なぜexist†traceはガールズバンドでもメンバーチェンジなく20年走り続けられたのか | tak METAL ON METAL

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メタルを中心にてろてろ書いていけたらいいな。。。的な。
基本は成り行きまかせDEATH。

てことでtakです















暑かったり寒かったり落ち着かない気候が続きます

このパターン、気がつけば夏になるやつですね

日本の四季はどこへ。。。
















そんな安定しない日々ですが、本日は荒波をくぐり抜け活動20年にリーチしたバンドについて書きます





















V系ガールズバンドexist†trace(以下イグ)です















2003年の結成から足掛け20年
ほぼ止まることなくここまで駆け抜けてきたバンド

ガールズメタルバンド2011年伝説イベント
「IRONANGEL」出演者で唯一当時の形を保っているバンドでもあります















初期は所謂V系サウンドを追求してましたが、2011年のメジャーデビューあたりから普遍的且つ色彩豊かな広義のロックサウンドへ変化。煽情力のあるメロディと真っ直ぐなエイトビートを軸に活動を続けています
































一般にあまり言われないのが不思議で仕方ないのですが、


①ガールズで

②V系で

③メンバーチェンジ無く

④20年休まず活動


パーマネントなバンドとしては恐らく世界で彼女達しかいないはずです
















これって相当凄い話です


まずガールズでノンストップ20年があり得ない


プリプリやSHOW-YAだって一度は活動止まってます


加えてV系です


工業高校より男だらけのVの世界でガールズバンドってもうワオキツネザルクラスの希少種


尚且つ時を経ると男性より様々な事情が出てきやすい女性でのメンバーチェンジ無し20年活動はBUCK-TICKと並ぶ偉業と言って差し支えないと思います


なぜ彼女達はこのような活動が出来ているのでしょうか、今日は考えてみたいと思います

















①圧倒的ブルーオーシャン市場


前述の通り、V系バンドマンに女子はほぼおらず、ガールズバンドまでいくとほぼ皆無と言って良いでしょう


V系女子バンド好きという嗜好は超絶マニアックではありますが、その特異性から独占市場でもあるので、その界隈のニーズを一手に引き受けてる感があります 
















②ガールズ/V系/メタル/ ロック。。。あらゆるジャンルに食い込める


V系ガールズバンドという記号性は最大公約数を広く取れる故にあらゆるジャンルのイベントに参加可能。そして彼女達の孤高の輝きはどんなイベントでも良い意味で誰にも似てないベクトルにバンドを導き、替えの効かないポジションを獲得しています。Coalter of the deepersや人間椅子もそうですが、追随出来ないオリジナリティを味方につけたバンドは長く活動出来る事が多いですね















③絶妙のメンバーバランス


基本スタイルはイケメンヅカ系のイグ 


vo ジョウさん、gt 乙魅さん、dr Mallyさんはこのタイプ


加えて人外系猶人さんに女形のmikoさんとかゆいところに手が届く布陣




特に、女の子なのに女形というメビウスの輪likeなmikoさんがこのバンドを一層ユニークな存在にしていると思います





















④楽曲がめちゃめちゃ良い


主に詞曲mikoさんのペンに拠る楽曲の質がめちゃめちゃ高い。界隈屈指のソングライターと言って良いでしょう


正直最初期の頃はお世辞にも上手いとは言えず、加えて有象無象のV系バンドと大差ない類型的な曲群にも「うーむ。。。バンギャがほんのりバンド始めてしまった感じか。。。」などと首を傾げていたのですが、特にmikoさんとツインvo体制になってからはV系サウンドを自分達の中で消化した上でキャッチ―なエイトビートとツインvoメロに落とし込む、最早miko節とも呼べる黄金律をゲット。以降名曲を量産しています








サビの強さがたまらない



比較的平易な言葉で未来や希望を歌いあげるこれらの楽曲にはシンプルでソリッドな魅力が溢れてます










一方で「unforgive you」は道半ばに命を絶ってしまった仲間に向けた痛切なバラード


貴方を許さないと題された曲で「私を欺いてでもどこか遠くで生きていてくれたら」と吐露する複雑な想いがジンときます





あまりにもストレートである種商業性すら感じるキャッチーソングと独白に近いような閉じたバラード


この振幅の大きさも彼女の魅力です















個人的には2011年のメジャーデビュー前後は音楽性変化したりmikoさんがヴォーカルも兼ねだしたりで、バンドとして危うさを感じていましたが、完全に取り越し苦労で、むしろそこから圧倒的にバンドクオリティを上げてきたのが印象深いです。⑤失敗を恐れずチャレンジする姿勢、それこそが彼女達の最大の武器なのかもしれません



















道なき道を進む事は決して楽ではなく、彼女達も相当な苦労や葛藤があった事は想像に固くありませんが、ネガティブもポジティブに替え、一丸となり乗り越え、「限界の先へ」到達した20年で圧倒的孤高性を纏うバンドに成長しています


明日11日には彼女達の20年を祝うライブも青山で企画されてますので、お手隙の方もそうでない方も是非足を運びましょう

















そんな感じで


















tak