皆さま、おはようございます！
先日放映の某アニメに姿を現した
伊豆箱根鉄道駿豆線・伊豆長岡（いずながおか）駅。
アニメの舞台が沼津市の内浦で、
いつかは最寄り駅の伊豆長岡駅が出てくるとは思ってましたけど、
こんなにハッキリした姿で描写されるとは…
伊豆長岡駅は昨年12月に訪れましたよ。
アニメのシーンに登場したのは、駅舎に併設されたヤマザキショップですが、
側面に貼られたポスターがすべて一致しておりますよね。
ここまで再現されるとは…アニメ制作のサンライズさん、さすがです！
それにしても、行ったことがある場所がロケ地として現れると
妙にテンションがあがりますよ。
地元のアニメ挙げやファンの訪問により、
夏休み真っただ中の伊豆長岡駅周辺は大変なことになっているらしい。
駅舎内にあるベーカリー屋さんも今頃はホクホク顔でしょうね。
自分がここに訪れた理由はアニメの聖地が云々ではなくて、
単に駅が好きだったからです。
昨年12月の時点ではまだ、
ここがアニメの聖地になることはわかりませんでしたからね。
毎度のことですけど駅舎の中を覗いてみましたよ。
伊豆長岡駅は明治31年、伊豆箱根鉄道の前身である
豆相鉄道の手により開業した駅でした。
大正８年に現在の駅名に改称される以前は
地元の地名から由来する南条駅だったそうです。
なんじょう…
現在の駅舎は昭和61年に竣工した２代目駅舎だそうで、
それ以前は大きな木造駅舎だったそう。
昔の伊豆長岡駅の様子が見たくて、
昭和27年に撮影された航空写真をチェックしてみました。
この頃はまだ駅の辺りは田んぼだらけで、住宅地に囲まれた今とは大違いですね。
この写真で注目なのは駅舎の東側に並ぶ貨物列車です。
今では旅客電車のみが行き交う駿豆線ですけど
かつては国鉄から直通する貨物列車が運行されてました。
伊豆長岡駅は相対式＆島式ホームによる複合２面３線構造。
通常は駅舎寄りの２線が使用されているとのことです。
これは伊豆長岡駅に限った話ではないのですが、
駿豆線の駅ホームの支柱や河川柱には古レールが多様されておりまして、
その貴重さを称え、各支柱にはこのようなプレートが貼られているのですよ。
ちなみに上は、ドイツのグーテホフヌングスフュッテ製のレール。
自分は同社製のレールを初めて見ました。
日本の製鉄技術は同社から学び得たものだそうですよ。
プレートが貼られた支柱以外にも輸入レールがありますので、
辺りから怪しまれない程度にホームをチェックしてみてくださいね。
さてさて、これら以外にもう１本、伊豆長岡駅にはホームがありまして、
先に挙げた航空写真に写る、
貨物列車が停車していた貨物ホームが今でも残っているのでした。
この貨物ホーム、高さが汽車時代のままでとても貴重だと思います。
駿豆線は昭和41年に貨物列車の取り扱いを廃止しましたが、
その後も工事列車の留置等で使用されているそうで…
島式ホームと貨物ホームの間には仮設の歩道橋もありますので
貨物ホームを利用したイベントにも使えそうですけど、
そんな機会って、今まであったのでしょうかね？
自分にとってここは、アニメ聖地以上の聖地なのですが。
駿豆線内は列車が８～15分ヘッドで運行されてる上に、
１日乗り放題の乗車券・旅助け（大人1,020円）も販売されているので
駅巡りが気軽に楽しめちゃいます。
そんな駿豆線、周辺には廃線跡もあったりと、
鉄道ファンを唸らせるスポットも多いんですよね。
今度はじっくりと、内浦とかも歩いてみたいですけど…
夏休み中は劇混みなんでしょうね、きっと。
アニメブームを知らずに来た観光客の皆さん、さぞビックリしてるのではないかしら？
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