”大清帝国展” という展覧会が開催されています。

辮髪やチャイナ服、満漢全席といった文化を生みだした王朝、
「始皇帝じゃないほう」 の『しん (清)』 にまつわる書籍や資料を紹介する展覧会です。
それらの中には、皇帝から賜る世界一豪華な (?) 辞令書 《誥命》 や、

合格倍率は3000倍ともいわれる世界最難関の試験・科挙、
その最終試験である 「殿試策」 をトップ通過した人物の答案 (手書きとは思えない!) も。

さらには、歴史の教科書でお馴染みの 《アヘン戦争図》 もありました。

見応えたっぷり。
まさに、満漢全席のような展覧会です。

さてさて、数ある展示品の中で、特に印象深かったのは、
清国に派遣された最初のイギリス使節マカートニーが乾隆帝に謁見した様子を描いた一枚。

↑肖像画によると、乾隆帝は、こんな容姿をしていたそうですが。
イギリスの風刺画家ジェームズ・ギルレイが描くと・・・・・


全くの別人に!!
ディズニー映画に出てくる悪役みたいなビジュアルになっています。
「歴史は勝者によって作られる」 とは言いますが、
それにしても、これはいくらなんでも事実を歪めすぎ!
メディアって恐ろしいですね。
それから、もうひとつ印象的だったのが、《清朝皇帝の龍袍》。


五本指の龍がデザインされた服が着れるのは、皇帝だけ。
つまり、こちらは実際に皇帝が着ていた服なのです。
(ちなみに、『ドラゴンボール』 に登場する神龍は4本指。5本指の龍よりも格が下がります)
何気なくキャプションに目を向けると、「東洋文庫研究員蔵」 となっていました。
えっ、個人で中国の皇帝の服を持ってるの?!
これ以外にも、数点の展示品が東洋文庫研究員蔵でした。
どうやら、東洋文庫にはスゴい研究員がいるようです。
ちなみに、東洋文庫ミュージアムといえば、
やたらとキャプションやパネルでウケ狙いをしてくるミュージアム。
今回ももちろんウケ狙いに走ったキャプションがちらほら (笑)


中でも特にスルーできなかったのが、「中国王朝の覚え方」 です。
『アルプス一万尺』 のメロディに乗せて覚えるというものなのですが・・・・・。

いや、無理だろ!!!
まず冒頭の 「殷 周 東周 春秋戦国」 が 「♪アルプス一万尺」 に入らない!
後半部のどの 「らん」 が、どの王朝に対応しているのかもわからない!
・・・・・もう、普通に覚えます。
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