建て替えられるのがJR東日本の流儀、
しかも最新式のトイレが別棟に用意されてるとなれば
いつ建て替え工事が施工されても不思議ではありません。
駅舎の記録は早めに済ませておいた方が得策かもしれませんね。
お次は中をチェックします。
藤根駅は簡易委託駅（一昨日まで）で窓口の営業は平日のみ。
土日祭日は終日無人状態だったとのこと。
新聞報道によると、藤根駅の朝の主な利用客は
ここから江釣子小学校まで通う児童だそうで、
今後は、朝に見守りのスタッフを置いて安全管理に努めるそうですよ。
この日は待合室のストーブでぬくぬく出来たのですけど…
無人駅化されてもストーブは灯ってくれるのかしら？
出札窓口近くにも待合スペースがありました。
藤根駅の駅舎は意外に広いのです。
続いて、出入口にあるアーチ看板を眺めながらホームにイン。
藤根駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム２面２線構造でした。
ホームにはこんな待合室がありました。
一見すると古そうに見える待合室ですけど、
藤根駅は昭和17年に構内整備が行われた形跡があるので
その時に建てられたモノなのかもしれません。
待合室の中はこんな感じです。
ここは木製のベンチが渋いのよね～
さてさて、何気なく構内を見渡したら、
北側ホーム（２番線）の裏側に１本の線路が伸びているのに気づきました。
実はこの線路、国鉄時代の
繁盛していた藤根駅を語る上では欠かせないモノでして…
東北本線の北上市内にある北上操車場が
昭和61年11月に信号場に降格（翌年に廃止）されるまでは
1日に２往復、北上線を踏破する貨物列車が運行されており、
ここ、藤根駅でも貨車の解結が行われていたそうです。
この側線は解結が行われていた線路だったんですって。
解放された貨車は藤根駅のすぐ隣にある
岩手製鉄の専用線に押し込まれていたとのこと。
こちらは昭和52年に撮影された航空写真ですが、
その当時の藤根駅ってこんなんだったんですね。
この側線にトム？トラ？トキらしき貨車が並んでました。
それと駅舎のすぐそばにはワムと、移動機らしき車両の姿も。
岩手製鉄さん自体は現在も操業中ですけど、
業態が変わったのか、とてもクリーンな印象の工場が並んでました。
この時は、まさか一年後に藤根駅が無人化されるとは思わず…
構内を撮影する歳に入場券を求めたら、駅員さんが
「列車は当分来んし、ちゃちゃっと撮影するならいらんよ」
言われて、喜んで撮影してたのですけど、
こんなんだったらきちんと買っとくべきでしたわ。
こうして藤根駅を堪能してたら、
ホームから気になるモノが見えたのです。
あれってひょっとして…？
ワム60000？ワラ１？廃貨車じゃないですか！
しかも３両も。
貨車の屋根には「第二千鯉」の看板が掲げられてましたよ。
ここでネットを調べたところ、和風レストランなのだそう。
お店は予約制なのかしら？
ワムの中で食事が出来るのなら、
ぜひ仲間を集って食べに行きたいのですけど。
無人駅化後の藤根駅の様子も見てみたいですしね。
今回のダイヤ改正では藤根駅、日詰駅が無人化されましたが、
地元新聞の情報によれば、
山田線内にある中間駅４駅（上米内駅、区界駅、川内駅、茂市駅）も
無人化が検討されてるらしい。
中でも区界駅は来月22日に棒線化が決定済。
ここは普段から利用者が皆無な状態ですので存続も危ぶまれております。
そんなことで、明日は久しぶりに山田線沿線を旅する予定でした。
その様子はまたブログアップさせて頂きますね。
※ ｼﾞｭｳﾍﾞｲさん、駅の情報を戴きありがとうございます！
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