くて事で続き(ようやく)
いよいよ本日の主役、Valhallaが登場
彼女達を観るのは恐らく2022年5月のAncient Myth、Sheglapesとのスリーマン以来(ライブレポはコチラ)
幕が上がるとメンバーは既にステージイン
オープニングは勿論ニューアルバム同様「Beginning of Destiny〜God of War」
ジューダス「The Hellion~Electric Eye」
陰陽座「焔ノ鳥〜鳳翼天翔」
古より伝わる伝統様式美に則ったコテコテのインストメタルオープニングから一気にギア入れて爆走
この曲は、それこそ2年前に私が観たライブで初披露くらいだったはずだが、聞いた瞬間から「もう1曲目だコレ」となったくらい重さとスピードを兼ね備えた、インパクト/華のある楽曲。ユグドラシルの単語が入ってることから実質タイトルチューンだろう
音の分離も良く非常にクリアな音像
上手Nakayanさんの近くにいたのだが、指板を滑らかに動く運指に痺れる。容赦なく速いギターソロも華麗に乗りこなしていく
最後はYuzzさんのハイトーンで〆
掴みはバッチリである
曲が終わるとHikaruさんのリフからアルバム通りに「ENDER」へ
※竿隊のみのプレイスルーです
ツービートで爆走しながら動と超動を行き来する楽曲
相変わらずTAKUROUさんの叩き出すビートは強烈無比
弾むように太鼓しばき倒すスタイルが誰かに似てると思ったらメアリーズブラッドMARIさんだと気づいたり
プログレ感あるめくるめく展開がめちゃカッコ良いこの曲、6分近くあるが全く時間を感じない
竿隊3人の怒涛のヘドバンも大炸裂で場内はスーパー盛り上がる
続くは、沈み込むよなイントロから3連の「Dawn Requiem」
これは意表をつかれた選曲
歌メロの高低差激しすぎる曲なのだが、見事歌い倒すYuzzさん、今夜はいつにも増して絶好調
そう、ニューアルバムは彼女の確かな成長を刻んだ1枚でもある
長らくふきてんを想起させるハイトーンで歌い倒していた彼女だが、新作はミドル〜ローの歌いまわしにこそ魅力が宿っており、そこから産まれた情感と色味がValhallaの楽曲の魅力を更に引き出している
この曲はその最たるもので、前作ではきっとハマりきらなかったであろう歌唱が見事にパチンとキマり、実に魅力的な楽曲となった
展開部のインギーlikeな容赦無いギターオブリも最高
そしてあのブチアゲイントロが吉クレに鳴り響く
ニューアルバム随一のメロスピチューン「時の狭間」の登場である
これが聞きたかった!と誰もが溜飲を下げた、何から何までパーフェクトなメロスピチューン
メロスピ界のモンサンミッシェル、世界遺産確定である
イントロの泣きのハモリ単音リフは間違いなく全メロスパー悶絶の絶品
絶妙に変拍子を交えて展開に捻り加えつつも、アウトプットはめちゃストレートに聞こえると言う二律背反をやってのける本物の傑物であり、フィンランドに叩き売る程いそうなジェネリックソナタ・アークティカバンドなど裸足で逃げ出す仕上がりである
Yuzzさんはこの曲でも強力なハイトーンキメ倒して熱唱。本当に良いvoだ
私が唯一彼らの新作に注文つけるとしたら「なぜこの最強陽性メロスビをクロージングチューンにしなかったのか!?」て点
めちゃ爽快に終わりまたリピートするのでは、と
絶対その案出たよね!?とばかり終演後Hikaruさんに聞いてみたらさっぱりでてないって事でとんだ名推理でした
なお関西メロスピ界隈の雄、MinstreliXの新作にも「時の狭間〜」と言うタイトル曲があるらしく、天文学的なミラクルで凄い
もしかして関西はランゴリアーズに襲われたかのだろうか
ここでMC
なんと8月31日、夏休みENDERの日に、俺達の吉クレでワンマンライブ決定との報が
