▼前回の記事

 

NHK「おかあさんといっしょ」の

歌「きめたきめた」は

幼児に将来の夢を持たせるという

意識形成に貢献したのでは?という記事でした。





もう20年(!)前、

私が幼児教材の編集部で働いていたときです。



2歳児向けの映像教材で次の歌詞を届けました。


おんなじ おんなじ うれしいねニコニコ

 

 

それに対し

お叱りのお手紙をちょうだいしました。


 

今の感覚では、私が「お叱りの」と言う前に

 

その歌詞はやめたほうが…

と気づくものでしょうか



よろしければぜひお聞かせください。



 

 

 

編集部全体に共有されたその意見は

次のような主旨でした。



世界には青い目の人もいる

肌の黒い人もいる

 

それなのに

おんなじがうれしいとは

2歳の子どもに差別を教えるのか?




 

子どもの手に渡るどのような教材も

発達段階を精巧に考え抜いて制作します。

 

 

・なぜこの形なのか?

・なぜこの大きさなのか?

・なぜ△歳児にこの表現を使うのか?

 

お客様に聞かれた場合

明確な企画意図を持って答えることができます

 

image

 

認知発達の面から言えば


「同じ」という認知を理解できるようになる


「マルとマルで同じ」と気付けたら嬉しい


そこに合わせたものです。


 


さらに「同じで嬉しいね」は

こちらの本に表されるような感覚です。



 

 

「みいちゃんのおめめ、だれとおんなじ?」
みいちゃんのおめめは、お母さんのおめめとおんなじぱっちりおめめ。

(絵本ナビ 公開ページより)

 

 

 


「おんなじ」をテーマにした絵本。

もう2冊ご紹介しますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21世紀初頭に

「差別意識の刷り込み」という受け止め方は

大変勉強になりました。

 

 

正直なところ20年前

「おんなじ おんなじ うれしいね」

がそんなにダメだとは思えなかったのです。


(だから今でもよく覚えている)



 

流れ星発達段階を考慮したら、同じを見つけて嬉しい

流れ星その「親子の共感」を分かち合うコミュニケーションが大切


それらを優先的に価値づけたからです。



障害にかかわる法律や社会意識は

大きなうねりの中で変化しています。



殊に、人権感覚は更新していかないと

ついていけなくなると意識しています。



今はNHK教育をそこまで見ていません。


「きめたきめた」があまり流れなくなったのも

もしかしたら時流なのでしょうか?


そんなことを考えました。




 

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