第4回 輝く!ここにしかない美術室大賞 『新人賞』 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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今年もこの季節がやってまいりました。

今年僕が初めてその名を知ったアーティストの中で、
特に印象に残っている素晴らしいアーティストを、ベスト10形式で紹介していく年末恒例企画。
輝く!ここにしかない美術室大賞 『新人賞』 のコーナーです。

果たして、栄冠は誰の頭上に輝くのか?!
それでは、第10位から発表です。


10位  伊東昭義

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-美術館


今年の秋に、目黒駅の近くに突如として伊東昭義美術館がオープン!
まさに、新星の如く現れたアーティストです。
一言で言ってしまえば、水中写真なのですが。
他の水中写真とは一線を画する独自のワールドを持ったアーティストです。
来年1月中に、伊東昭義美術館を巡るアートツアーを開催予定。
気になる方は、コンスタントにアートツアー募集ページをチェックして頂けますと幸いです。



位  大野麥風

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-トビウオ


日本美術界のさかなクンこと (?) 大野麥風が9位にランクイン!
東京ステーションギャラリーの
“大野麥風展” が無ければ、
きっと一生出合うことがなかったかもしれないアーティストだと思います。
原色木版二百度摺 (200枚版木を彫って、200回重ね擦りして、ようやく1枚が完成) という驚異の版画作品にシビれました。



位  《つきしま(築島物語絵巻)》 の作者

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-つきしま(築島物語絵巻)


ふなっしーに、くまモンに。
今年は、ゆるキャラが大ブレイクした1年だったと思いますが。
ゆるキャラのルーツは、この作品にあるのではなかろうか。
そう、ゆる~く考え込んでしまうほどに、ゆる~い作品でした。
作者、ちょっと出てこいw



位  アントニオ・ロペス

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-グラン・ビア


Bunkamura ザ・ミュージアムで出合ったアントニオ・ロペス。
“アントニオ” で “ロペス” 。
名前は、いかにも平凡な (?) ラテン系の名前。
でも、作品は、非凡。
男ウケのする作風なのでしょうか。
いつになくBunkamura ザ・ミュージアムに男性のお客さんが多かったのも印象的です。



位  レオ・レオニ

またも、Bunkamura ザ・ミュージアムからランクイン!

アレクサンダとぜんまいねずみ―ともだちをみつけたねずみのはなし/好学社



『スイミー』 や 『アレクサンダとぜんまいねずみ』 などの名作絵本を数々発表したレオ・レオニです。
こんなにも、Bunkamura ザ・ミュージアムがファンタジーな世界になるのか!?
というくらいに、夢のある美術展でした。
ただ、ミュージアムショップが拡張されていたのが、少々残念 (笑)
夢から一気に現実 (=商売っ気) へ。



位  中ザワヒデキ


武蔵野市立吉祥寺美術館の “中ザワヒデキ展 脳で視るアート” で出合った・・・

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-脳波ドローイング第二〇番


《脳波ドローイング第二〇番》は、超笑撃的作品でした。
中ザワさんは、なんと数週間習練し脳波をコントロールすることに成功。
そして、満を持して、脳波計を使って、この作品を描きあげたのだとか。
おバカですね~www
と、そんなことを記事にしたら、中ザワさん本人がtwitter上で紹介してくれました。
今では、フォローしあう仲です。



位  富田菜摘

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-亀


廃材に新たな命を吹き込むアーティスト富田菜摘さん。
その愛ある作品世界に、一目で虜になりました。
最初は、ただの1ファンでしたが、その後、アートツアーで2度ほどお世話になることに。
さらには、主催するアートトークショーのゲストとしてもご参加頂くことに。
2013年は、いろいろとお世話になりました。
来年も、どうぞよろしくお願いします。
・・・・・って、このやりとりは、直接メールでした方がいいですよね。



位  千手観音菩薩立像

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-千手観音


アーティストでもなんでもないですが。
第3位は、千葉市美術館の “仏像半島” で衝撃の出合いを果たした真野寺所蔵の 《千手観音菩薩立像》 です。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-仮面


なんと仮面をかぶった世にも珍しい仏像なのです。
夜な夜な悪さをしたことから、仮面を被らされてしまったそうな。
今年一のインパクトでしたΣ(゚д゚;)



位  松田正平

神奈川県立近代美術館で開催されていた “生誕100年 松田正平展 陽だまりの色とかたち”
あまり・・・というか、全然期待していなかったのですが、めちゃめちゃ面白かったです。
今年一番のふり幅!

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-大威徳明王  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-四国犬


このユルさは、もはや名人芸。
ユルい絵の世界大会があったら、松田正平は間違いなく日本代表。
そして、世界を狙えるレベル。



位  歌舞妓堂艶鏡

第4回 輝く!ここにしかない美術室大賞 『新人賞』 の栄冠を手にしたのは、浮世絵師の歌舞妓堂艶鏡。
どんな浮世絵師なのかも、イマイチわかっておらず。
現時点で、世界で7点の作品しか確認されていない謎多き浮世絵師。

でも、そんな彼が描いた 《三代目市川八百蔵の梅王丸》 が、
太田記念美術館の “江戸の美男子” のポスターのメインビジュアルに抜擢されるやいなや・・・

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-江戸の美男子チラシ


そのあまりのイケメンぶりに、twitter上で一躍時の人に!
イケメンは時を越える。
そんな奇跡を僕らに教えてくれました。
ありがとう、歌舞妓堂艶鏡!
誰だかよくわからないけど。



さて、いよいよ明日は、大晦日。
全国100人弱のアートテラーのファンの皆様お待たせいたしました (笑)
“第4回 輝く!ここにしかない美術室大賞 『美術展賞』 ” の発表です。
果たして、アートテラーが選ぶ、2013年の年間最優秀美術展は、何なのか?
乞うご期待です!!




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