上野の国立科学博物館で現在開催されているのは、
“超危険生物展 科学で挑む生き物の本気”という展覧会。
いわゆる「危険生物」をテーマにした展覧会です。
まず入り口で鑑賞者を迎えてくれるのは、
「今年の漢字」にも選ばれるなど、昨年何かと話題になったヒグマ。
(それと、身近な危険生物の代名詞というべきスズメバチ)
その剝製を取り囲むように、カラーコーンとバーが設置されています。
“もしや、まだ展示作業中?”と思いきや、
本展は、さまざまな危険生物の驚異的な能力、
つまり“必殺技”を研究する「危険生物研究所」という設定だそうで。
それゆえ、ラボ感を演出するべく、
会場の随所に、カラーコーンとバーだけでなく、
金網や立ち入り禁止テープも設置されていました。
さて、この危険生物研究所は、危険生物を肉弾攻撃系と、
物理攻撃以外の特殊攻撃系の2つに分けて研究(紹介)しています。
さらに、2つの系統をそれぞれ、
4つに細分化し、研究(紹介)していました。
例えば、肉弾攻撃系の冒頭では紹介されていたのは、『パワーファイター型』。
ミナミゾウアザラシやオオアナコンダなど、
巨体を武器にする生物たちが紹介されています。
それらと混じって紹介されていたのが、キリン。
穏やかな草食動物という印象がありますが、
実はキリンのオスは、メスを取り合う際などに、
その長い首をしならせ、しばき合い対決をするようです。
展示室内では、実際の映像が流れていましたが、
想像していた何倍も、激しいしばき合い対決でした。
良くも悪くも、キリンのイメージがガラッと変わること請け合いです。
続いて紹介されていたのは、『キラーバイト型』。
字面だけ見ると、「闇バイト」の進化版かと思いましたが。
キラーバイトとは、咬みつき攻撃とのこと。
こちらでは、ライオンやトラといった猫型の肉食獣や、
獲物に噛みつき、水中で回転させることで、
獲物をねじ切る技“デスロール”で知られるイリエワニなどが紹介されていました。
意外なところでは、ヒョウアザラシも。
こう見えて、顎が異様に大きく開くのだそう。
どんな感じなのかネット検索してみたら、
ペンギンが捕食されている画像が多数ヒットしました。
軽くトラウマになりました。。。
サソリやコブラといった、
いかにも危険な生物ももちろん興味深かったですが、
個人的には、キリンやヒョウアザラシをはじめとする、
危険なイメージがない生物のほうに興味を惹かれました。
とりわけ印象に残っているのは、ヤマアラシ。
見た目はふわふわで可愛らしいですが、
危険に遭遇した際は、針のように硬い毛を逆立て、身を守ります。
その硬さはアルミニウムの缶を貫通するほどだとか。
ライオンやヒョウもヤマアラシの返り討ちにあうようです。
そんなヤマアラシの被害者(?)の中でも、
特に強烈なインパクトがあったのが、こちらのラーテル。
弁慶の最期くらいに全身に突き刺さっていました。
ここまで刺さっていると、痛々しさを通り越して、ちょっと笑えてきました(笑)。
それから、もう一つ印象に残っているのが、アリクイ。
アリにとっては、危険生物でしょうが、
人間にとっては、何も危険はないはず。
そう思いきや、2007年にアルゼンチン人の飼育員が、
オオアリクイの襲撃で死亡したという事件があったようです。
なお、本展の会場内には、このオオアリクイの事件以外にも、
危険生物が起こした事件が新聞記事形式で紹介されています。
それらの記事の中には、こんなものも。
なお、研究者を襲ったウツボは小型サイズで、全長60㎝ほど。
大きいものになると、1.5m。
最大で2mにもなるそうです。
もしそんなサイズに遭遇したら、小指の1本では済まなさそうです。。。
他にもいろいろと紹介したいトピックはたくさんありますが、
すべてを取り上げていたらキリがないので、本日はここまで。
危険生物というテーマそのものが興味深い上に、
解説のわかりやすさ、興味の持たせ方が素晴らしく、
さらには、ラボ風の会場デザインも秀逸でした。
これまでに観た科博の特別展の中でも、1、2を争うほどの面白さ!
いざという時にタメにもなる情報も満載ですので、全人類必見です。




















