ミス ディオール展覧会 ある女性の物語 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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六本木ミュージアムで開催中の展覧会、

“ミス ディオール展覧会 ある女性の物語”に行ってきました。

 

 

 

ディオールの展覧会といえば、昨年、東京都現代美術館で、

大規模なクリスチャン・ディオール展が開催されていましたが。

本展はディオールはディオールでも、

香水の「ミス ディオール」にスポットを当てた展覧会です。

 

 

 

メゾン初の香水であるミス ディオールは、

1947年に、クリスチャン・ディオールによって作られました。

 

 

 

「ミス ディオール」と女性向けの香水ながらも、

“スーツのように裁断された”ボトルのデザインは、

ヴェルティカル(メンズ財布)からインスピレーションを得たものなのだとか。

さらに、ミス ディオールの代名詞ともいうべき千鳥格子は、

1947年当時は、紳士服でしか使われていない模様だったそうです。

会場では、そんなミス ディオールにまつわるエピソードや歴史の数々が、

香水瓶やクリスチャン・ディオールの私物といった貴重なアーカイブともに紹介されています。

 

 

なお、会場の空間デザインは、

現美でのクリスチャン・ディオール展に続き、建築家の重松象平さんが担当。

 

 

 

さらに、現美でのクリスチャン・ディオール展同様に、

国際的に活躍する現代アーティストとのコラボ作品も展示されていました。

 

 

 

LINEの公式アカウントに登録しなくてはならず、

その後、通知がわりと頻繁に届くのはアレですが、

それでも、このクオリティの展覧会が無料で観れるのは、嬉しい限り。

前回のクリスチャン・ディオール展を観たのであれば、こちらも抑えておきたいところです。

星

 


ちなみに。

展覧会名に“ある女性の物語”とありますが、

その「ある女性」とは、クリスチャン・ディオールの妹で、

ミス ディオールが生まれたインスピレーション源であるカトリーヌ・ディオールとのこと。

また、現在のディオールのクリエイティブディレクター、マリア・グラツィア・キウリと、

コラボを果たしているフランス人アーティスト、エヴァ・ジョスパンも「ある女性」なのだそう。

本展では、エヴァ・ジョスパンによって、

刺繍が施された限定エディションも紹介されています。

 

 

 

とはいえ、そんなカトリーヌ・ディオールよりも、

エヴァ・ジョスパンよりも、目立っていた女性がいました。

それが、この人。

 

 

 

女優のナタリー・ポートマンです。

ミス ディオールのCMといえば、ナタリー・ポートマン。

ナタリー・ポートマンといえば、ミス ディオールのCM。

CMでの彼女は大体、恋人とイチャイチャしているか

叫んでいるか、海に飛び込んでいるか、のいずれかです。

 

 

 

そんなナタリー・ポートマンが、

ミス ディオールのミューズに起用されたのは、2016年とのこと。

もうかれこれ、8年近くミス ディオールの顔なのですね。

バスロマンでいうところの細川ふみえ、

SK-Ⅱでいうところの桃井かおりといったところでしょうか。

 

なお、本展では、ナタリー・ポートマンが、

CM内で実際に着用したドレスも展示されています。

ナタリー・ポートマンファンは必見です。

 

 

 

また、ナタリー・ポートマンと同じくらいに、

フィーチャーされていたのが、立ち姿が特徴的な犬のボビー。

 

 

 

ボビーは、クリスチャン・ディオールの愛犬だったそうです。

創業者の愛犬ということで、忖度(?)が働いたのでしょうか。

会場のいたるところに出没し、

最終的には、光る巨大な立体オブジェまでありました。

 

 

 

もちろん、特設ショップにもボビーはいました。

 

 

 

こちらの「ミス ディオール ブルーミング ブーケ」の、

〈ボビー エディション〉のお値段は、96800円とのこと。

見た目は可愛いですが、価格は可愛くなかったです。

 

 

 

 

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