皆さま、おばんです!

 

前回のブログで左沢線・羽前長崎駅の訪問記を挙げました。

駅から北方に1キロほど進みますと

一級河川の最上川に架けられた最上川橋梁があるのですけど、

この橋はとてつもなく貴重な代物だったのですよ!

左沢線・最上川橋梁

…と言いますのも、この橋が製造されたのは明治20年のことで

現役の橋梁としては国内最古の鉄道橋とのこと。

こんな貴重なモノが、まさか東北地方にあるとは思いませんでしたわ。

左沢線の駅巡りのついでに、最上川橋梁も覗いてみました。

 

先ずは場所ですが、羽前長崎駅から徒歩で15分ほどの場所にあります。

左沢線・羽前長崎駅

左沢線・羽前長崎駅

ちょっとだけ遠回りになりますが、

国道112号線を歩けば迷わずに着くことが出来ますよ。

 

奥に小さく見えるのが国道112号線の最上川橋梁。

手前側のトラス橋が目的の左沢線の最上川橋梁でした。

左沢線・最上川橋梁

 

ここで左沢線を通過する列車を見送りましたよ。

左沢線・羽前長崎駅

左沢線はちょくちょく日帰り旅を楽しんでいる路線でしたけど、

最上川橋梁の凄さにこれまでまったく気付いてなかった自分。

ホントに何やってんのよ!

 

この最上川橋梁、

元々は東海道本線の木曽川橋梁として使われていたトラス橋で、

東海道本線の輸送量増強のために大正3年に架け替えられたモノを

大正10年の左沢線開通に合わせて移設したそうです。

ちなみに明治20年に製造されたトラス橋は

手前側に見える大きめなサイズのプラットトラス橋ではなく…

左沢線・最上川橋梁

 

南寒河江駅寄りに5基が連なるワーレントラス橋の方でした。

左沢線・最上川橋梁

 

ちょっと見にくいので川際に降りてみましたよ。

左沢線・最上川橋梁

 

これが国内最古の現役鉄道橋とは。

左沢線、手ごわすぎるぞ。

左沢線・最上川橋梁

 

そもそも、自分が最上川橋梁の存在を知ったのは今から4年前、

フラワー長井線荒砥駅でこのポスターを見かけたからなのです。

d11260/山形鉄道・最上川橋梁

 

左沢線の最上川橋梁と同形のトラス橋が

実はフラワー長井線にも架けられていて(こちらも最上川橋梁)、

2つの橋は同様の経緯で山形に移ってきた双子橋でしたのよ。

こちらがフラワー長井線の最上川橋梁ですけど、

大きさも形も確かに一緒でしたわ。

d11264/山形鉄道・最上川橋梁

d11263/山形鉄道・最上川橋梁

 

リベットがズラリと並ぶ左沢線の最上川橋梁。

イギリスから輸入された鋼材で組まれたトラス橋なんですって。

左沢線・最上川橋梁

フラワー長井線みたく、この橋梁の貴重さを

もっともっとアピールすればいいのに。

寒河江市の観光資源は果物だけじゃもったいないと思うのは自分だけ?

この橋の存在、絶対にすごいですよね。

 

なお、羽前長崎駅寄りにある3基のプラットトラス橋も、

現在の筑豊本線・遠賀川橋梁で使われていた明治38年製のモノだそう。

左沢線・最上川橋梁

以上、まるで古い鉄橋の見本市のような左沢線の最上川橋梁でした。

何度も言いますけど、左沢線すご過ぎやしません?