ってことで続きます
2番手はValhalla
これまたFrom far westな関西のメロスピバンド
ここ最近の界隈メタルバンドでは間違いなく最強
あの頃ドラガの暗黒舞踏会に入り浸ってた古のヲタ(俺)が、デンプシーロールで一撃ノックアウトlikeな楽曲の詰まった1stミニを聞き、発売日には全国のユニオンの湿度が2℃上がったという都市伝説すら産まれたほど
グッドルッキンなヴィジュアルも含め、界隈の未来を託したくなるバンドです
荘厳なSEにのってわらわらとメンバーがステージイン
全力V系メイクなセンターラインと軽めなギターチームのルックスの違いもなかなか面白い
gt Nakayanさんの単音弾き/Hikaruさん(いつ見てもマツバイさんに似ている)との激エモハモリソロからライブはスタート
今日は衣装は忘れてない
これは新しいイントロ?とか思ってたら、静寂を切り裂くよに激走リフが炸裂
まさかの1曲目新曲(後にGod of War」と判明)
いや、かっこ良杉だろヲイ
新曲が1曲目とか鼻っ柱強杉で最高だろ
なんかこういう姿勢含めて、10年前のらぶりーをどこか思い出すんだよなぁ
メロスピってる部分がありつつの、もうちょいパワーメタル寄りの爆走チューンで構成から何からカッコ良杉のぶっちぎりキラー
歌詞に「聖剣」「ヴァルハラ」って入ってる(多分)ことからも、この曲は次なる作品の中核になるでしょう
TAKUROさんのドラミングは完全に規格外
メアリーズブラッドのMARIさんと同じで超メタル特化型の重戦車タイプ
出音がデカすぎる。全てを破壊するスレッジハンマー。撃槌ミヨルニル。行け、マンバ
Yuzzさんの冴えわたるハイトーンで爽快に終了
Yuzzさんの「あげてこうぜ、クレッシェンドー」な煽りから「Paranoia」へ
※48秒あたりからが同曲
ヘヴィなリフから一気に爆走
容赦なさ杉るリフとベードラの弾幕攻撃
Hikaruさん~Nakayanさんへのギターソロリレーも超美しくキマる
それでいてサビは激烈ハイトーンでスーパーキャッチー
メタルの美味しいトコロを凝縮し極限まで煮詰めたエスプレッソ
これはもはや暴力である
続く「Resonating star」のハモリソロの美しさときたら
※3分37秒からが同曲
この曲に限らずだが、Valhallaギターチームのトーンの美しさ/ハモリの美しさは恐らく界隈NO.1だと思う
前回書いたシーグレShunさんの人間味のあるギターとはスタイルが違い、一点のブレもない機能美を称えた美しさ
勿論俺はどちらも大好きなのだが、Valhallaチームの淀みの無いギターの音には是非着目して頂きたい所存
この曲は合間に珍しくカッティングプレイも出てくるのだが、そこの安定感もすげぇんだよなぁ
ギターソロも美しすぎてため息が出るほど
ギターチームの魅力としては、個人的に初期Bridearのみつるん/ミサミサ以来の鮮烈に魅力的なコンビだ
この曲の歌詞にある通り、Valhallaはまさに「革命」を巻き起こそうとしている
ここでMC
シャラっと自己紹介
Yuzzさんの「熱々の会場」ってフレーズが地味にツボに入りつつ、しっとりした曲を。。。の前フリから「シオン‐Xion‐」
※2分50秒からが同曲
歌謡曲likeなスローチューンで疾走曲がほとんどを占める彼女達の曲では超絶異色曲
なかなかライブではやらないようで、わてくしも唯一聞いた事の無かった既存曲だったので嬉しい
この曲でのギターチームは一転、哭きのギターソロを存分に聞かせてくれた
こういった曲であっても、飽くまで中心にあるのは「メロディ」であることに些かのブレもないので、兎に角耳に残る
新作シングルから「Butterfly Effect」「Against The Wind」が連打