残暑を更に激熱にするValhalla。。。
流石メタル界の歩くラニーニャ現象である
続いては趣を変えてグッと重心を落としてヘヴィ変拍子な「Captive Wizard」
仄明るい曲の多いValhalla楽曲に於いてひたすらに暗く救いの無い歌詞が印象深い
中盤リフからリズムインして一斉に爆走→流麗なギターソロと繋がるパートはその歌詞とも相まり眼前にストーリーがパッと拡がるような素晴らしい演奏。個人的に今作の白眉
メンバーもこのストーリーにしっかり入り込み、迫真のプレイを聴かせる
続けざま聞き馴染みのリフが鳴り響く
本日初の、そして唯一の過去曲「Liberation」の登場である
Nakayanさんお得意のキャッチーチューンの登場に待ってましたと会場は一斉に沸き立ち、竿隊も拳上げて煽り倒す。新作では「Prism」がこの曲の立ち位置でありこちらも早く生で聞いてみたいところ
ワルツto速弾きtoツインなギターソロのカタルシスがめちゃヤバい
しかしこの曲に限らず、初聞きでもほぼ一発で覚えられるValhallaの歌メロの強さは異常である
常に作曲クレジットに名のあるYuzzさんの作である可能性が高そうだが果たして
彼女達の楽曲の中ではBPMが緩やかでXJAPANに於けるRusty Nail的オーソドックスエイトビートな楽曲でTAKUROさんにようやく笑顔が戻った
ラストは新作から「Fight for Justice 」
※4分13秒からが同曲
ニューアルバムのエンディングを飾る【メロスピ三銃士】の一角
この曲は腕がとれちゃう!てくらいHikaruさんがシュレッダーマシンとなる曲。これを全力ヘドバンしながら弾き倒す彼は鬼か羅刹か
アナザーヒカルことバンド随一のイケメンベーシスト、Hikaru Tsukishiroさんも右へ左へ動きながらアクティブなプレイを魅せる
いやー、カッコいい
実にフォトジェニックなアーティストである
作る料理もフォトジェニックなんだよな
圧倒的カタルシスを残すハイパー疾走でエンディング、本編終了
アンコで一通り物販情報をYuzzさんが話した後は、イケメンHikaru Tsukishiroさんが作曲に携わった、これまたメロスピ三銃士の一角、「Heart of the machine」が炸裂
耳に残るキャッチーなリフにオイオイと拳が上がりハモリリフが続き爆走
実に王道なメロスピ展開でアンコがよく似合う楽曲である。。。しかしTAKUROさんのビートが速い速いで遂にブラストまで炸裂。メロデスリフにタッピングまで織り込むその姿は最早メタル幕の内弁当の趣、即ち最高である
ブレイク後のギターソロ回し、ツインリードもあまりにベタなのだがそれがたまらなく愛おしい
アウトロで皆でオイオイ言ってライブは華麗にフィニッシュしました
楽曲/演奏力/パフォーマンス
全て圧巻でした
アルバムリリース直後でめちゃ脂乗ってるのが非常に良く分かる充実っぷり
「Ragnarøk」や「As Promised…」といった一撃必殺キラーチューン温存してここまでカタルシス溢れるライブやれるのは、如何に新作が素晴らしいかの裏返し
バラエティに富んだアルバム楽曲は良い意味で前作に色濃かったDragon Guardian感が抜け、代わりに豊潤な音楽性を獲得しております
しかもそのアルバムから未演奏の曲も多数あると言う。。。どう考えてもワンマン行くしかないだろ、てな前フリとも言えるライブでした
間違いなく今見るべきバンドと断言します
手つけられんスターマリオ状態継続中
特に金太郎飴感が完全に抜けた楽曲の粒揃いっぷりはネ申がかりレベルであり、アルバムやライブからはどんなバンドよりも強い満足を得られるでしょう
6月&8月末日のワンマンライブ、是非見に行きましょう🔥
そんなこんなで
お読み頂きありがとうございました
tak