今年も、自腹で美術映画のDVDを、ぼちぼちと借りてまいります。
そして、観た後は、自腹であるが故に、率直な感想をお伝えしていきます。
2010年も、 「こちトラも自腹じゃ!」 を、宜しくお願いします<m(__)m>
というわけで、新年一発目に観たのが、こちら↓
■ポロック 2人だけのアトリエ
監督:エド・ハリス
出演:エド・ハリス
マーシャ・ゲイ・ハーデン
2000/アメリカ/123分
1941年、ニューヨーク。アルコール依存症を抱えた無名の貧乏画家ポロック(エド・ハリス)と、
リー・クラズナー(マーシャ・ゲイ・ハーデン)が出会う。お互いに強く引かれあった2人は一緒に暮らし始める。
自身もアーティストであるリーは、いち早くポロックの才能を見抜き、彼をアート界の中心へ導く。
独創性に満ちたポロックは、一躍画壇の寵児となるが、すぐに行き詰まってしまう。
リーは彼と正式に結婚し、都会の喧騒を逃れ、
静かな農場にアトリエを構えることで、ポロックを創作に集中させようとする。 (goo映画より)
「・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
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とりあえず、一つだけ言わせて下さい。
後味、悪っ!!
『アポロ13』 や 『トゥルーマン・ショー』 で日本でもお馴染みのエド・ハリスが、
大のジャクソン・ポロックのファンであることから、ポロックの伝記映画を作りたいと、
構想を15年間も温め続け、監督・プロデューサー・主演の一人三役を務め、実現させた映画とのこと。
その熱意は、もうハンパではありません!
ポロック美術の代名詞ともいえるアクション・ペインティングを会得するために、
エド・ハリスは、何と何と10年も勉強し続けたのだとか。
これには、エド・はるみもエド山口も、ビックリでしょう (?)
( “アクション・ペインティングって?” という方は、こちらに → 過去記事 )
やっぱり、その努力の甲斐あって、
アクション・ペインティングを実践しているシーンは、普通に魅入ってしまいました。
映画のストーリーに魅入ったというよりは、技術に魅入りました
例えるなら、新春かくし芸大会のマチャアキのかくし芸を観ているような感じです。
それ以外にも、ポロックがどんなに情緒不安定でも、
その才能を信じ続け、献身的に支え続けた妻の愛など、
見応えのあるシーンは、随所にあったのです。
が!
冒頭にも言いましたけども、
ポロックの最期、車で事故死してしまうシーンが、もはや狂気の沙汰で。
実際、ポロックが人生の最期でそうなったのかもしれませんが。
映画を2時間近く観続けたラストのラストで、
主人公が狂ったように車を運転して、同乗者が泣き叫んで、
挙句、あっさりと死んでしまうというのは、映画としていかがなものでしょう。
これがニコ動だったら、
間違いなく、 「作者は病気シリーズ」 のタグが付けられいるはずです。
最期の最後で、主人公であるポロックに対して、ドン引きしてしまいました。
主人公への感情移入が一気に0になる。
こんなレアケースな映画は、過去観たことがありません。
終わり良ければ全て良し。
反対に、終わり悪ければ全て悪し。
(星2つ)」
~映画に登場する名画~
《Number 1 1950 (Lavender Mist) 》