皆さま、おばんです!
「都会の秘境駅」と呼ばれている駅が大阪市内にあるのをご存知ですか?
列車は、平日は5往復、休日はわずか4往復しか運行されず、
しかも運行時刻はすべて朝の7・8時台という、
乗車すること自体が至難な駅でした。
その駅が来年1月30日の運行をもって廃止されるらしい。
廃止期日までに大阪に訪れる予定はないので
先々週の四国旅行を途中で取りやめ、
阪堺電気軌道上町線・住吉公園(すみよしこうえん)駅です!
前日は徳島市内に宿泊、朝に南海フェリー で関西入りし、
お昼過ぎに関西空港を発つ飛行機で
仙台に戻る予定を組んでいたのですが、
そんな理由から前日中に電車で関西入りする予定に変更。
夜は、宝塚ホテルに宿泊して早朝の阪堺電車乗車に挑みました。
余談ですが、こちらの宝塚ホテルも近年中の取り壊しと移転が発表されました。
大正15年築の旧館が残る貴重なホテルですよ。
なのになのに…
ホテルを出発してJR宝塚線に乗車したまでは良かったのですが、
乗り換えた大阪環状線の電車内で爆睡、
起きた時は既に住吉公園駅の最終列車が行っちゃった後だったのですよ。
どこでも寝られるこの体質、マジで嫌になっちゃう!
嘆いていても仕方がありませんので阪堺電車の住吉停留場で下車し、
住吉公園駅まで歩いて向かいました。
ちなみに2つの停留場間の距離はわずか200メートルですので、
5分も歩けば住吉公園駅に着きます。
時刻は午前8時45分、ひょっとしたらまだ駅が営業しているかも。
く~っ、時間は進入禁止か。
仕方がありませんの柵の外から駅を眺めました。
こちらが住吉公園駅の構内です。
それにしても、レールで組まれたホーム母屋根とか、
戦時中に使われていた防火水槽とか、
住吉公園駅には魅惑のアイテムが勢揃いしてましたよ。
寝過ごした自分のバカバカバカ~!
ふと住吉公園駅の入り口を見ると、宝くじ売り場がありました。
こんな時は気晴らしが必要ですよね。
高額当選間違いなしな宝くじをゲットさせて頂きました。
売り場のおばちゃんに
住吉公園駅が来年1月に廃止されることを聞いたところ、
駅の廃止は聞かされたそうですが、
宝くじ売り場の撤廃はまったく聞かされていないらしいです。
駅舎はすぐには撤去されないってことかな?
住吉公園駅が都会の秘境駅と呼ばれていて、
鉄道ファンの間で有名な駅であることは知らなかったようで、
「どおりで最近、リュックを背負ったお客さんが増えたと思ったわ」
ともおっしゃってました。
鉄道ファンのイメージって、やっぱりソコなのね。
住吉公園駅は南海本線・住吉大社駅のすぐ隣りにあります。
そもそも、阪堺電気軌道は南海電鉄の子会社でして、
上町線も南海電鉄から引き継いだ路線でした。
南海本線の住吉大社駅もかつては住吉公園駅を名乗っており、
2路線の駅同士が連絡していた時代もあったようですが、
昭和55年に南海本線の駅が高架化され駅名も改称。
阪堺電車の駅だけが、丸で時代に取り残されたかのように、
大正2年に開業した当時のままの姿であり続けたのです。
そんな住吉公園駅の使命も残すところ5ヶ月余り、
ブログは次回に続きます。
宝くじが当たらないかな… ほんの2億円でいいんですけど。
(続きはこちらです)
【まったり駅探訪】阪堺電気軌道上町線・住吉公園駅に行ってきました。(後編)
天王寺駅前停留場
阿倍野停留場
松虫停留場
東天下茶屋停留場
北畠停留場
姫松停留場
帝塚山三丁目停留場
帝塚山四丁目停留場
神ノ木停留場
住吉公園駅(平成27年9月3日)前編 ・後編