TAKUROさんのフィルに導かれて始まる前者はプログレ風味のある複雑な展開の曲で陰陽座の大曲のような雰囲気
メカニカルでヘヴィなリフがPANTERA「Cowboys from hell」likeでカッコいい
先日新メンバーとなったHikaru.Tsukishiroさんのベースが実に良い
このバンドの看板である流麗なギターとラウドなドラムを繋ぐ役割を担うのがベース
一歩間違えればスタープレイヤーである両者の個性が頃しあってしまうであろうこの編成では当然のようにシビアなコントロールが求められ、非常に難しいポジションだと思うのだが、出過ぎず引っ込み過ぎずの絶妙な匙加減でセンス溢れるプレイだ
後者は怒直球麦踏2バスにヒロイックなメロディのメロスピで彼らの十八番
サビのメロディはキッチュですらあり、これまたらぶりーを想起する楽曲だ
前者はHikaruさん、後者はNakayanさんのペンに拠る楽曲だが、楽曲の幅を広げるのがHikaruさん、深掘るのがNakayanさんって印象が強い
Yuzzさんの告知MCから「Liberation」
※2分9秒からが同曲
ヘヴィなギターに導かれる正統派メタル楽曲
TAKUROさんのドラムソロ~ヘヴィなキメ連打~ワルツ~ギターソロの展開が熱い
この曲も歌メロが良き。。。
本当にこのバンドは歌メロの強さが凄すぎる
ラストは「Ragnarøk」「As Promised…」と問答無用の代表曲2連発
「Ragnarøk」はメロスパーなら抗うことの出来ないネオクラシカルなイントロで昇天必至の名曲
重戦車の如くなTAKUROさんのドラムの出力も全く衰えず、みぞおちにくるベードラ連打を響かせている
振り絞るように歌うYuzzさん
あの小さな身体のどこからこのパワーが出てくるのだろうか
「As Promised…」は恐らく彼らの楽曲の中でも最もハイカロリーな曲だと思うのだが、こんだけ疾走曲叩きつけてきた後に更に爆走する曲で〆にいくとか凄すぎる
二郎ラーメン食べた後に野郎ラーメン出てくるみたいな感じだぞ
メンバーも連獅子のよな全力ヘドバンでステージも壮観
2回し目のAメロでTsukishiroさんが前面に出てきてスピーディーなフレーズを決める
出るところ出るこの感じ、実にクールでカッコいい
サイジェラのような超絶流麗なハモリギター(そこに絡むメロディアスなベース)も見事に極まる(ソロ終わりにはNakayanさんにHikaruさんが頭ポンポンされる萌えポイントアリ)
なんちゅーカッコ良さや。。。
最後の力を振り絞るようにラスサビをYuzzさんが絶唱
エモいエンディングソロもガッチリ決まり、大喝采の中ライブは終了したのでありました
Valhallaは恐らく見たのは2回目だと思うんですが
高杉るハイトーン
美し杉るギタートーン
ラウド杉る重戦車ドラム
の3本の主軸があって、
それらをTsukishiroさんが絶妙のベースで接着している編成
圧倒的にメロが強いのでマスにも大きくアピールできるし、とんでもねぇインスト隊の面々はヲタの心をがっちり掴むはず
いわば全方位的にファンベースを獲得できる素養に満ちております
発表された新曲の素晴らしさ然り、更に曲作りも進んでるということだったので、次の作品は決定打になる可能性が高いです
早めにライブに行かれることをお勧めします
6/12 心斎橋SHOVELでサーベルのOA
6/25 HOLIDAY NEXT NAGOYAでは名古屋でのライブも決まってますね
是非是非
ゴツゴツしたカッコ良さのシーグレに対して、Valhallaはもうちょっとウェルメイドな音、言わばオフロード/オンロードバイクの違いのような2バンドですが、どちらもクオリティの高さは折り紙付きです
昨今の関西メタル勢の勢いは凄まじいので、是非現場で彼らを見届けてみて下さい
そんなこんなで
続く(終わりかも)
tak