ってことでtakです
今日はパンクスプリングです
NOFXやSUM41などあの頃を彩ったパンクバンド達が幕張に集結、今頃会場を騒乱の渦に巻き込んでる事でしょう
パンク。。。?!
パンクと言えば。。。お前っ。。。アレだろアレっ。。。
ってことで今日は90年代メロコアの流れからさっぱり外れた所でパンクの花を咲かせたV系バンド、黒夢の残した名盤「1997 10.31 LIVE AT 新宿LOFT」についてうっかり書いてみようと思います
先日水ダウでも話題になった清春さんの所属するバンドです
黒夢。。。私と彼らはロッキンFのブランドX通販欄に乗ってた「中絶」(すげぇタイトル)をうっかり買ってしまった事で出会いました
まず漢字で「黒夢」というバンド名。。。タイトルが「中絶」。。。
嫌な予感しかない
オーケンlikeな「フゥ!」でいきなり口火を切る楽曲
2ビートでツタツタ疾走するリズムの上をしゃくり上げ歌唱でナヨナヨと歌い上げるヘタウマ、いや下手と言い切ってしまおう、そんなvo。後半謎の泣き声が挿入されて「これ、本当に大人が真剣にやってるのか。。。?!」と不安を助長する展開
歌詞の世界観も高校生には全く理解できない
当時山口県在住高校生だった私でも「これって本当にカッコいいのか。。。?!東京に騙されているのでは。。。」と疑問を呈したくなってしまった逸品
今の耳で聞いても相当な奇盤であることは間違いない(これを奇盤と思わないあなた、完全にV系耳になってます)見殺しをぅぅ
そんな謎センス(今思えば名古屋センス)の塊だった黒夢ですが、vo清春(以下、清さん)は圧倒的なカリスマ性で、際どいパフォーマンスを連発、あれよあれよという間に「for dear」でメジャーデビュー
この曲は名曲ですね
誰がどう聞いても完璧なV系ソング
しかしこのアルバムが入った「迷える百合達〜Romance of Scarlet~」は些か耽美色に振り切り過ぎ、激しさに欠けていて私的にはピンときませんでした
次作ミニアルバム「cruel」、冒頭「CHANDRER」の「ワイヤイ!」で俺もワイヤイしたんですが、続く「Sick」の風呂場likeな多重エコーと演奏のばらつきっぷりに俺が「SickSickSick」してしまい脱落。今聞いてもこの音質は流石にない。良く出したなほんま
その後ギターが失踪したり「ホォーンミスムーンラーイ」とか歌いだしちゃってホォーン全力セルアウトかよ燃やすぞ、となり彼らを諦めかけたのが高校三年
ただこの頃偶然ふんわりBSヤングバトル見てたら黒夢が出てきたんですよ
んでまたポップなシングルやるんかな、とか思ってたら、「Sick」「カマキリ」(3rdで唯一マシなハード曲)畳みかけてて(あと1曲は「Happy Birthday」、たしか)バカカッコ良かったんですよ
もしかしたら次作は期待できるのか。。。とほんのり思えましあ。そして次作が私のアティテュードを変えました
浪人時代
なんとなしにCD屋に立ち寄った俺の目を引いたドギツイカラフルジャケット
アルバム「FAKE STAR」でした
シングル「BEAMS」はポップながらもいい曲だな、とかふんわり思ってたくらいでしたが、このアルバムの1曲目タイトル曲聞いた時の衝撃つったらなかった
ブタの泣き声と子供の泣き声に導かれるという往年のセンスはそのままにスピーディーにパンキッシュに疾走、歌詞も全力で当時のタイアップ全盛の音楽シーンに蹴りを入れており、まさに「パンク」と言う言葉がピッタリ
これとデジタルアジテーションチューン「BARTER」がどこまでもカッコ良く、擦り切れるくらい聞きました
初期にあれだけ奇妙に聞こえた清さんのvoもこの曲調にははちゃめちゃあってて
上手い歌っつー方向性でなく、吐き捨てるタイプのアジテーションに変化、それが超似合うのだ
あり得ない位デカくなった人時さんのベースも実にカッコ良いし、今の耳で聞いてもまったく古びてない
ファッションセンスには時代を感じるけど、当時は本当に尖ってたんだよなぁ
男性限定ライブを敢行するなど、明らかに同性人気を欲しがっていた清さん
需要と供給が奇跡のマリアージュで、男が惚れるV系と言うポジション確立してくれたのも最高
常に日陰者を感じてた当時のV系好き男子からするとメサイアに見えたものだ(今思うとこれは画期的なことだと思う。XやLUNA SEAはやはり女性ファンが圧倒的に多かったから)
いつのまにかいつも上半身裸という衣装を纏うようになって「Drug Treatment」という身もふたもないタイトルのアルバムを上梓、こちらはデジタル要素をほぼ取っ払い、いっそうパンクに振り切った作品でした
清さんの拙いラップが聞ける「DRUG PEOPLE」などニッチな聴きどころも多いアルバムなので是非。ビコースアイムタブレットドラッグ
そんなこんなで大人気な黒夢でしたが、武道館ライブ後にライブハウスで突如敢行されたライブをシューティングした黒夢「1997 10.31 LIVE AT 新宿LOFT」の発売が告げられたのでした
長いから続く(気が向いたら)