2019年に東京都現代美術館を皮切りに、国内外を巡回し、
大きな話題となった展覧会“ミナ ペルホネン/皆川明 つづく”。
あれから約6年、ブランド創設30年のタイミングで、
新たなミナ ペルホネンの展覧会が世田谷美術館で開幕しました。
展覧会告知ポスター(アートワーク:皆川 明 《クルクル うねうね》)
創設者の皆川明さんからデザイナーの田中景子さんにバトンタッチされました。
代表もまた、継がれていたのですね。
さてさて、本展はロビーからスタート。
受付から展示室へと向かう入り口の上に、
カラフルなテキスタイルと大きな“tori bag”が飾られていました。
さらに、いつもの渡り廊下もミナ ペルホネン仕様に!
床と腰壁一面が特製のラグで覆われていました。
それらだけでも、十分に驚かされましたが、
その回廊の先にある円弧状の展示室に、さらなる驚きの光景が!!
「テキスタイルの宝石箱や~!」と思わず叫びそうになる光景でした。
これまでにミナ ペルホネンが作ってきたテキスタイルは、1000種類以上!
その中から選りすぐられた約180種が展示室を埋め尽くしています。
花や鳥、そして、ブランド名の由来となっている蝶など、
自然をモチーフとするミナ ペルホネンのテキスタイルの数々と、
窓から見える自然豊かな砧公園の景色の取り合わせは、お見事!
反則的なまでに調和していました。
本展は今後、長野や富山をはじめ、全国を巡回する予定とのことですが、
この景色とともにインスタレーションを味わえるのは、世田谷美術館だけです。
続く巨大な展示室では、ミナ ペルホネンの代表的なテキスタイルをフィーチャー。
それらの中にはもちろん、ブランドを象徴する「tambourine」もあります。
onomekaman tambourine
ミナ ペルホネンのテキスタイルというと、
自然由来のものが多いような印象がありましたが、
意外なことに、そうではないテキスタイルも多々ありました。
例えば、こちらは代表の田中さんが、2003年の入社当時に手がけたもの。
その名も、「triathlon」。
肌の色の違う世界各国の人々が、自分自身と戦いながら、
大海原を泳いでいる姿を表現したテキスタイルとのことです。
なお、こちらの「triathlon」の原画は、カラフルな色紙の切り絵で制作されています。
その同年、田中さんは切り絵で余った紙に美を見出し、
それらを組み合わせた「surplus」というテキスタイルを生み出しました。
他にも、消しゴムハンコを使用したデザインや、
サインペンの滲みを活かしたデザインのテキスタイルも。
身近なステーショナリーから生み出されたデザインが数多くありました。
こちらの「sticky」も、あるステーショナリーから生まれたデザイン。
一見すると、幾何学的な抽象画のようですが。
その正体は・・・・・
さて、テキスタイルのデザインに次いで紹介されるのは、製造過程。
会場では、実際の道具や撮り下ろしの映像を交えて紹介されています。
やはり製造工程も、ブランドイメージから、
なんとなく、チャーリーとチョコレート工場的な、
ファンシーな工場で製品が作られているような印象がありましたが。
想像していたよりも、一般的な工場でした。
ちなみに、会場には実際に工場で貼られている注意書きも。
これまた普通の注意書きでした(笑)。
なお、映像に登場するのは、いかにも職人といった風情の男性が多め。
彼らの熟練の技によって、ミナ ペルホネンのテキスタイルは生まれていたのですね。
本展を通じて、いい意味でイメージがガラッと変わりました。


ちなみに。
通常の世田谷美術館の展覧会は、1階展示室だけで行われますが、
本展は1階で完結せず、階段を上がって2階の展示室にも継がれています。
2階では、皆川さんを含む関係者のインタビュー映像や、
ミナ ペルホネンが公募で行ったリメイクプロジェクトが紹介されていました。
┃会期:2025年11月22日(土)~2026年2月1日(日)
┃会場:世田谷美術館





















