では、何を大切にしているの?

 

Part1の続きです。

https://ameblo.jp/arts-color-lab/entry-12627437087.html

 

 

Pierreさんは現象学を理論にアートの解釈について述べました。

その内容が私自身大切にしていることと通じていて、

これまでやってきたことの振り返りとなり、

腑に落ちることがたくさんありました。

 

詳細は様々あるのですが、その中から一つ挙げたいと思います。

 

アートセラピストの姿勢

Pierreさんは「フレームの専門家」といいました。

つまり、セラピストはクライアントが安心して話せる環境づくりをする専門家であるということ。

クライアントのアート表現(創作された作品)に対してセラピストは関心を持ち、寄り添います。

 

その寄り添い方がアートセラピーだからこそできることなのです。

完成されたアート表現のみならず、表現しているプロセスにも着目する。

 

 

プロセスからの解釈、

アート表現からの解釈、

 

それらは理論や知っている知識にあてはめる分析や診断とは違う解釈。

 

その人ならではの物語が生まれるきっかけとなり、

何か課題がある場合はそれを多面的に物事を捉える視点が持てるようになり、

セラピストが解決方法を示すのではなく、

クライアント自身がみつけて身につけていけるように。。。

 

そうなるように、セラピストは環境づくりをするということなのです。

(解釈における寄り添い方などかなり省略していますが。。。)

 

Pierreさんが

「特定の問題解決策を提示してセラピーを終えるのではなく、

人生で遭遇する問題に対処できる能力を高める。」

と、その大切さを述べられた時、私は深く頷いたのでした。

 

あともう少し綴りたいことが。。。。

続きは次のブログにて。

次で終わる予定です!

先日アートセラピーワークショップに参加しました。

Pierre Plante 心理学者でありアートセラピストです。

このような状況だからこそ参加できた、

オンライン講座でPierreさんはカナダから講義、

内容は『アートセラピーにおける解釈について』です。

 

その中で、

これまで学んできたことや現場で実践してきたこと

アートセラピーについて伝えてきたこと

場を提供する中で大切にしてきたこと

これからも大切にしていきたいことなどを

振り返りながらきくことができ、腑に落ちることがたくさんありました。

アウトプットばかりでなくインプットやブラッシュアップの機会もとても大切ですね。

 

今回改めて感じたことや考えたことなどを何回かに分けてブログに綴ろうと思います。

まずその1回目です。

 

 

●解釈について

講義の中で

「人間的な欲求として意味を与えたい。」

「アート表現あるところには解釈がある。」

という言葉がPierreさんからありました。

(訳を聞き間違えていたらすみません)

 

どのように解釈するのか?

解釈とは何か?

 

私の経験上、

アートセラピストと名乗ったり、

アートセラピーの講座でアートセラピーのイメージをきくと、

「絵で心がわかるんですか?」

「アートセラピーは分析するんですよね?」

と言われることがよくあります。

 

分析もアートセラピーの一部ではありますが、全てではありません。

セラピストによって、バックグラウンドとなる心理学理論があるのですが、

クライアントに合った理論を見極めて、

選択したり組み合わせてアプローチすることが大切なのです。

 

私が支持しているのは、

理論に当てはめたり自分の知識に沿って解釈するのではない、

分析したり診断を下すためにアートを用いるのではないということです。

 

では、何を大切にしているの?

その辺りは次のブログで綴りたいと思います。

こんにちは。

アートセラピストの吉川恭子です。

 

ブログを書き始めてから、

最初はアートセラピーのいろはを簡単にお伝えしています。

 

今日は『アートセラピーではどんな素材を使うの?』についてです。

 

前回、アートセラピーでは対象や目的に応じてプログラムを考えていますよ

ということをお伝えしました。

さらに、その時にどのような素材や画材が適しているのかも考えています。

 

画材はオイルパステルやパステル、色鉛筆や絵の具などなど、

素材は羊毛や毛糸、スパンコール、ビーズ、いろいろな紙類、粘土、自然素材などなど、

数えきれないほどあります。

 

例えばこんな感じ!

 

画材や素材の提供の仕方も工夫しています。

写真のような感じで自由に選べるようにしたり、

逆に絞って提供したり。

 

アートセラピーを受ける方が想いのままに表現できるように、

アートセラピストは様々なことを考慮して環境づくりをしているのです。

 

いろんな方に安心してアートセラピーを体験していただきたいなと思うのでした。